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しまなみ海道と尾道   (拡大地図を表示)
 さて、今回は「しまなみ海道と尾道」へのくるま旅。
きっかけは「しまなみ海道」と言う旅情あふれるネーミングに魅かれた。公募で決まったらしいが、ぴったりの名前だ。正式名称は「西瀬戸自動車道」と言う。これでは耳に入っても、通り抜けて記憶にも残らない。愛称としては「瀬戸内しまなみ海道」と言うらしいが、自分の頭の中には、瀬戸内は消えてしまい、ただ、しまなみ海道だけが残ったようだ。

 2006年全線開通の新聞記事で、自転車歩行者道も併設されていることを知り、いつかは自分も自転車で渡ってみたいと思い、気に掛けていた。それがあって、自転車ではないがアズサで行ってみることにした。

 ところで「しまなみ」と言う名称。これは広辞苑(第3版・古くて申し訳ない)には載っていない。ちなみに「やまなみ・山並み」は載っている。山が並んでいる様子とある。ここから連想して「山」を「島」に変えて「しまなみ」としたと思うが、素晴らしいアイデアだ。

 もうひとつ、「海道」について。海道は字の如く、海の道だ。でも昔は、東海道を表していたらしい。でも「島・並」と「海道」がくっついた「しまなみ海道」ならば、誰も東海道と間違えることはないだろう。

 このくるま旅の主な目的地は、瀬戸大橋、別子銅山、しまなみ海道、尾道です。しまなみ海道の6つの島(大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島)の全てに寄ることにしました。
 
□2010.03.07(日)□   【お土産が2割引だ】
 ETC休日特別割引の有効利用と、それに伴う渋滞を回避するため、いつものように夕食と風呂を済ませて20時15分に出発。東海ICから伊勢湾岸自動車道に入る。東名阪自動車道、新名神高速、名神高速と乗り継ぐ。順調だ。21時45分に大津SAに到着した。

 ここでは4度目の車中泊になる。トイレに行きがてら売店をのぞくと、本日は2割引の看板。何でも、第1日曜日(2011年4月からは毎月の2日に変更)は西日本SHDが運営する全SA、PAの食堂や売店の商品が2割引になるとのこと。知らなかったよ。と言うことで、早くもお土産とすべく、日持ちのする生八橋と萩の花を購入した。
耳栓をして23時に就寝。
 
□2010.03.08(月)□   【驚きの無料】
 6時30分に起床。曇だ。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。9時に出発。瀬戸大橋をめざす。名神高速、中国自動車道、山陽自動車道と乗り継ぐ。9時53分に淡河(おうご)PAに立ち寄る。トイレ休憩。ついでに売店をのぞく。神戸プリンが美味しそうと言うことで購入。ちょっと締めて行かないと・・・。

 右奥はシャワーステーションだ。どのようになっているのだろうと奥に向かう。通路左側にシャワールーム。洗濯乾燥機もある。通路右側には立派なマッサージチェアーが2台ある。書棚があり、まんが本が整然と並んでいる。マッサージチェアーを良く見るとコインの投入口がない。無料? 身を沈めてスイッチを入れてみる。あっ、動いた。驚きの無料だ。妻と2人でリラックスタイム。シャワーと洗濯乾燥機は当然にコインが必要。
マッサージチェアーは下り線側だけのサービスで、上り線側には無いそうです。お店の人に確認しました。念のため。10時17分に出発。

 11時55分に吉備SAに到着。犬、猿、キジを従えた、大きな桃太郎人形が出迎えてくれる。車中昼食、そしてお昼寝を30分。

 13時40分に出発。すぐに瀬戸中央自動車道に入る。14時に瀬戸大橋手前の鴻ノ池SAに立ち寄る。スタンプだけのつもりが・・・。さくら蕎麦を購入。おいおい。
吉備SA・桃太郎人形
吉備SA・桃太郎人形
与島PA・展望広場から見た北備讃瀬戸大橋
与島PA
展望広場から
見た北備讃瀬戸大橋
 14時25分に与島PAに立ち寄る。ここは瀬戸大橋の絶景ポイントがある。展望広場へ。橋をすぐ下から眺められる。橋を入れた記念写真にはもってこいの場所。

 売店などが入る与島プラザに向かう。途中の芝生広場には瀬戸大橋のモニュメントや、吊り橋構造の瀬戸大橋を支えるケーブル模型がある。模型と言っても実物大で、実際に使用した材料で出来ている。ケーブルの直径は1メートルだ。遠目には細く見えるけど、こんなに太いのか。

