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上高地・乗鞍・安曇野  (拡大地図を表示)
 さて、今回は「上高地・乗鞍・安曇野」へのくるま旅。
きっかけは今年(2010年)の暑さ。6月に入り急激に気温が上昇した。暑いのは苦手だ。もともと7〜9月はくるま旅をしない。家に居て、扇風機の前でひたすらに夏が行くのを耐えている。

 夏前の最後のくるま旅は是非に涼しいところへ。と言うことで上高地と乗鞍に決定した。そして安曇野は通り道。焼きねぎ味噌を買いに大王わさび農場へ。これは前々回の「白馬から善光寺へ」のくるま旅で購入して、味を占めたからである。

 このくるま旅の主な目的地は、上高地、乗鞍高原(一ノ瀬園地)、安曇野(大王わさび農場、飯沼飛行士記念館、アルプスあずみの公園)、伊奈(みはらしファーム、かんてんぱぱガーデン)です。
  
□2010.06.13(日)□   【渋滞回避】
 ETC休日特別割引の有効利用と、それに伴う渋滞を回避するため、いつものように夕食と風呂を済ませて20時10分に出発。午後から降りだした雨は止む気配は無い。車間距離を多めに取りながらの安全運転。
 東海ICから伊勢湾岸自動車道に入る。東海環状自動車道から中央自動車道へ。22時に阿智PAでガソリンを補給。ENEOSのセルフのスタンドだった。

 22時21分に駒ケ岳SAに到着した。このSAには2か月前の「白馬から善光寺」のくるま旅でも寄っている。24時間営業の売店とスナックコーナーがある。店内を見ながら時間つぶし。
アズサに戻り寝支度。23時30分に就寝。
 
駒ケ岳SA・手前のクルマはアズサ
駒ケ岳SA
手前のクルマはアズサ
□2010.06.14(月)□   【車中泊場所が決まらない】
 7時20分に起床。雨は上がっていたが曇空。持参したおにぎりと野菜サラダ、それにインスタントの味噌汁で車中朝食。道の駅・風穴の里をナビに設定して9時15分に出発。岡谷JCTから長野自動車道に入る。松本ICを9時56分に出る。ETC休日特別割引で1000円。国道158号を行く。

 道の駅・風穴の里に10時26分に到着。この道の駅には1か月前の「野麦峠と絶景富士」のくるま旅でも立ち寄った。逆方向の松本方面に向かっていた。その時はここで昼食を食べ、飲料水用のペットボトルに「冷たい・おいしい・山の地下水」を補給してくるま旅を続けた。

 今はくるま旅の始めなので飲料水の補給は不要だ。この道の駅は相変わらず観光バスが多い。アズサを止めて外に出ると、観光バスの外国人観光客が騒いでいる。指差す方を見ると一匹の猿が木の上を移動していた。

 物産館の中にある情報コーナーで上高地の資料を探す。上高地の天候も気になる。雨かもしれない。情報コーナーの近くに居たスタッフに聞いてみた。その方は駅長さんだった。店内の別のところに設置したモニターに案内してくれた。モニターには上高地のライブカメラの映像が映し出されていた。多くの人が散策している。雲が立ち込めているが、傘などは差していないので雨は降っていないようだ。

 実は迷っていた。天候の具合で上高地と乗鞍高原のどちらへ先に行こうか。駅長さんが言われるには、上高地は晴れでも曇でもそれぞれの表情を見せてくれる。曇の表情も悪くないですよとのことだった。当初の計画通り上高地へ向かうことにした。
 上高地は自然保護のため通年でマイカー規制をしている。上高地の手前の沢渡(さわんど)にクルマを止めて、シャトルバスで釜トンネルを抜けて上高地に入る。
 沢渡の市営第2駐車場をナビで検索。でも上手く検索できない。沢渡地区を適当にナビに設定して10時40分に出発した。いくつものトンネルを抜ける。左折すると乗鞍高原に至る前川渡のT字路の信号交差点を直進する。この交差点は、トンネルとトンネルの間が短いところにある。追突防止のため反対方向からは右折禁止だ。つまり、乗鞍高原へはこちらの車線から左折でしか入ることが出来ない。梓川に架かる沢渡大橋を渡ると駐車場の有る沢渡地区だ。道の駅・風穴の里から20分足らずで到着した。 国道158号・親子滝トンネル?
国道158号
親子滝トンネル?
市営第2駐車場・さわんど温泉湯の郷公園の看板
さわんど温泉
湯の郷公園の看板 
 国道の両側に駐車場が点在する。市営第2駐車場を探しながら進む。何故に市営第2駐車場なのかと言うと、ここには24時間利用できる無料の足湯が有るから。ただし、駐車場は有料。しばらく行くと、右手の梓川に架かる沢渡橋の奥にその駐車場は有りました。通り過ぎそうになり、少しUターン気味に右折して橋を渡り11時に到着した。

 早速にシャトルバスの時刻表を確認。11時04分に行ったばかりのようだ。次は24分。少し時間が有ったのでごく近くを散策。まずはトイレを確認。手入れの行き届いた清潔なトイレだ。トイレの前にトイレ利用者専用の駐車場(無料)が有る。

 足湯はその反対側でトイレとアズサを止めた有料駐車場の間に有る。屋根付の立派な足湯だ。源泉かけ流しで、湯は駐車場側からトイレハウスの方向に流れる。流れの両側に座ることが出来て、都合60人くらいは入れそうだ。 
沢渡の市営第2駐車場・足湯
沢渡の市営第2駐車場
足湯
 定刻より少し遅れてシャトルバスが到着。車体側面にHighland Shuttieと大きなロゴ。松本電鉄のバスかな。この路線にはハイブリッドバスが投入されている。このバスもそうかな。発進、加速、登坂時に電動モータをディーゼルエンジンの補助動力として使用し黒煙や有害物質の発生を抑える。下り坂や減速時には発電してバッテリーに蓄電することで熱エネルギーの放出を抑える低公害車だ。 松本電気鉄道のハイブリッドシャトルバス
ハイブリッド
シャトルバス
上高地・大正池ホテル前にて
上高地
大正池ホテル前にて
  釜トンネルを抜けて最初のバス停・大正池でバスを降りた。11時40分。バス停は大正池ホテルのすぐ前だ。上高地に来たら大正池でボートに乗ろうと思っていた。早速にホテル下のボート乗り場へ。悪天候で営業していなかった。やっぱり、朝方には雨が降っていたのだろうか。今はそこそこの天候なのに残念。

 上高地の散策開始。散策は、ここ大正池ホテルから河童橋までの4キロ。河童橋からさらに奥に入る明神池は遠いので次の機会だ。大正池の畔のカメラポイントへ。立ち枯れの木々と焼岳が印象深い大正池の写真が撮れるポイントだ。でも焼岳は雲の中だった。

