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茶臼山と遠山郷のくるま旅 (拡大地図を表示)
 このくるま旅の記録は、日本RV協会発行のくるま旅クラブの会報誌「旅楽」のVol.16と17に「旅楽クラブ会員レポート」として掲載された記事に、文章や写真などを追加して作成したものです。「旅楽」では紙面の都合により、くるま旅の詳細は2日目のみになってしまいましたが、ここでは全日程の詳細を掲載しています。

 さて、今回は「茶臼山と遠山郷」のくるま旅。
きっかけは白・紫・ピンクなどの芝桜が、絨毯を敷き詰めたように、一面に広がる花畑の観光ガイドの写真。そこは愛知県で一番高い山・茶臼山を擁する、茶臼山高原の芝桜の丘だ。開花に合わせた芝桜まつりの開催期間中は、アクセス道路が大渋滞になることで有名だ。渋滞を避けつつ満開の芝桜を楽しみたい。そこで茶臼山高原の近くで前泊することにした。ここまで行くのなら遠山郷まで足を伸ばしたい。ここは通りすがりで、ちょっと寄ってみるかでは行きづらい、辺境の地なのだ。そして、深い渓谷の急斜面にある集落・下栗の里も見てみたい。

 このくるま旅の主な目的地は訪問順に、茶臼山高原・芝桜の丘、遠山郷、王滝渓谷です。遠山郷については、遠山温泉郷・かぐらの湯、龍渕寺(りゅうえんじ)、旧木澤小学校、下栗の里、しらびそ高原などを訪問した。
 
□2012.5.28(月)□   【駐車券で入浴無料】
 夕食の準備をして、14時08分に出発。今日は茶臼山高原に近い、道の駅・豊根グリーンポート宮嶋まで行く予定だ。国道155号で豊田市へ。ここから国道153号に入る。16時04分に香嵐渓入口の足助大橋前を通過して、足助トンネルから足助バイパスに入る。「旅楽・Vol.09」に掲載の「渋滞を回避して香嵐渓もみじ狩り」の時よりも、なぜか時間が多く掛かってしまった。
 しばらく国道153号を行く。道の駅・どんぐりの里を通過。その先のトンネルを抜けて、次の信号を右折。国道257号に入る。16時40分に道の駅・アグリステーションなぐらに到着した。ちょうどその時に雨が降り出した。雷鳴も聞こえる。

 道の駅・豊根グリーンポート宮嶋の手前8kmくらいにある、湯〜らんどパルとよねをナビに設定してすぐに出発。
道の駅・アグリステーションなぐら
アグリステーション
なぐら
この先は国道257号と分かれて県道へ。曲がりくねった道の連続だ。雨が降り続いているので、より慎重な運転が必要。
 17時25分に到着した。入浴料金は500円。第4月曜日は男性サービスデーで、私は400円になった。知らなかった。ちなみに女性サービスデーは第3水曜日。

 まだ知らないことが有った。私たちの後に男性客が入ってきた。「これで入れるよね」と、カウンターに黄色いカードを差し出した。スタッフが「お一人ですか」と確認。「はい」と答えて男性客はそのまま中に入って行った。

 スタッフに聞いてみたら、茶臼山高原の駐車場整理券を提示すると、1人が無料入浴できるとのこと。私たち夫婦のように男女の場合は、女性が駐車場整理券を使用して、男性が入浴料金を支払えば400円で2人が入浴できる。そのために「お一人ですか」と確認したようだった。

 雨が降り続いている。露天風呂はダメかと思ったが、立派な屋根付だったので入ることができた。
湯〜らんどパルとよね
湯〜らんどパルとよね
道の駅・豊根グリーンポート宮嶋
道の駅・豊根
グリーンポート宮嶋
 道の駅・豊根グリーンポート宮嶋をナビに設定して18時39分に出発。13分で到着した。駅舎正面の駐車場は傾斜がとても強い。トイレも階段下にある。車中泊にはちょっと不適だ。階段下のトイレ横にも、4台くらい停められる駐車場があった。こちらの方が傾斜は緩い。アズサ(我が家の旅くるま)を移動した。

 道の駅の営業時間は17時までだけれど、併設の豊根村観光協会には明かりがついていた。扉も開いたので、中にはいった。残業でもしていたのだろうか。女性スタッフに、駐車場や渋滞の情報を教えてもらうことができた。それによると、駐車場の開場は7時で、第1駐車場はすぐに満車になるらしい。明日はここで炊飯だけして早めに出発。朝食は茶臼山高原の駐車場に着いてからすることにした。