 与島プラザの左に有る展望台からは、多くの島々や行き交う船舶をパノラマで展望できる。そのはずでしたがペンキ補修中で上ることができませんでした。残念。
与島PA・展望広場にて
与島PA
展望広場にて
与島PA・瀬戸大橋のモニュメント前にて
与島PA・瀬戸大橋の
モニュメント前にて
与島PA・瀬戸大橋のロープの実物模型
瀬戸大橋のケーブルの
実物模型
与島PA・展望広場からの景観
与島PA
展望広場からの景観
与島PA・展望広場にて
与島PA
展望広場にて
 今日の車中泊予定の道の駅・マイントピア別子をナビで検索して、14時55分に出発する。坂出ICを通過して高松自動車道から松山自動車道に入る。新居浜ICから国道11号に出る。マルナカ新居浜本店により夕食を購入。道の駅・マイントピア別子は別子銅山の施設跡を利用したテーマパークの中に有る。県道47号に入り国領川に沿って山を登る。

 17時に道の駅・マイントピア別子に到着した。周辺を国領川沿いに散策。川の対岸にある明治45年完成の赤レンガ作りの旧水力発電所、坑道入口の第四通洞、今も観光用に利用されている鉱山鉄道、一番奥には旧火薬庫を利用した観光坑道などが有ります。それと、ここにも「境港と出雲へのくるま旅」でお世話になった東屋が、川沿いの駐車場の脇に有りました。時刻が遅いのか、散策中に誰にも会わなかった。少し寂しい。

 アズサに戻り車中夕食。ふと窓のカーテンを開けて外を見ると雪が舞っている。何だかよく冷え込むと思ったらみぞれだ。みぞれなら積ることは無いだろう。毛布を一枚多くして22時に就寝。
 
別子銅山・赤レンガの旧水力発電所
別子銅山・赤レンガの
旧水力発電所
道の駅・マイントピア別子 鉱山鉄道のはでば駅
道の駅
マイントピア別子
鉱山鉄道・はでば駅
□2010.03.09(火)□   【橋も揺れるし、アズサも揺れる】
 6時15分に起床。積ることは無いと思っていたが、ここは山の中だった。あたり一面真っ白だ。みぞれは降り続いている。

 他のくるま旅の詳細の中でも書いているが、換気扇の無いアズサの車内での炊飯は、湿気がこもり、きっと最悪の環境になってしまうことが予想される。実際には、閉め切った車内で炊飯したことが無いので、あくまでも予想です。また東屋のお世話になることにした。昨日見つけておいた東屋の有る川沿いの駐車場に、ゆっくりゆっくりと移動。何とか今回も屋根の下で炊飯できました。ここはトイレが遠いので元の駐車場へ、ゆっくりゆっくりと戻った。さしあたり、車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。

 もう少し周辺を散策したいが、みぞれではね。ラジオでは高知自動車道が積雪のため通行止めを、高松でも3月では4年ぶりの降雪で、高松自動車道が一部通行止めを伝えている。向う方向ではないのが幸いだ。

 道の駅・今治湯ノ浦温泉をナビで検索する。さて、どうしようか。タイヤはノーマルだ。タイヤチェーンも持っていない。東屋への往復をした感じでは走れそう。積雪はシャーベット状で固まらないので、タイヤのグリップ力は有りそうだ。でも、下り坂が続くからな・・・。迷っている時に、少し離れた駐車場に止まっていたタンクローリーが動き出した。マイントピア別子の入口の、国領川に架かる橋を渡って、左に行こうとしている。山を下るのだ。車重のあるタンクローリーの後を行けば、雪が押し退けられて走りやすくなるのでは。

 決めた。9時15分に出発。タンクローリーは慎重に行く。県道の左手が川なので、特に右カーブでは大きく減速する。思った通り、タンクローリーのわだち部分はアスファルトが見える。松山自動車道の下を抜け新居浜の街に入る。良かった。道路に雪は積っていない。みぞれはほとんど雨に変わった。国道11号から国道196号に入る。
 10時39分に道の駅・今治湯ノ浦温泉に到着した。温泉と付く名前で、風呂とか足湯を期待して来たけれど、温泉スタンドと、源泉をイメージしたモニュメントが有るだけでした。売店でスタンプ、それと・・・、一六タルトと讃岐うどんを購入。えっ、また買うの。