 畔から遊歩道に戻る。林の中から鶯の鳴き声。ほーほけきょ・けきょ・けきょ・・・と鳴く、鶯の谷渡りだ。久しぶりに聞いた。「野麦峠と絶景富士」へのくるま旅以来だ。 
上高地・大正池
上高地・大正池
  小さな池を木道で渡る。池では水鳥が何かをついばんでいる。標識が有る。直進すると河童橋2.8キロ。右に田代池0.1キロ。100メートルならと田代池へ向かう。緑の木々の中にある池で、中州があり、さらさらとした水の流れも見えます。水は周りの山々からの伏流水だそうです。案内板には、昭和50年夏の大雨で流れ込んだ土砂で池の半分以上が埋まったと有りました。

 遊歩道に戻り少し行くと道は二手に分かれる。梓川コースと林間コースだ。どちらへ行っても田代橋に出る。梓川コースの方が景色が良さそうなのでそちらに向かった。標識がある。右に梓川河原。親切に、「田代橋方面には通り抜け出来ません」と注意書きがあった。行ってみると漬物石に丁度くらいの石がごろごろする河原に出た。雲が無ければ左に焼岳、右に西穂高岳が見えるのだろうか。戻って少し行くと林間コースと合流した。 
上高地・湿地に架かる木道
湿地に架かる木道
上高地・田代池にて
田代池にて
上高地・散策路
上高地・散策路
上高地・田代橋には行けないと説明した標識
田代橋には行けないと
説明した標識
上高地・梓川河原
上高地・梓川河原
上高地・梓川河原にて
梓川河原にて
上高地・田代橋前の案内地図
田代橋前の案内地図
 正面にトイレが有る。丁度昼時だ。ここで昼食にしよう。適当なところを探していたら、雨がパラパラ。田代橋の向こうに小屋が見える。行ってみることに。梓川の中州までが田代橋、その先は穂高橋に変わる。

 その小屋は西穂高岳への登山口だった。やはり小屋と言うよりは屋根付の入口。柵が有る訳でもないので、ここを通らなくても入って行くことはできるが・・・。入山記録を投函する箱が備え付けてあった。

 屋根の下にはベンチも備え付けてあったので、ここで昼食にした。自宅から持って来たおにぎりを取り出す。パラパラの雨も知らない内に上がっていた。登山口の周りを見てみたら、すぐそばの木の根元に「山の神」を祀った祠があったので、お参りをして13時05分に出発。 
上高地・西穂高岳への登山口にて
西穂高岳の登山口にて
 河童橋までは梓川の右岸、左岸どちらからでもいける。ウェストン碑の有る右岸を行くことにした。ホテルが2軒並んだ先にウェストン碑が有りました。写真をパチリ。少し行くと標識が。まっすぐでも、右に行っても河童橋。右は梓川コースとあります。梓川コースを行くことにした。川沿いの土手の道でした。こちらの方が開かれた景色で正解だったかな。

 13時45分に河童橋に到着した。河童橋を渡り、上高地ビジターセンターへ向かう。ビジターセンターでは上高地の自然や歴史を分かりやすく紹介している。ゆっくりと見学。ミュージアムショップで上高地散策マップを購入した。今度また来るときのために。表紙が厚紙で傷みにくく、折りたたむとクレジットカードと同じ大きさになり携帯が便利に出来ている。 
上高地・上高地温泉ホテル
上高地温泉ホテル
上高地・ウェストン碑
上高地・ウェストン碑
上高地・河童橋へ至る梓川コース
河童橋へ・梓川コース
上高地・梓川対岸(左岸)の散策道
梓川対岸の散策道
上高地・河童橋にて
河童橋にて
上高地・河童橋
上高地・河童橋
上高地・釜トンネルへ連なって向かうシャトルバス
釜トンネルへ連なって
向かうシャトルバス
 河童橋に戻り、近くの売店を見て回る。妻は試食に余念が無い。試食の結果、土産として「上高地の華」を購入。上高地の限定商品で6個入り。りんごの果肉入りのカスタードクリームも美味しかったのだろうが限定商品の響きが購入への引き金か。

 上高地バスターミナルへ移動。15時発のシャトルバスに乗車。バス5台くらいが連なって釜トンネルに向かって行く。
 市営第2駐車場に15時25分に到着した。アズサにデイバックを降ろして、早速に足湯へ。私たち以外に誰もいない。湯加減も丁度良く足だけではもったいない。服を脱いで体ごと浸かりたい気分だ。

 ここで車中泊もと考えたが、時間が早いので乗鞍高原へ移動することにした。
沢渡の市営第2駐車場・足湯にて・良い気持ち
沢渡の市営第2駐車場
足湯にて・良い気持ち
 休暇村・乗鞍高原をナビに設定して16時10分に出発。沢渡へ向かう時に通った前川渡のT字路の信号交差点。右折すれば乗鞍高原だ。しかし、右折禁止。しかたなく信号を直進する。すぐにトンネルに入る。トンネルを抜けたところにクルマの転回場所が有る。ちょっとしたロータリーのようになっているので簡単にUターンできる。またトンネルに入り、抜けたところの前川渡の信号交差点を左折して、やっと乗鞍高原へ向かうことが出来る。

 道なりに上って行けば自然と休暇村に出る。16時40分に到着。駐車場にアズサを止めトイレを確認。駐車場の周辺にはそれらしい設備はまったくない。ここでの車中泊は無理かな。休暇村の隣に天峰の湯がある。でも入口が閉鎖されている。廃業? よく見ると看板が掛っている。休暇村の入口から入るようだ。休暇村の中へ。フロントで入浴料金を支払うようになっていた。

 車中泊場所が決まっていないので入浴どころではない。ここに来る途中の休暇村手前の左側に駐車場があり、多くのクルマが止まっていたところが有った。ひょっとしてと思いそこへ行ってみた。車中泊らしきクルマが多数駐車していた。クルマの脇で夕食の支度をしている人もいる。ここは乗鞍高原温泉スキー場の第4駐車場だった。駐車場入口横の小屋の中にトイレも有る。あまり清潔そうには見えないが。一応ここなら車中泊は出来そうだけれど、もう少し適当なところは無いのかな。
乗鞍高原・ネイチャープラザ・一ノ瀬・駐車場
乗鞍高原
ネイチャープラザ
一ノ瀬の駐車場
 明日行く予定のネイチャープラザ・一ノ瀬へ行ってみることにした。一ノ瀬園地を散策するときに多くの人が拠点にするところだ。乗鞍高原観光センター前まで下って、スーパー林道に入る。17時10分に到着した。駐車場に乗用車が4台くらい止まっている。人はいない。駐車場から少し離れているがトイレハウスも有る。しかし、周りに牧場が有るためか小蠅が多い。幸いに匂いなどは無い。小蠅は蚊とちがって刺さないので良いが、それにしても多過ぎる。
 ここに来るときに通った乗鞍高原観光センターには大きな駐車場と隣には温泉施設らしきものがあった。そこも確認してみよう。スーパー林道を戻る。17時30分に乗鞍高原観光センターの駐車場に着いた。広い駐車場だ。トイレハウスもある。隣はまさしく温泉施設・湯けむり館だった。