 19時30分に、持参した惣菜とおにぎりで車中夕食。今日は月曜の休肝日。アルコールは無しだ。
22時に就寝。夜半に雨は上がった。
道の駅・豊根グリーンポート宮嶋・芝桜まつり案内看板
芝桜まつり案内看板
□2012.5.29(火)□   【やっとの思いで遠山郷へ】
 いつもより早めの6時10分に起床。雲は多少あるがよい天気だ。さっそく炊飯。カセットガス自動炊飯器をセットする。炊きあがると自動的に停止するすぐれもの。15分くらいで炊きあがる。その間に身支度を整え、出発準備をする。

 6時47分に出発。茶臼山高原の駐車場へは7時02分に到着した。駐車場の入り口の道路には、すでに多くのクルマが並んでいた。第2駐車場の前で料金500円を支払う。さらに奥に進んで、第1駐車場に駐車できたのが7時10分だった。第1駐車場は7時45分頃には、もう満車なった。

ここで車中朝食。そして、昼食のおにぎりも用意する。「天空の花回廊・芝桜の丘」に向かうリフトは、7時30分から運転を開始している。所用時間は12分。リフト料金は片道300円(往復500円)。
茶臼山高原の駐車場へ入るクルマの列
駐車場へ入る車の列
茶臼山高原の駐車場
茶臼山高原の駐車場
 そのリフトに乗って、8時30分に芝桜の丘に到着した。情報では7分咲きとのこと。でも花芽が全く無いところが、そこかしこに。満開になったとしても、観光ガイドの様な密集した満開は、望むべくもない状況だ。

 その理由が帰宅した5月31日の中日新聞の朝刊に載っていた。「獣害苦悩 シバザクラ」の大見出し。『茶臼山高原「芝桜の丘」で、水面下の闘いが続いている。全体の美しい景観は保っているものの、所々がイノシシやニホンジカに荒らされてしまうのだ。・・・』と対応策に苦慮している様子が書かれていた。

 それでも芝桜の美しさは十分に楽しめた。10時20分に徒歩で下山を開始。下山の途中で見える道路は、大渋滞だ。18分でリフト乗り場まで戻った。リフト待ちは30分くらいか。これから上る人は大変だ。

 芝桜の丘に向かった時には、開いていなかった多くの屋台に人が集まっていた。並んでアスパラオイル焼きを購入。サラダオイルに浸したアスパラを、竹串に刺して炭火で焼いただけだ。これがけっこう美味しかった。売店に寄り、桜まんじゅうとゆばを買った。
茶臼山高原・芝桜の丘
茶臼山高原・芝桜の丘
茶臼山高原・芝桜の丘
芝桜の丘
茶臼山高原・芝桜の丘・展望台
芝桜の丘・展望台
茶臼山高原・芝桜の丘
芝桜の丘
茶臼山高原・芝桜の丘・散策路
芝桜の丘・散策路
茶臼山高原・道路渋滞
茶臼山高原・道路渋滞
茶臼山高原・屋台のアスパラオイル焼き
アスパラオイル焼き
 道の駅・信州新野千石平をナビに設定して11時40分に出発。国道151号を行く。少し行ったら前に大型の観光バス。5〜6台が連なって走行している。確認できる範囲ではどれも空車のようだ。その後につく。景色を眺めながらのんびりと運転。しばらくしたら観光バスが止まってしまった。道が急に狭くなったのだ。観光バスはゆっくりと進みだした。乗用車でもすれ違いに注意が必要な狭路区間が続く。まして大型の観光バス。さぞかし神経を使うことだろう。
道の駅・信州新野千石平・集結した観光バス
信州新野千石平
集結した観光バス
ちょうど12時に県境を越えて愛知県から長野県に入った。幸いに数台の対向車とすれ違っただけで、なんとか狭路区間を抜けた。

 12時09分に道の駅・信州新野千石平へ到着した。観光バスもここに集結していた。神社仏閣を思わせる、立派な大屋根が特徴的な道の駅だ。国道151号と国道418号が交わる十字路に面した駐車場の端では、新野(にいの)雪祭りで踊る幸法(さいほう)神の大きな像が出迎えている。

 幸法神を帰宅後に調べてみた。五穀豊穣をつかさどる新野の農耕神の中で最も位の高い神。同時に子宝を授ける子孫繁栄の神(ダイドードリンコ日本の祭りより)とあった。
道の駅・信州新野千石平・幸法神の像
幸法神の像
 まずは、車中昼食と思ったが、それよりも先に冷蔵庫の冷却用の氷を入手しなくては。冷蔵庫の消費電流は4A程度。サブバッテリーから供給される。サブバッテリーは走行充電装置により充電されているが、エンジン停止中は充電されない。そのため駐車する時間が長い場合は、冷蔵庫の電源をオフにして、氷での冷却に頼っているのだ。