 風呂が無くては仕方ない。今日は風呂に入るぞと言うことで、マップルの温泉ガイド(露天風呂&立ち寄り湯・中国四国)だ。ルート方向で都合のよい温泉を探す。今治ICの近くに清正乃湯がある。ここをナビで検索して11時07分に出発。
道の駅・今治湯ノ浦温泉 源泉のモニュメント
道の駅
今治湯ノ浦温泉
源泉のモニュメント
 国道196号から、国道317号に入りすぐに右折。新しくできたような道に入る。少し行って左折。狭い道だ。ナビはここを行けと言っている。でもこのナビは、とんでもないところを案内する癖がある。目的地はもうすぐだけれど。やっぱりUターン。感を頼りに先程の新道を行くと、西濃運輸の看板が有った。そこを左折。西濃運輸の前を抜け、やっと11時40分に清正乃湯に到着した。駐車場は広い。入口横の屋根付駐車場に止めることが出来た。雨が降っているのでありがたい。

 露天風呂、電気風呂、超微細気泡の風呂、海水風呂、薬湯など多彩な風呂が楽しめる。入浴料にプラス100円で室内50メートル公認温泉プールやトレーニングジムも利用できる複合施設です。入浴を済ませてアズサに戻る。おにぎりとスープで車中昼食。

 糸山公園の来島海峡展望館をナビで検索して14時40分に出発。来た時とは反対方向へ少し行き、突き当りを左折すると、さきほどの新道に出た。こちらから来れば簡単だ。このナビは最適ルートを探すのが苦手のようだ。毎度のことで腹も立たないが・・・。
来島海峡展望館・展望デッキからの景観
来島海峡展望館
展望デッキからの景観
 どの道をナビに案内されたか定かではないが、今治北IC入口を右に見てしばらく走り、ループ橋を上り、トンネルを抜けて15時に来島海峡展望館に到着した。

 駐車場は無料。展望デッキからは来島海峡を望むことが出来るが、雨が強く外に出ることができない。しかたなくガラス越しに展望した。天気が良ければ絶景なのに残念だ。
 今日の車中泊予定の道の駅・よしうみいきいき館をナビで検索して15時50分に出発。今治北ICに向かう途中のA−COOPで夕食を購入した。

 16時10分に今治北ICから、しまなみ海道に入る。いよいよ、しまなみ海道の最初の橋、来島海峡大橋を渡る。雨と風が強い。アズサは室内を高くするため、天井をFRPで架装して背が高くなっている。横風を受けて橋も揺れるし、アズサも大きく揺れる。怖くて速度がどんどん落ちる。16時18分に大島南ICにやっと着いた。まさに、やっとと言う感じだ。

 16時30分に道の駅・よしうみいきいき館に到着した。駅の有る場所は道路より低い。すぐ前は海で、堤防なども無くそのまま岸壁だ。多くの船が接岸できるようになっている。あまりに海が近い。この天候だ。ここでの車中泊に不安を感じる。おまけに、トイレは駅の入口側にあり駅を挟んだ反対側に有る駐車場からは遠いし、あまり綺麗ではなさそうだ。車中泊を予定していたが止めにした。スタンプを押しに売店へ。海産物に目がいったようで、小えびと海苔とみかんを購入。あれ、また買っちゃったよ。

 道の駅・伯方S・Cパークをナビで検索して出発。
16時57分に大島北ICに入る。伯方・大島大橋だ。風雨の状況は変わっていない。ふらつきながら17時05分に伯方島ICを出た。2分足らずで道の駅・伯方S・Cパークに到着。雨降りなのでトイレに近いところに駐車したいが、そこだけが満車だ。車中泊には見えないが、何んでだろう。仕方ないので少し離れた所に駐車した。夜になれば空くだろうから、それから移動しよう。夕食前には移動できた。

 マリンオアシスはかた(売店)は17時までのはずが、まだ開いていた。天ぷら盛り合わせが見切り価格で安い。今晩の酒の肴に購入した。車中夕食。

 20時を過ぎてもマリンオアシスはかたの明りが煌々と点いている。スピーカーからは音楽も流れている。何かあるのかな。雨も上がったので様子を見に駅へ。正面に回ると、多くの人がいる。女性が圧倒的に多い。炊き出しでもやっているようだ。少し高齢の男性がいたので聞いてみた。その方は大阪の開明中学の先生で、いま生徒がしまなみ海道を徒歩で横断中とのこと。生口島からしまなみ海道に入り、今治の糸山公園まで歩くらしい。中学3年生の卒業記念行事。マリンオアシスはかたが立ち寄り所になっていて、ここで生徒を励ますのだろう。今日は天気が悪いので、生徒も父兄も大変だ。