 車中泊に絶好ではないか。でも何か変だ。車中泊らしきクルマが1台もいない。ここより条件の悪い乗鞍高原温泉スキー場の第4駐車場には多数駐車していたのに。トイレを見に行って理由が分かった。「オートキャンプ禁止」の看板が掲げられていた。「キャンピングカーの使用を禁止します」の文字も。これでは車中泊は出来ない。
 さー、どうする。トイレの清潔さが決め手になり、ネイチャープラザ・一ノ瀬で車中泊することにした。再度スーパー林道に入り、18時に到着。駐車場には軽四が一台止まっていただけ。その軽四はここのスタッフのクルマらしく、しばらくしたら荷物を積み込んで走り去った。ここには私たち2人と小蠅だけになった。

 車中で夕食の準備。得意のキャベツと一緒に茹でて塩昆布と混ぜるだけのスパゲティーだ。これにおつまみの「ひとくちのり天・わさび味」と少々のアルコール。
乗鞍高原・ネイチャープラザ・一ノ瀬・駐車場
ネイチャープラザ
一ノ瀬の駐車場
 日が落ちて辺りが暗くなってきたら小蠅もどこかに行ってしまった。周囲に明りが全く無く本当に真っ暗。光は駐車場から奥まったところに有るレストハウスの自販機だけだ。トイレハウスはレストハウス右側の奥にある。ヘッドライトを装着しハンドライトを持ってボツボツとトイレへ向かう。妻とは腕を組んでくっ付いて歩いた。トイレの照明は人を感知すると自動点灯した。トイレに向かうときは気持に余裕が無く気付かなかった。空は満点の星だった。就寝22時。
 
□2010.06.15(火)□   【ガサガサもついて来る】
乗鞍高原・ネイチャープラザ・一ノ瀬・駐車場の朝
駐車場の朝
 6時45分に起床。東の森の方からカッコーの鳴き声が聞こえる。雲は有るが良い天気。7時30分にパン、春雨ヌードル、サラダの朝食。

 今日はここにアズサを置いて一ノ瀬園地をトレッキングする。パンフレットなどのガイドの類を探しにネイチャープラザ・一ノ瀬のレストハウスへ。店内にはそれらしいものは置いていない。スタッフに尋ねると中からカラー印刷した「乗鞍高原散策マップ」を持ってきてくれた。

 コースのポイントごとの所要時間が登り降りそれぞれの時間で記入してある。注記も入っている。「口笛の径」では「この下りは口笛が吹きたくなる」と言う具合だ。当然にネイチャープラザ・一ノ瀬のコマーシャル入りです。レストハウスの前の道を行くとあざみ池に出ると教えてくれた。そのマップを手に8時45分に出発した。 
乗鞍高原・ネイチャープラザ・一ノ瀬・レストハウス
レストハウス
  コースはネイチャープラザからあざみ池へ。口笛の径で牛留池へ。ふたりの小径で善五郎の滝へ。その後、滝見橋を渡って白樺の小径でネイチャープラザへ戻る。乗鞍高原散策マップのポイントごとの所要時間を合計すると121分だ。 
 あざみ池までは12分くらい。途中に右へ行くとあざみ池をパスして口笛の径への近道が有る。私たちは直進してあざみ池へ。この池の名前は形がアザミの葉に似ていることから付けられたらしい。でも、アザミの葉の刺々しさは全く感じられない。森の緑を映しこんだ気持ち良い池です。あざみ池の周囲は遊歩道になっている。どちら側からも抜けることが出来る。

 私たちは手前の方を行くことにした。距離が短そうに見えたから。道は一部が木道になっていた。あざみ池を後にして18分くらい登ると東屋がある。あざみ池をパスしてきた道とここで合流する。この東屋で私たちより高齢のご夫婦に会った。東京からの方で休暇村に滞在。乗鞍高原には何度も来ているようだ。私たちとはコースを反対に歩くらしい。 
乗鞍高原・あざみ池
乗鞍高原・あざみ池
乗鞍高原・あざみ池にて
あざみ池にて
乗鞍高原・口笛の小径
乗鞍高原・口笛の小径
 さあ口笛の径へ。延々と登りだ。反対方向から来れば確かに「この下りは口笛が吹きたくなる」だろうよ。息を切らしながら登る。

 かなり後方の藪の中でガサガサと音がしていた。何だろう。風じゃないし。登るとガサガサもついて来ているようで、少し気になる。聞こえたり、聞こえなかったり。20分くらい登ったところの道の真ん中に岩が出ているところが有った。休憩だ。妻は岩に腰を下ろして前を見ている。私は妻の方を、つまり今登って来た方向を見下ろしていた。

 熊だ。体長1メートルくらい。向って左から出て来た。20メートルくらいは離れているか。熊もこちらを見ていたがそのまま道を横切って右の藪に消えた。何も起きなくて良かった。

 妻は熊を見ていない。私の声で振り返った時にはガサガサと言う藪の音しか聞こえなかった。一瞬の出来事だったのだ。いま思えば先程お会いしたご夫婦はベアベルを着けていた。山を行く時には必需品と痛感した。(後日、購入した)
乗鞍高原・口笛の小径・熊目撃現場
乗鞍高原・口笛の小径
熊目撃現場
 マップでは先程の東屋から所用時間30分のところ40分かかって牛留池に着いた。池の手前から道は木道になる。池に出ると木道はそのまま池に張り出したテラスに変わる。そこには東屋も建っていた。正面に牛留池、その奥に乗鞍岳の最高峰・剣ヶ峰3026メートルや朝日岳、摩利支天岳、富士見岳がある。絶好のカメラポイントだ。

 数人がカメラを三脚に固定してシャッターチャンスを狙っていた。今日は曇りでベタ雲だ。おまけに風も少し有る。青い空に白い雲なら。無風で池の水面も鏡面なら。と思ってしまうよね。きっと。

 この池の周囲も遊歩道になっている。ここでも距離の短そうな左回りで牛留池を後にした。 
乗鞍高原・牛留池と乗鞍岳の剣ヶ峰
牛留池
乗鞍岳の剣ヶ峰
乗鞍高原・牛留池にて
牛留池にて
乗鞍高原・善五郎の滝へ至る山道にて
善五郎の滝へ至る山道
 少し行くと分岐路。左に行くと休暇村。直進してふたりの小径から善五郎の滝をめざす。滝の音を聞きながら登る。滝の音がだんだん大きくなる。その後、急激に下る。コースを反対に来た場合にこの坂の登りはかなりきつい。あのご夫婦はここを登るのかな。大変だな。滝つぼのすぐ近くまで下りる。