 いつしかスピーカーからの音楽は消えていた。22時に就寝。
 
□2010.03.10(水)□   【駐車場の出入口を塞がれた】
道の駅・伯方S・Cパーク
道の駅
伯方S・Cパーク
 6時15分に起床。雨は上がっていたが、いまにも降り出しそうな天気だ。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。窓から外を見ていて、ふと気付いたことが。トイレの前に車を止めて、トイレの方へ行く人が多くいる。よく見ると、トイレの脇を抜けて国道に出て行くみたいだ。そうか、伯方島IC入口の右側に、わりと大きなバスターミナルがあった。ここに駐車してのバス通勤か。だからバスターミナルに一番近いトイレ前だけが、満車状態になっていたのだ。今治か、尾道かは分からないけど、しまなみ海道が出来たことで、島々が通勤圏になったのだ。

 周辺を散策。国道と並行して、しまなみ海道の島部分のサイクリングロードがあった。緑色のカラー舗装。表面に少しざらつき感があるのでグリップ力も有りそうだ。走りやすく、道も分かりやすいように配慮されている。

 ビーチや公園、テニスコートなどもあり、とても綺麗に整備されている。体育館や町民会館も隣に建っている。その中心に有るのがマリンオアシスはかただ。昨夜は閉店時刻を過ぎていると思い込んでいたので、中をあまり見ていない。と言うことで中に入った。こんなの見たこと無いと、みかんチョコ購入。うーん、止まんないな。アズサに戻ると、また雨が降り出した。
道の駅・伯方S・Cパークのビーチ
伯方S・Cパークの
ビーチ
伯方島・しまなみ海道サイクリングロード
伯方島・しまなみ海道
サイクリングロード
 伯方ふるさと歴史公園をナビで検索して9時45分に出発。海を右手に見ながら国道317号を行く。海から離れ町中を抜ける。道は狭い。伯方港に出て少し行く。ナビが左へ行けと案内。狭い上り坂だ。本当かな。右に駐車場。見ると歴史公園の看板がある。よく見ると上にも駐車場が有るらしい。

 10時にふるさと歴史公園に到着した。入場無料。岩ケ峰山の山頂の駐車場には1台の車も止まっていなかった。平日のこんな雨の日に、来る人はいないのが当たり前か。ここは山城の木浦城跡を公園として整備したもの。入口の城門は当時のものを復元。展示室と展望所のある「ふるさと歴史公園居館」も、その城を復元して建てられた。

 展望所からは燧灘(ひうちなだ)や、その島々が見渡せる。展示室は古墳からの出土品が主な展示。隣に建つ平屋の展示館には民具や塩田、海運などの伯方島の文化や産業の歴史が展示してある。城門の隣には「造船と海運の町はかた」と題したスクリューとイカリのモニュメントがあった。外もゆっくりと散策したいが、こんな雨ではね。

 ナビで道の駅・多々羅しまなみ公園を検索して10時48分に出発。山を下りるとナビが左へ行けと案内。来たときと反対方向だ。道の駅・伯方S・Cパークと伯方島ICは隣同士だから来た道を戻るはず。またナビの悪い癖が出たか。と思ったが案内通りに行くことにした。
伯方ふるさと歴史公園駐車場・アズサが1台だけ
伯方ふるさと歴史公園駐車場
伯方ふるさと歴史公園居館・展望所からの景観
伯方ふるさと歴史公園
居館・展望所から
伯方ふるさと歴史公園・モニュメント
伯方ふるさと歴史公園
モニュメント
 直線の道が塩田?の中を抜けている。ナビの案内に従って行くとトンネルに出た。後で調べたら宝股山(ほこさん)トンネル・990メートルだ。トンネルを抜けて少し行くと国道317号に出た。左折するとすぐに伯方島ICだ。行きのルートと比べて、センターラインの有る片側1車線の道ばかりで、帰りのルートの方が随分と走りやすかった。