 所用時間20分のところ25分かかって善五郎の滝に着いた。環境省の設置した看板には幅10メートル、落差30メートルとあった。水量も豊富だ。風向きによって滝の飛沫を全身に浴びてしまう。きっとマイナスイオンが豊富だよと深呼吸。

 善五郎の滝を後にして少し行くと滝見台の標識。左に分岐して登る道が有る。妻は休憩。私は見に行くことに。登ること5分で滝の落ち口が見える開けたところに出る。滝は2段になっていた。落ち口の上の奥に落差1メートルくらいの滝が有った。ここまで来ないとそれは分からない。 
乗鞍高原・善五郎の滝
善五郎の滝
乗鞍高原・善五郎の滝・環境省案内板
善五郎の滝
環境省案内板
乗鞍高原・善五郎の滝
善五郎の滝
乗鞍高原・善五郎の滝にて
善五郎の滝にて
乗鞍高原・善五郎の滝の落ち口・奥に低い滝
善五郎の滝の落ち口
奥に低い滝
 分岐まで戻り、滝見橋をめざす。途中であのご夫婦に会った。上着を脱いでかなりの軽装になっていた。ここまでは木陰が多く気付かずにいたが、青空が見えるようになっていた。途中でクルマも走る一般道に出た。一ノ瀬園地の遊歩道なら概ね道なりに行けば良いし、案内看板も多く迷うことは無い。でもこの道には案内が見当たらない。滝見橋から白樺の小径に行くには・・・。分からない。道は右にカーブしていてその先は行き止まりのように見える。

 運良く道路端で工事をしている人がいた。良かった。この先で右に入るとすぐに滝見橋があると教えてもらった。橋はすぐに見つかった。でも橋の名前は「オルガン橋」と看板に書いてある。ちょっと心配だったがそのまま行くことにした。

 帰宅後に調べたら「滝見橋(オルガン橋)」と乗鞍高原周遊バスの運行カレンダーに載っていた。何故にあえてオルガン橋と付けているのだろうか。普通の木製の橋でオルガンには見えなかった。川の流れがオルガンの奏でる音のように聞こえるのだろうか。

 滝見台からここまで22分だった。しばらく行くと案内看板が有ったので道は間違いないようだ。白樺の小径は白樺林の中を抜けているが意外と日当たりが良く確かに暑い。木陰で休憩を取りながらネイチャープラザ・一ノ瀬をめざす。白樺の小径はネイチャープラザの駐車場入口の右側の高台に出た。駐車場に止めたアズサが見えた。所用時間25分のところ30分かかった。ちょうど12時に帰着した。  
乗鞍高原・滝見橋(オルガン橋)
滝見橋(オルガン橋)
乗鞍高原・滝見橋(オルガン橋)からの眺め
滝見橋からの眺め
乗鞍高原・白樺の小径にて
白樺の小径にて
乗鞍高原・ネイチャープラザ・一ノ瀬・レストハウスから
ネイチャープラザ
一ノ瀬
レストハウスから
 アズサにデイバックを降ろして、早速昼食を食べにレストハウスへ。レストハウスのスタッフに「あざみ池から登って行った口笛の径の中間くらいで熊を見た」ことを報告した。これが今シーズン初めての熊の目撃情報になった。今年は少し早いらしい。

 昼食は私がきのこそばの定食、妻はソースかつ丼でその一部は私のお腹へ。お土産に高野豆腐を購入。
 さあ風呂に行くぞ。天峰の湯と湯けむり館がある。安い方の天峰の湯へ。12時50分に出発し10分で到着した。お湯は少しオレンジかかっていて、いかにも鉄分が多そうに見える。ここの温泉は飲むことができる。専用の注ぎ口が用意されている。慢性消化器系に効能が有るらしいが、味は・・・。大きくはないが露天風呂もあった。休憩室もあるので風呂から上がってゆっくりと体を休めることもできる。

 アズサに戻ると雨が降り出した。山の天気は変わりやすい。歩いている時でなくて良かった。今日の車中泊予定の道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里をナビに設定して、14時30分に出発。来た道を松本方面へ戻る。前川渡の信号交差点に出るまでの途中にある番所大滝近くのGSでガソリンを給油。この辺りは道路も濡れていなくて雨が降った様子もない。店員に聞いてみたら、上で降っても下では降らないことが良くあるらしい。

 昨日寄った道の駅・風穴の里に15時15分に到着。今日は「冷たい・おいしい・山の地下水」を2リットル補給した。少し休憩してすぐに出発。ジャスコ(豊科店?)の看板が有ったのでそちらに向かう。16時に到着。夕食を購入。ちらし寿司、山菜ご飯、カット野菜、ミニトマトなど。
 道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里に16時40分に到着。到着して暫くしたら雨が降り出した。天気予報は明朝まで降り続くと言っている。明日の朝は炊飯できないかもしれない。

 道の駅に併設した物産センターは17時に閉店。駐車場のクルマもしだいに減って行った。アズサをトイレに一番近い駐車スペースに移動した。雨対策だ。物産センターと情報コーナーの間の通路が自販機コーナーになっていて、屋根も有りベンチも置いてある。雨降りのせいなのか人もいない。ここで今から炊飯しよう。明日の朝食と昼食のご飯を18時30分から炊き始めた。

 炊飯器はカセットガスを使用する「楽珍ご飯」を使っている。この時期の気温で2合なら15分くらいで炊き上がる。因みにガスの使用量は25グラムくらい。カセットはNET250グラムなので、余裕をみて1本で7回くらい炊飯している。炊き上がると自動で停止する。公共の場所で炊いているので炊飯器を放置しておくこともできない。ベンチに腰を下ろして番をしながら読書の時間だ。無事に炊飯を済ませた。妻が朝食と昼食用のおにぎりに握った。19時20分に車中夕食。
22時00分に就寝。
 
道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里・ドラえもん
アルプス安曇野
ほりがねの里
カセットガス炊飯器・楽珍ご飯
カセットガス炊飯器
楽珍ご飯
 □2010.06.16(水)□   【航空史に残る偉業】
道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里・朝の駐車場
アルプス安曇野
ほりがねの里
朝の駐車場
 6時15分に起床。雨は上がっていた。天気予報は外れ。昨夕は無理して炊飯することも無かったな。もっとも、嬉しい方に外れたのだから良いけどね。

 駐車場に軽トラが頻繁に出入りしている。物産センターのバックヤードに農産物を搬入しているのだ。物産センターは7時に開店するのでその準備に忙しそうだ。

 8時00分に味噌汁、野菜サラダとおにぎりで車中朝食。物産センターを見て回る。新鮮野菜が値打ちに販売されている。この時間で多くの人が買いにきていた。
 安曇野スイス村をナビに設定して9時28分に出発。18分で安曇野スイス村ワイナリーに到着。妻はワインを試飲。羨ましい。仕方なく私はジュースを試飲。妻は女性スタッフと「4月中旬にも来たのよ」などと話している。彼女お勧めのワインを購入した。

 隣に乗馬クラブ・ホースランド安曇野がある。4月中旬に来たときはここをパスしている。今日は時間に余裕が有るので寄ることにした。入場は無料。馬に触ることもできます。体が大きいので最初は怖々ですがすぐに慣れました。でも気の荒い馬も居ますので注意してくださいね。
乗馬クラブ・ホースランド安曇野
乗馬クラブ
ホースランド安曇野
安曇野・大王わさび農場
安曇野
大王わさび農場
 10時27分に出発して大王わさび農場へ向かう。7分で到着。駐車場も入場も無料。わさび田に寒冷紗(黒い薄い布)が掛っていた。やっぱり緑のわさび田の方が良いな。わさび田の上に架かる幸いの橋を渡って、早速にいわな茶屋へ。いわなの塩焼きを食べるぞ。前回来たときは昼食後の満腹感でわさびソフトしか食べなかった。今回はわさびソフトを食べながら待つこと8分。いわなの塩焼きをやっと食した。

 わさび田の中を少し散策。幸いの橋の手前の売店へ戻る。芳醇仕立・焼きねぎ味噌を購入するため。この旅の記録の冒頭に記載したが、前回来たときに購入して味をしめたからである。日持ちするし、ここまではなかなか来られないので4個購入した。

 いわなの塩焼きだけではお腹を満たせない。アズサに戻りおにぎりと吸い物で車中昼食。それから昼寝を30分。 
安曇野・大王わさび農場・いわなの塩焼き
いわなの塩焼き
 穂高神社をナビに設定して14時05分に出発。8分で到着。JR穂高駅からすぐだ。当然に山の神様を祀ってあると思っていましたが、案内によると「海の神々を祀る。海と陸の幸を兼ねそなえた神々」とありました。拝殿にお参りをして、社務所に回り御朱印を頂きました。拝殿は新築して間が無いのか白木の美しさが際立っていました。 安曇野・穂高神社・拝殿
安曇野
穂高神社・拝殿
 飯沼飛行士記念館をナビに設定して14時37分に出発した。飯沼飛行士記念館は道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里の情報コーナーで入手した「安曇野ドライブマップ」に載っていた。飯沼飛行士と言う名前は全く聞いたことも無かった。とってもマイナーな記念館のようにも思えた。飛行士と言うからには飛行機に関係した記念館だろうな。RCが趣味で飛行機には興味が有ったので行ってみることにした。

 記念館は国道147号沿いにあった。8分で到着した。普通の民家の様で見逃してしまいそうだ。飯沼飛行士の生家とその隣の白壁の建屋から成っている。国道正面に駐車場は有るが奥行きが少し狭いような気がした。記念館の横を抜けて裏へ回ってみたら大型車も止められそうな駐車場があった。駐車場は無料。入場料が必要。
安曇野・飯沼飛行士記念館にて
飯沼飛行士記念館にて
 飯沼正明飛行士の偉業を展示。その偉業とは飯沼飛行士と塚越機関士の二人が搭乗した朝日新聞社機「神風」号で東京→ロンドン間を世界最短記録で飛行したこと。所要時間94時間17分56秒(飛行時間51時間19分23秒)が日本最初の航空世界新記録になった。1937年(昭和12年)のことだ。

 神風と言うと太平洋戦争中の特攻機をイメージするがそれとは全く関係はない。三菱重工業・名古屋製作所で製作された機長8メートル、翼長12メートルの低翼単発機だ。

 この快挙に日本中が沸きたった。展示されている当時の新聞記事などからその状況が感じられる。飯沼飛行士には日本だけではなくイギリス、フランス、ベルギー、イタリアからも勲章が贈られている。このことからも世界的な記録であったことが分かる。

 これ程の航空史に残る偉業が今では知らされない存在になってしまっているのは何故だろう。大西洋単独無着陸飛行したリンドバーグは知られているのに。戦時中に軍国教育の中で英雄と扱われ利用されたことが影響しているのではないか。そのため映画化テレビ化することを嫌ったのではないか。などと思ってしまいました。

 マイナーなんてとんでもない。日本最初の航空世界新記録樹立と言うメジャーな内容を展示しているミュージアムでした。  
安曇野・飯沼飛行士記念館・神風号
神風号
安曇野・飯沼飛行士記念館・神風号ラジコン機
神風号ラジコン機
 今日の入浴は「安曇野ドライブマップ」に載っていた、ほりでーゆー・四季の郷へ。そこへ行く手前に国営アルプスあずみの公園がある。ここをナビに設定して15時45分に出発。10分で到着した。

 「自然と文化に抱かれた豊かな自由時間活動の実現」をテーマにした国営公園。3つのセルフトレールコース。四季折々の安曇野が楽しめるなどがパンフレットに書かれていた。閉園は17時。入園は1時間前まで。ぎりぎり入園できる。
国営アルプスあずみの公園・駐車場
国営アルプス
あずみの公園・駐車場
 スタッフの方からセルフトレールコースの内容などを聞いた。説明してくれたのが女性スタッフのMさん。これから入っても時間的に充分には楽しめないことを親切に説明してくれた。妻がキャンピングカーで来ていること。近くで宿泊することなどを話している。時間が有れば楽しむことが出来るのでぜひ明日来て下さいとMさんに勧められた。今日の入園は止めた。ガイドセンター内の売店を覘いてアズサに戻る。
安曇野・ほりでーゆー・四季の郷
ほりでーゆー四季の郷
 ほりでーゆー・四季の郷をナビに設定して16時33分に出発。国営アルプスあずみの公園の脇を抜けてさらに山の方へ入る。7分で到着。

 大きな駐車場で宿泊温泉施設の入口に近いところは斜面に駐車することになる。露天風呂やジャグジー、サウナも有りました。湯は天然放射線を含むラドン温泉とのこと。効能は新陳代謝の向上らしいです。

 売店の前のワゴンで売っていた取れたてトマトを購入。妻はついでに売店の中へ。土産品を購入。何を買ったのだろう。
 今日の車中泊予定は昨日と同じ。道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里だ。ナビに設定して18時04分に出発。その信号を右折すればアルプス安曇野ほりがねの里まで2分くらいのところにベイシア・あずみの堀金店が有った。都合のよいところに食品スーパーがある。ここまで14分だった。夕食材料やつまみを色々購入。