 10時02分に伯方島ICに入った。大三島橋だ。小雨で風も弱いので走行に支障はない。10時09分に大三島ICを出た。ここも2分足らずで道の駅・多々羅しまなみ公園に到着だ。スタンプを押しに売店へ。隣が産地直売所になっている。多くの柑橘類が並んでいる。「せとか」が有る!と言うことで購入。昨日もみかん買ったのに。
 ここ大三島には、伯方の塩で有名な伯方塩業・大三島工場があり、工場見学が出来る。11時23分にナビで検索して出発。途中に道の駅・しまなみの駅御島があった。スタンプを押しに売店へ。ここも産地直売所がある。「いい切干大根があるわ」と購入。日持ちするから良しとするか。

 すぐに出発。工場の近くまで来ているのに道が分かりにくく、すこし迷った。観光バスが丁度出発するところ。門の外で待機。12時に伯方塩業・大三島工場に到着した。伯方の塩の製造工程をガラス越しに見学できる。昼休憩に入ったので、今は作業していませんと受付の女性が案内してくれた。見学は可能。製造工程ごとに大型テレビが用意されている。自分でボタンを押すと映像と音声で詳しく説明してくれる。見学が終わり1階のショップに降りる。先程の受付で、お土産として製品サンプル(小さい詰合せ)がもらえる。ショップで焼塩、フルール・ド・セルと梅昆布茶を購入。せっかく来たんだから、やっぱり買うよね。
 12時49分に出発。お腹が空いたので、道の駅・しまなみの駅御島で昼食にしよう。行ってみると観光バスが3台ほど止まっていて、何かざわざわしている。ここをパスして、道の駅・多々羅しまなみ公園に向かう。13時に到着。左奥の駐車場に止めた。おにぎりとスープと昨日A−COOPで買ったコロッケで車中昼食。

次は生口島に有る平山郁夫美術館に行く予定だ。童謡の「月の沙漠」を思い描くような、月の青白い光につつまれた砂漠を、駱駝に乗った旅人が行く絵をぜひ見たい。もっとも童謡の沙漠は海岸の砂浜で、平山郁夫が描いた砂漠はシルクロードの広大な砂原。違いはあってもイメージはぴったりだ。

 今日中にしまなみ海道を渡り終えたいので、ナビで検索してすぐに出発。と思ったが、正面の駐車場に観光バスが2台。その内の1台のテール部分が左奥の駐車場の出入口を塞いでいる。ここ以外の出入り口を探して、雨の中を右往左往。無いみたい。観光バスは白線より少しはみ出してはいるが、正規の駐車位置に止めているようだ。これはどう見ても駐車場の配置が悪すぎる。旅行社の添乗員さんを見つけたので、バスの移動をお願いした。やっと出ることが出来た。
生口島・平山郁夫美術館入口にて
生口島
平山郁夫美術館入口
 13時40分に大三島ICに入った。多々羅大橋だ。13時46分に生口島南ICを出る。

 14時07分に平山郁夫美術館に到着した。駐車場が少し離れていて看板を見落としたらしく通過してしまい、探し当てるのに苦労した。その駐車場は無料。入館料は、特別展「日本の伝統美を描く平山郁夫展」を開催していて、通常料金にプラス100円が必要だった。
 少年期に描いた絵画も展示してあったが、さすが無茶苦茶に上手い。欲しかったポストカードを購入。外に出たら雨は上がっていた。

 因島水軍城をナビで検索して出発。15時12分に生口島北ICに入る。生口橋を渡る。ここが一番短い区間だ。15時14分に因島南ICを出る。

 15時35分に因島水軍城に到着。駐車場は無料。入館料が必要。水軍の城が、海も見えない山の中に有るとは思いませんでした。鎧兜、太刀や古文書などを展示した水軍資料館と、帆船模型の日本丸や、何故か宇宙戦艦ヤマトの模型もある、船の資料館?があります。それと、戦支度をした侍の人形による情景展示があった。説明もなく? 歴史的に有名な場面を表したものなのか、単なる情景なのか、さっぱり分からなかった。これも含め、全体にもう少し工夫して展示すれば、資料が生きてくると思う。
因島水軍城
因島水軍城
因島水軍城・情景展示
因島水軍城・情景展示
 今日の車中泊予定の道の駅・アリストぬまくまをナビで検索して16時26分に出発。16時33分に因島北ICに入る。因島大橋を渡ると最後の島の向島だ。向島には何も予定はして無いが、しまなみ海道の6つの島の全てに寄ることと決めていた。16時40分に向島ICを出た。国道317号沿いのユアーズ兼吉店で夕食を購入。これですべての島で、どこかには寄ったことになった。

 尾道大橋を渡って本州に入る。この橋は国道317号に架かる有料道路だけれど、ETCカードは使えない。現金150円が必要だ。自分たちはそのことを知らなかったので、大慌てで財布からお金を取り出した。橋を渡って国道2号に出る予定だ。渡り終えるとすぐに分岐路があった。ナビは何も案内しない。道なりに直進。実は左に行かなければならなかった。

 道なりではない方向へ行くのに、音声案内しないことを、このナビは度々やらかす。特にY字路の案内に不自然を感じている。Y字の左上から下へ行く時には「右方向です」と案内。これは間違えようがないので案内不要。かえって右折路があるのかと勘違いしてしまうことすらある。それに反して、Y字の下から左上(または右上)に行く時に何も案内しない。この場合は案内して欲しい。

 まして今回はY字の下から右上に行くのが道なりで、左上に行くには方向指示器が必要だ。この場合は必ず案内が無ければならないはずだが、だんまりだった。おかげで自動車専用道路に入ってしまった。ナビは再検索して自動車専用道路を行くルートを表示した。しかし、くるまを止めて表示したルートを確認する場所が無い。最初の西瀬戸尾道ICで自動車専用道路を下りた。ナビが信用できなかったからだ。

 帰宅後に道路地図を見たら、ナビが自動車専用道路からどのようなルートで案内したか分からないが、大きく遠回りになるとか、時間的に長く掛ることはなかったのではないかと思えた。ナビが新たに再検索したルートを確認して再出発だ。山陽本線を踏切で渡るルートを選択していて帰宅ラッシュの時間とも重なり、通過するのにとても時間が掛ってしまった。
道の駅・アリストぬまくま ガーデンホール
道の駅
アリストぬまくま
ガーデンホール
 18時に道の駅・アリストぬまくまに到着した。早速に周辺を散策。ハーブガーデン、レストラン・ハーブ工房、自由市場、芝生広場、沼隈図書館などがある複合施設だ。駅のすぐ前は山南川が流れ、小さな橋を渡ると県道47号だ。左にパーラーF−1沼隈店が有る。つまりパチンコ屋だ。夜になってもここの照明で、周辺が明るくなっているので何かと好都合だ。右にローソン沼隈新川店が有る。酒の肴にポテトサラダを購入。アズサに戻り車中夕食。夜になると県道を行く車も少なくとても静かだ。22時に就寝。
 
□2010.03.11(木)□   【500円の誘惑に負けた】
 6時15分に起床。よい天気だ。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。自由市場が開いていると言うことで行ってみた。この干し椎茸、お値打ちね。と購入した。これも日持ちはするよね、たしかに。 道の駅・アリストぬまくま 自由市場
道の駅
アリストぬまくま
自由市場
 尾道駅前の駐車場を検索して9時07分に出発。10時前に尾道駅前に到着。目的の駐車場はその先にある駅前港湾駐車場。行ってみると2階建ての立体駐車場だった。高さ制限2.2メートルで、アズサは2.4メートル。ならば2階側なら良いかと思ったが、重量制限2トンで、アズサは2.7トンを超える。駄目だ。
尾道駅前
尾道駅前
   駐車場を探しながら、駅前をウロチョロと走行。駅前のデパート尾道福屋の隣に駐車場(ベルポール駐車場?)があった。ここはビルの中の立体駐車場でとても入れそうもない。困ったな。馬鹿ナビでも苦しい時のナビ頼み。で駐車場を周辺検索した。尾道サティ(2011年3月1日よりイオン尾道店に名称変更)の駐車場がヒットした。大きな駐車場だ。
 ここに止めるのは気がとがめるな。できるだけ利用頻度の少なそうな位置に、こっそりと止めさせてもらった。帰りに夕食でも買うことにしよう。
 ここから尾道駅までは徒歩15分位。尾道駅構内の観光案内所で尾道観光案内地図をもらって、坂と寺と文学の町に出発だ。観光案内地図にあった古寺めぐりコースを行く。石畳と石段の路地がくねくねと続き、寺院をつないでいく。石垣の上に犬が。あの有名な尾道のガイド犬・ドビン(2010年7月3日没)かと思い写真をパチリ。帰宅後に調べたら違っていました。ドビンは首輪を付けていたし、色も、もう少し白い茶だった。 尾道・ガイド犬ドビンと間違えた犬
尾道
ガイド犬ドビンと
間違えた犬
尾道・林芙美子 放浪記の碑
尾道・林芙美子
放浪記の碑
 千光寺山ロープウェイで頂上の千光寺公園へ昇った。頂上展望台からは尾道の市街、尾道水道、向島やその奥の島々が見える。頂上から散策路・文学のこみちを下る。道沿いには尾道に縁の作家の作品の碑が並べられている。林芙美子の「海が見えた。海が見える。五年振りに見る、尾道の海はなつかしい。・・・」の放浪記の一節を刻んだ碑もあった。
 文学のこみちから外れ、石段を下ると志賀直哉旧居がある。ここで「暗夜行路」を書き上げたとある。猫が縁側でのんびりと居眠りをしていた。のどかだ。ここからも尾道水道が良く見える。志賀直哉も執筆の合い間に行き交う船舶をのんびりと眺めたのだろうか。