 18時45分に道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里に到着。早速に周辺を散策。隣に堀金総合体育館が有る。道の駅と反対側の体育館の外の屋根の下。6人くらいのグループがスケートボードをしている。ベニヤの厚板で斜面が作って有った。かがんでボードを手で持ってジャンプするなど色々な技を練習していた。上手いものだ。見ながら行くと堀金図書館の裏に出る。表に回ると図書館と安曇野市役所支所の駐車場。こんな時間なのに駐車場に多くのクルマが止まっていた。駐車場を抜けると臼井吉見文学館に出た。文学館の前は公園だ。小川(細長い池?)が有り橋が掛っている。

 アズサを止めた駐車場はすぐ隣だ。ここで妻とは別行動。妻は夕食の準備にアズサへ戻った。私は公園の先の堀金多目的屋内運動場へ。中では子供たちがテニス(記憶違いかも?)の練習をしていた。見ていると「今晩は」と子供から声がかかった。「今晩は」と返した。屋内運動場に接する道路の反対側の広場がとても明るい。行ってみると大きな照明器具を設置して消防団が訓練をしていた。先程の駐車場の多くのクルマはこの人達のクルマのようだ。立ち止まって見学していると、私に気付いたらしく「今晩は」と青年からここでも声がかかった。「ご苦労様」と返した。何と気持ちの良い地区なのだろう。

 気分を良くしてアズサに戻った。普通の道路から戻ると大回りになる。田の畦道を利用させてもらってショートカットして戻った。19時30分に車中夕食。22時40分に就寝。
 
□2010.06.17(木)□   【サイバーホイールにハンモック】
 6時40分に起床。天気は良さそう。炊飯して、7時30分に車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。昨日は時間が遅く入場を断念した国営アルプスあずみの公園へ向かう。9時に出発。向う途中でピラミッド形をした常念岳が見えた。ここはマイ・カメラポイントだ。写真を撮らなくちゃ。クルマをUターンしてパチリ。

 ちょっと遅くなったけど9時30分に到着。駐車場は無料。ガイドセンターに中央ゲートがある。入場料が必要。
安曇野・常念岳と飛行機雲
常念岳と飛行機雲
国営アルプスあずみの公園・烏川
国営アルプス
あずみの公園・烏川
 この公園は烏川(からすがわ)のほとりの扇状地にある。公園内を烏川上流の県営烏川渓谷緑地で、取水した潅漑用水の幹線水路が流れている。

 セルフトレイルコースは3つ。こもれびトレイル・0.4km、あずみのトレイル・1km、水の路トレイル・1.8km。

 昨日の女性スタッフMさんに妻が手を振ったら、覚えていてとても喜んでくれた。コースについてMさんに相談したら両面印刷した「開花エリアマップ」を渡してくれた。エリアマップと今が見ごろの花をカラーで刷りしてある。ボールペンでこの時期の最適順路をエリアマップに記入してくれた。日射しを避けられるように、できるだけ木陰の道を選んでくれていた。3つのセルフトレールコースを上手く組み合せてある。

 9時45分に中央ゲートを通過。テーマ展示館(あずみの学校)の左を抜け森の中に入る。森の中の道で須砂渡口ゲートを目指す。須砂渡口ゲートから鳥川の流れに沿って、展望テラスに向かう。左に鳥川、右に段々花畑が続く。出発して40分だ。展望テラスで休憩。幹線水路から引いた水で出来た池を右に見ながら野原の道を通り、野の休憩所に向かう。赤いポピーが満開だ。
国営アルプスあずみの公園・幹線水路
あずみの公園
幹線水路
国営アルプスあずみの公園・散策路
あずみの公園・散策路
国営アルプスあずみの公園・満開のポピー
あずみの公園
満開のポピー
国営アルプスあずみの公園・展望テラスからの風景
あずみの公園
展望テラスからの風景
アルプスあずみの公園・展望テラスから見た常念岳
展望テラスから見た
常念岳
アルプスあずみの公園・仲むつましい双体道祖神
仲むつましい
双体道祖神
 野原の奥まったところがリクリエーションゾーンになっている。サイバーホイールと言う遊具があった。透明ビニールで出来たちくわ状の遊具。中心の穴に寝転んで乗り斜面を転がり降りる。私は遠慮したが、元気印の妻はさっそく体験。1回目はゴロゴロとしたところで足の方から抜け落ちそうになって失敗。サイバーホイールを斜面の上に戻して再挑戦。ゴロゴロゴロと今度は大成功。本人は目が回った様子。私はそれを見ながら大笑い。

 リクリエーションゾーンの一部は林になっていて、そこにハンモックが掛っていた。初めて体験した。木陰で自然の風に吹かれて本当に気持ち良い。20分くらいか。うたた寝。ハンモックから野の休憩所はすぐだ。そこには燕の巣があった。屋根の梁のところ。椅子に座っていると、巣の回りを飛び回り警戒している様子だ。早々に立ち去ることに。

 野の休憩所から段々原っぱを抜ける。段々原っぱではスタッフの方々が作業されていた。挨拶を交わしながら水辺の休憩所へ向かう。水辺の休憩所の前はテラスになっていてカメラポイントだ。近景に池があり、最初に歩いた森が中景になり、遠景に常念岳と雲。その写真が私たちの名刺の図柄になった。

 野の休憩所にはアイスクリームの自販機がある。出発してから2時間10分だ。アイスクリームを食べながら暫し景色に見とれる。

 池の中の道を通って展望テラスに向かう。左手はじゃぶじゃぶ池。夏には水遊びができる。子供たちのはしゃぐ声が響いているのだろう。右手は幹線水路から他の水路へ分水するための池のなごりらしい。   
アルプスあずみの公園・サイバーホイールに乗って
サイバーホイールに
乗って
国営アルプスあずみの公園・ハンモックでうたた寝
ハンモックでうたた寝
国営アルプスあずみの公園・水辺の休憩所にて
水辺の休憩所にて
国営アルプスあずみの公園・池と水辺の休憩所
池と水辺の休憩所
アルプスあずみの公園・テーマ展示館・古民家にて
テーマ展示館
古民家にて
 展望テラスからテーマ展示館(あずみの学校)へ向かう。12時20分にテーマ展示館に着いた。ここでは熱気球に乗っているような映像での安曇野の紹介。魚や昆虫等の生態展示、自然素材を使った工作体験、古民家体験等が出来る。

 安曇野の紹介映像は13時(記憶違いかも?)から。昼時だけれど、放映までもうすぐなので先に見学をすることにした。テーマ展示館の一番奥が安曇野の古い農家を再現したエリアだ。囲炉裏端にお茶の入ったポットと小梅干しが置いてあった。誰も居なかったが、紙コップと爪楊枝が用意されていたので、頂いて良いのだなと勝手に判断してくつろいだ。

 色々と見学して、時間になったので観覧室へ移動した。客席は熱気球の下のゴンドラ然に作られていて、頭上には赤く燃えるバーナーまで配置されている。前面の大型スクリーンは上下2面あり、その映像は熱気球からの視界を上手く表現していた。

 テーマ展示館だけでも充分に楽しめる内容だった。13時30分に展望テラス下の休憩所に移動。 おにぎりで遅めの昼食。14時にガイドセンターに戻り中央ゲートを出た。出発してから4時間15分だった。  
アルプスあずみの公園・テーマ展示館・古民家にて
アルプスあずみの公園・テーマ展示館・観覧室にて
テーマ展示館・観覧室
 今日の入浴と車中泊の最適地を探すべくガイドセンター内の総合インフォメーションへ。パンフレットを見ていたらMさんが声を掛けてくれた。事情を話すとしばらく考えて「みはらしの湯」を教えてくれた。Mさんの友人が行ったことが有り、南アルプスの眺望がとても良いと聞いている。みはらしファームと言う農業を中心とした体験型の公園の中に在り、大きな駐車場も有るとのこと。場所は帰宅方向の伊奈市なので都合が良い。ここなら車中泊も出来そう。

 お礼を言ってアズサに戻った。みはらしの湯をナビに設定して14時20分に出発した。二日間お世話になった道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里の前を通過して松本へ。国道19号沿いのガソリンスタンドで3度目の補給。塩尻から国道153号に入る。そのまま伊奈まで行くかと思っていたら、辰野で右に行けとナビが案内した。ナビの案内には今まで随分と痛い目に会っている。ちょっと迷ったが指示通りに右折した。

 しばらく行くと信州みのわ花街道の看板が有った。国道153号は天竜川沿いを、言わば谷あいを走っている。それに対して、この信州みのわ花街道は山裾の高台を走っているので景色がとても良い。花ももの木も多く植えられている。4月なら本当に花街道になるだろうな。
 みはらしファームの農産物直売所の前の駐車場に16時25分に到着した。農産物直売所へ。夕食の食材か弁当などを期待したが、時刻が遅かったせいか適当なものは無かった。残念。早速トイレを確認。駐車場の入口のところにトイレハウスがあった。行ってみると「6月13日より、午後5時から翌朝の8時30分まで」使用禁止の張り紙が。今週からだ。付いてないな。

 みはらしファームには、みはらしの湯をはじめ、ふれあい広場、ふれあい農園、木曽駒牧場、ドッグランなどの多くの施設が有る。他にもトイレハウスが有るのではないかと思いアズサで移動しながら探すことにした。ファーム内の道をあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。見つからない。夜間は閉鎖されるトイレハウスの近くに温泉スタンドがある。温泉を量り売りしてくれる。20Lで10円と書いてあった。水道料金(上水+下水)の1.5倍くらいになるのかな。 
みはらしファーム・農産物直売所
みはらしファーム
農産物直売所
みはらしファーム・駐車場のトイレハウスの張り紙
駐車場のトイレハウス
張り紙
 トラックに積んだ大きなタンクへ温泉を入れている人がいた。きっと地元の人だ。「そこのトイレは夜間閉鎖になるけれど、他にトイレはないですか」と聞いてみた。「ふれあい農園の方に有ったような気がする」と言って場所を教えてもらった。行ってみるとふれあい農園の駐車場の横に農機具などを仕舞っておく小屋があった。そこにトイレもあった。清潔さは乗鞍高原温泉スキー場の第4駐車場よりは随分と良さそうだ。車中泊出来そうなので早速に温泉へ。
みはらしファーム・みはらしの湯・駐車場からの景色
みはらしファーム
みはらしの湯から
 みはらしの湯の専用駐車場へ移動。ここの駐車場は奥に広い。出来るだけ温泉に近いところへ駐車した。駐車場の一方は開けていて南アルプスが一望できる。反対側は土手になっている。土手の上はプールのようだ。プールがあればトイレも有るはず。一応確認してみることに。

 駐車場を奥へ入った中間くらいのところに階段があった。上り切ったところにトイレハウス。さらにその向こうには温泉宿泊施設・羽広荘があった。トイレの中を確認。照明は人を感知して自動点灯した。清潔なトイレだ。

 プールの方を見るとプールの関係者らしい男性が3人くらいプールの中を覗いていたが、プールフェンスの外へ出て来た。このトイレは夜間も使用できるか聞いてみた。「自分たちはプールの水の方(の担当)なので、トイレは分からないが使えると思いますよ」と言っていた。ここの駐車場で車中泊することにした。アズサを階段に近い駐車スペースへ移動。
みはらしの湯・駐車場とプール横のトイレハウス
駐車場とプール横の
トイレハウス
 16時50分におふろセットを持ってみはらしの湯へ。。1階のカウンターで料金を支払って2階へ上がる。食堂があった。夕食はここで食べよう。露天風呂にゆっくり浸る。サウナもあるが私はあまり得意ではない。風呂から上がって休憩室で冷茶を頂きながらここでもゆっくり。18時にアズサに戻る。戻る時に1階のカウンターで、後から食堂を利用したいが入浴料を払わなくても2階へ上がれるか確認した。もちろん利用できますとのこと。

 アズサに戻ったが車内が暑い。乗鞍や安曇野とはかなり違う。バックドアにバグネット(防虫網)を初めて取り付けた。風を通すためバックドアを開けても虫が入ってこないようにするためだ。

 近くのホームセンターで網戸用の網を購入して製作したもの。1本100円で購入した30センチのマグネットバー4本とスポンジで固定する。バグネットを装着したままでもバックドアが閉められるのがみそだ。最近の網はハサミで切ってもほつれない物が有るので加工するのに便利だ。

 アズサで片付けなどをしながら時間をつぶした。19時にみはらしの湯の食堂へ。私がざるそば、妻が山菜そば。アズサに戻っても暑いのでゆっくりと過ごす。20時30分にアズサに戻りバックドアを開ける。昨日ベイシアで買ったつまみでアルコールを少々。ベッドを作って就寝。と思ったがクルマが左下に少し傾いている。横になるまで気付かなかった。仕方ないのでアズサの向きを入れ替えて、運転席側を駐車スペースの奥にした。22時30分に就寝。
 
□2010.06.18(金)□   【驚きの植物細密画】
 6時40分に起床。曇。炊飯して7時50分に車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。朝食前に私だけでごく近くを散歩。妻は朝食の準備をしている。カメラを持って南アルプスが一望できる方の駐車場へ。曇っていて絵にならない。下の道路を馬に騎乗して行く人がいる。木曽駒牧場の方へ向かっていた。馬を散歩させているのだろうか。よく見るとその先にも3頭くらい騎乗して歩いているようだった。