 短歌 by EMI
  寺めぐり 石段登って 猫に会う 心おだやか 尾道の町

 このすぐ下に文学公園?があり吾妻屋が建っている。とっくに昼時を過ぎていたので、ここで昼食にした。
尾道・志賀直哉旧居 縁側で居眠りをする猫
尾道・志賀直哉旧居 
縁側で居眠りをする猫
尾道・川柳句碑 麻生路郎・葭乃のご夫婦
尾道・川柳句碑
麻生路郎・葭乃の夫婦
 おにぎりを頬張っているときに、川柳句碑が目についた。「おれに似よ俺に似るなと子をおもい」麻生路郎(しろう)、「飲んで欲し、やめてもほしい酒をつぎ」葭乃(よしの)。ご夫婦の情愛あふれる川柳だ。

 古寺めぐりコースに戻り最終の浄土寺をめざす。途中の尾道東高校のところで道を間違えた。間違えたことで校門の中に林芙美子の記念碑をみつけた。何故ここに? 観光案内地図を見ても、理由は書かれていない。碑が有ることだけが記載されている。記念碑の裏側を見れば、その理由が刻まれていたが、この時は気が付かなかった。

 これも帰宅後に調べて分かった。尾道東高校の前身は市立高等女学校で彼女の出身校だった。
尾道・浄土寺 山門
尾道・浄土寺 山門
 ここから浄土寺はもうすぐだ。14時10分に浄土寺に着いた。疲れた。石段を下り、山陽本線の下をくぐって国道2号に出た。とても歩いて帰る気がしない。妻の歩数計は15000歩を超えていた。路線バスで帰ろう。バス停・浄土寺下から乗車。尾道駅前まで利用して140円だった。来た道を帰り、尾道サティの店内へ。夕食と酒の肴を購入してアズサに戻った。駅前港湾駐車場に入れなかったことで、図らずも駐車場代を節約できてしまった。止めさせていただきありがとうございました。
尾道・石段の続く路地
尾道・石段の続く路地
尾道・千光寺山ロープウェイ乗り場
尾道・千光寺山
ロープウェイ乗り場
尾道・千光寺山ロープウェイからの景観
ロープウェイからの
景観
尾道・縁の知名人の足型の碑
尾道・縁の知名人の
足型の碑
 今日の車中泊予定の道の駅・クロスロードみつぎの近くにある天然温泉・尾道ふれあいの里をナビで検索して、15時20分に出発。国道184号を行く。途中で左折し国道を離れた。変だな。クロスロードみつぎは国道184号と国道486号の交差点に位置していることから着いた名前だ。国道184号を離れるはずが無いが。バイパスでも有るのかな。

 道は良かったので、そのままナビの案内通りに行くことにした。県立びんご運動公園にでた。ここにはプロ野球のオープン戦をしばしば開催するしまなみ球場があった。道は運動公園の中を抜け、再び国道184号にでた。信号待ちで正面を見ると、看板が。左矢印で「天然温泉・尾道ふれあいの里15分」と、右矢印で「日帰り入浴○円・養老温泉5分」とあった。
その○円の誘惑に負けて右折した。ちなみに尾道ふれあいの里の入浴料との差は300円。
 15時40分に養老温泉に到着した。中に入ってしまったと思った。小さな湯船が真ん中にひとつで周りに洗い場が8個程度。その内シャワーが有るのが2か所だけと言う有様。どおりでマップルの温泉ガイドに載っていない訳だと変に納得した。