 朝食の片付けを済ませてから9時に周辺の散策へ。木曽駒牧場、ふれあい農園、ふれあい広場を抜けて農産物直売所へ。隣の農産物加工工場は窓越しに中が見えるようになっている。おやきや豆腐などを作っているようだった。さらにその奥にみはらしファーム公園事務所あった。体験農園の申し込みはここでする。1月初めから始まったいちご狩りが最終時期になっていた。

 料金体系は時期によって4段階に分かれている。今年は1700円から始まって徐々に下がり現在は1000円だ。最初は希少性で料金が高いのは分かる。今はいちごが無いから安くなっているのかな。事務所の女性スタッフに聞いた。一番の理由はハウス内が暑くて長くは居られないからとのこと。納得した。
みはらしファーム・馬の散歩
みはらしファーム
朝の馬の散歩
みはらしファーム・木曽駒牧場
木曽駒牧場
みはらしファーム・水車小屋の前にて
水車小屋の前にて
 カウンターに周辺の観光施設のパンフレットが置いてあった。はびろ自然遊歩道。ここでも3つのコースが設定されていた。仲仙寺散策コース・2km、植物園散策コース・2.5km、フルコース・5km。距離が短いので行って見ようか。女性スタッフにコースの状況を聞いたら、今は熊が出没するので止めた方が良いとアドバイスされた。乗鞍高原では最初の熊の目撃情報提供者になった。こちらでは既に何度も目撃されているらしい。やはり怖いのでやっぱり止めた。農産物直売所へ寄って人参などの食材を購入してアズサに戻った。
かんてんぱぱガーデン・東エリア入口
かんてんぱぱガーデン
東エリア入口
 伊那食品工業のかんてんぱぱガーデンをナビに設定して10時20分に出発。17分で到着した。東第一駐車場に止めた。かんてんぱぱガーデンは中央に伊奈西部広域農道が通っているので、東と西のエリアに分かれる。人は歩道橋で安全に行き来できる。どちらのエリアにも大きな駐車場が用意されている。

 東はショップ、レストランなどお店のエリア。西はミュージアム、フォトギャラリーなどの文化的なエリアだ。最初にインテリア雑貨の店に入る。高級雑貨も多く並んでいる。良いものはそれなりの値段。手が出ない。

 階段を下りて目的のかんてんぱぱショップへ。かんてんぱぱ製品がすべて揃っている。試食も豊富に置いてある。セロハンに包まれたゼリーもそのままの大きさで試食になっている。種類が多いので1つづつ試食したら結構な量を頂いたことになる。

 左奥にはそれらとは別に試食の寒天ゼリーがガラスケースの冷蔵庫に並べられている。テーブルと椅子も置いてある。自由に持って来て腰かけて試食することが出来る。種類も沢山あり次々に補充されていた。香ばしいかおりの韃靼(だったん)そば茶のティーサーバーもあった。「韃靼そばは普通のそばの百倍以上のルチンをふくんでいます」と張り紙が有った。ルチンには抗炎症効果や、血流改善効果が有ると言われている。寒天雑炊やゼリー、スープ用糸寒天などを購入。
かんてんぱぱガーデン・かんてんぱぱショップ
かんてんぱぱショップ
かんてんぱぱガーデン・試食用寒天ゼリーのケース
試食用寒天ゼリー
 一旦アズサに戻り、荷物をクルマに置いてから西のエリアに向かう。歩道橋を渡ると正面が伊那食品工業の本社建屋だ。駐車場を左に抜けてかんてんぱぱホールに入る。常設展で青野恭典(きょうすけ)フォトアートギャラリーがある。山岳写真を中心にした日本の風景が展示されている。どれも美しく魅せられる写真ばかりだ。一部の写真は販売もしていた。

 このホールは一般への貸し出しもしている。当日は陶芸グループの作品を展示していたので拝見した。落ち着いた雰囲気の中に造形作品が置かれていた。
 次に野村陽子植物細密画館へ向かう。細密画を間近で初めて見た。根なども根毛と言われる極細な部分、茎の産毛の様子など、これほど細かく描けるものなのかと驚かされた。描き方にも驚かされる。説明によると、写真に撮ることなく、植物を直に見て描き込んで行く。根などを一緒に描いた作品は、実際に植物を土から掘り起こして根に付いた土を丁寧に洗い落として描く。当然に植物は時間とともに朽ちて行く。時間との戦いで描くことになる。青野恭典フォトアートギャラリーも野村陽子植物細密画館も必見の価値が有る。どちらも入場無料。

 近くに健康パピリオンもあるが、少し疲れたのでここはパス。丁度昼時。ガーデンの緑の中のベンチで女性社員3〜4人がお弁当を使っていた。歩道橋を渡ってアズサに戻る。東第一駐車場の奥には水汲み場あった。「地下130メートルからくみあげているおいしい水」との看板。冷たくて確かに美味しい。2リットル補給した。
かんてんぱぱガーデン・野村陽子植物細密画館
野村陽子
植物細密画館
かんてんぱぱガーデン・水汲み場
かんてんぱぱガーデン
水汲み場
 このとき雨が降り出した。小雨だ。歩いている時で無くて良かった。ここで車中昼食にしようと思ったけれど、試食をしっかりと頂いたので次へ向かうことにした。養命酒の駒ヶ根工場。ここは工場見学が出来る。ナビに設定して13時に出発。少し行くと雨が強くなってきた。天気予報よりも降り出しが早くなっている。明日も雨予想だ。今日も車中泊する予定だったが予定を変更。帰宅することにした。目的地を養命酒の駒ヶ根工場から道の駅・花の里いいじまに変更。13時30分に到着した。おにぎりとお吸い物で車中昼食。売店で高野豆腐を購入。

 道の駅・信州平谷をナビに設定して14時30分に出発。国道153号を南下。16時に到着した。この道の駅と次の道の駅・どんぐりの里いなぶには日帰り温泉がある。雨にならなければどちらかで車中泊するはずだった。スタンプを押してトイレを済ます。道の駅・どんぐりの里いなぶをナビに設定してすぐに出発した。16時15分に豊田市に入った。道の駅・どんぐりの里いなぶに16時40分に到着。売店を覘くと赤飯と天ぷらの詰合せが安くなっていた。閉館時間前のセールか。赤飯2パックと天ぷらを購入。エシャロット(香味野菜)も珍しさで購入。

 自宅をナビに設定して16時48分に出発。香嵐渓の前を17時14分に通過。豊田、三好、大府と抜ける。退社時刻と重なったが思っていたよりは流れが良い。自宅到着18時53分。食料品だけを降ろす。他の荷物は明日降ろすことにして今回のくるま旅を無事終了した。
 
 
 
 
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