 クロスロードみつぎをナビで検索して16時50分に出発。17時18分に道の駅・クロスロードみつぎに到着した。周辺を散策。道の駅の建屋を交流ハウスと呼ぶらしい。中に駅機能の情報コーナー、レストラン、物産売店があり、まだ営業していた。物産売店で赤飯、餅、きびなごを購入した。サティで夕食は買ったのに、いつ食べるのだろう。

 交流ハウスの前が定期バスの発着場になっている。そのためか人の出入りも多い。尾道ふれあいの里行きのシャトルバス(無料?)も発着していました。アズサに戻り車中夕食。
22時に就寝。
 
道の駅・クロスロードみつぎ
道の駅
クロスロードみつぎ
道の駅・クロスロードみつぎ 交流ハウス
クロスロードみつぎ
交流ハウス
□2010.03.12(金)□   【やっと買い納め、でも伏兵が】
道の駅・クロスロードみつぎ 駐車場 中央がアズサ
クロスロードみつぎ
駐車場・中央がアズサ
 6時15分に起床。曇天。今日は帰宅の予定だ。と言っても湾岸長島PAで車中泊して翌朝に帰宅する。これはETC休日特別割引の有効利用と、平日に大きく移動することで渋滞遭遇をできるだけ回避するためです。

 炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。昨夕は閉じていた交流ハウスの隣の野菜販売所が開いていた。「見てくるね」。何か予感が・・・。的中して、我慢していた生鮮食品、生椎茸、芽キャベツ、ほうれん草、わけぎ、ふきのとうを購入。こんなに買ったの。

 交流ハウスの前でも柑橘類を売っていた。このデコポン大きくて安いねと購入。みかんもせとかも有るのに。ついでに賞味期限が少し短めの見切り価格のあんずジャムを勧められ、これも購入した。かか買い過ぎでは。外のテントでは履物を販売していた。「このサンダル、もう少し安くならないの」「もうぎりぎりで」と言うことであきらめたようだ。早く出発した方がいいかも。 
道の駅・クロスロードみつぎ 交流ハウスとテント販売
クロスロードみつぎ
交流ハウス
テント販売
 湾岸長島PAを検索して9時40分に出発。尾道ICから山陽自動車道に入った。12時20分に龍野西SAに到着。おにぎりとわかめスープで車中昼食。そして、午後の運転に備えてお昼寝30分。

 13時52分に出発。14時30分に三木SAでガソリン補給。その後、中国自動車道、名神高速、新名神高速へと乗り継ぐ。16時27分に甲南PAに寄る。いつもの桜漬けを購入。やっと買い納めか。17時15分に土山SAにも寄る。新名神高速は何度も通っているのに、ここのスタンプを押していない。売店へ。スタンプを押してから、ふと見てしまったようだ。12日はパンの日で、メロンパンが安い。これは買わなくてはと、またまた購入。うーん、ここに伏兵がいた。

 東名阪自動車道に入り御在所SAの付近で少し渋滞。伊勢湾岸自動車道に入る。18時12分に車中泊予定の湾岸長島PAに到着した。足湯に行く。2月26日に来たときは、湯が落としてあったが今回はたっぷりと有った。前回は18時35分に到着で、時間的にそんなに変わらないのにね。帰宅後に湾岸長島PAのホームページを見たら、足湯の営業時間は20時までとなっていた。何故に前回は、湯が落ちていたのだろうか。今となっては分からない。

 夕食はスナックコーナで。山菜きつねそばとクロスロードみつぎで買った赤飯。あの赤飯はここで食べることになっていたのだ。
就寝は22時。
 
□2010.03.13(土)□   【賢い買い物】
 6時50分に起床。今朝はゆっくりだ。天候は曇り。朝食は土山SAで買ったメロンパンにコーヒー。あのメロンパンは朝食で食べることになっていたのだ。なかなか考えて、買い物してるじゃん。 (注:「じゃん」は隣の三河の方言で、「じゃん・だら・りん」が全国的?に有名)8時30分に出発。東海ICで伊勢湾岸自動車道を下りる。

 自宅到着9時。荷物を降ろし、今回のくるま旅を無事終了した。

 短歌 by EMI
  しまなみを 渡る大橋 夢をかけ 大空はるか 瀬戸内の海

 
 
 
 
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