 午前中の長時間駐車で氷がほとんど解けてしまった。道の駅では販売していなかったが、この先のお店に有るかもしれないと教えてくれた。行ってみるとGSを併設した店舗だった。ブロック氷313円。ついでにガソリンも補給した。道の駅に戻り車中昼食。そして昼寝30分。
 道の駅・遠山郷をナビで検索する。国道418号を行くつもり。でもナビは国道151号を北上する、大回りのコースを案内する。コースを距離優先に指定して検索したら、やっと国道418号を案内した。14時14分に出発。国道151号と国道418号の重複区間を行く。400mくらいですぐに右折。国道151号と分岐する。

 道路脇に道路工事の立て看板。土地勘のない自分には工事個所が分からない。道の駅・信州新野千石平に戻って、スタッフに国道418号の状況を聞いてみた。「行けますよ」とのこと。
 再出発。10分で国道沿いにある天龍温泉おきよめの湯に着いた。きょうは火曜で定休日。先に進もうとしたら、工事柵で国道が閉鎖されていた。時間による通行規制。次の通行可能時間は16時から10分間。現在時刻は14時35分だ。待ち時間が長すぎる。国道151号を北上する、大回りのコースで向かうことにした。それにしても道の駅のスタッフは、通行規制が有ることを何も言ってなかったなー。 国道418号・通行規制
国道418号
通行規制
 国道151号まで戻る。ナビは自動で再検索して新しいコースを案内。国道151号を北上する。しばらく行くと、クルマのわだちも雑草で消えかかったような山道を案内した。これは駄目だ。無視してさらに国道151号を北上する。再検索して次に案内したのは、わりと広い道だった。案内に従って進む。バス停の標識があった。バスが通るなら安心だ。とは行かなかった。しばらく行くと、バスの転回場所。その先の道は、また細くなっている。バスはここまでなのだ。15時01分。他の道で行くことを断念した。
 国道418号が通行できる16時まで待つことにして、道の駅・信州新町千石平に戻った。少し休憩。早めにおきよめの湯へ向かう。15時30分に着いた。ヘルメットを被った女性が工事柵のところに立っていた。話しかけたら、気軽に対応してくれた。遠山郷へ行く場合、この国道418号は狭いので、多くは国道151号の早稲田交差点を経由して行くと教えてくれた。私たちも先ほど国道151号を行ってみたが、道が分からなかったことを話した。国道151号をもう少し行くと、早稲田交差点だったようだ。

 ナビが何故に早稲田交差点経由を検索しなかったか、後になって気付いた。最初に国道418号を検索する時に、距離優先を選択していた。その後も、そのまま自動で再検索していた。これが災いした。ナビは進行方向で、最短ルートの検索を続けていたのだ。国道151号に戻った時に、距離優先を止めて検索をやり直していれば、早稲田交差点経由のまともな道を案内したかもしれない。

 この女性はその他の道路情報についても、とても詳しかった。交通誘導警備検定の国家資格を持っていて、いろいろな工事現場を経験していると言っていた。話をしている最中に、その女性に電話が入ってきた。通行解除の連絡だ。
 工事柵をどかして「気をつけて通行して下さい」と見送ってくれた。15時58分に出発。クルマは私たちのアズサだけだった。

 国道は天竜川支流の早木戸川に沿ってくねくねと続いている。道は狭いが危険を感じるほどではない。対向車が無ければ・・。すれ違い可能な場所が極めて少ないのだ。通行規制のおかげもあってか、1台の対向車にも出会うことなく狭路区間を抜けたようだ。16時40分に道の駅・遠山郷に到着した。
国道418号・狭路区間
国道418号
狭路区間
遠山郷観光協会・アンバマイ館
アンバマイ館
 駐車場に入ると右手に遠山郷観光協会・アンバマイ館。その奥に宿泊施設・かぐら山荘。途中に足湯がある。左手の奥に遠山温泉郷・かぐらの湯と特産物販売所・くまぶしがある。かぐらの湯にはレストラン・味ゆ〜楽と土産コーナーを併設している。

 トイレに近いアンバマイ館の前の駐車場にアズサを停めた。アンバマイ館の名の由来はこの地方の方言「アンバマイカ・遊ぼうよ」から。

 下栗の里への行き方を聞きにアンバマイ館へ。カタログなどの観光資料が置かれたフロアーと事務所がカウンターで仕切られていて、スタッフに声を掛けやすくなっている。男性スタッフが対応してくれた。地図が用意してあり、分かりやすい説明だった。その他にも龍渕寺の観音霊水、旧木澤小学校、しらびそ高原なども教えてくれた。

 アズサに戻ったら、またまた急な雷雨。昨日と同じだ。山の天気は変わりやすい。アズサをかぐらの湯の入口に近い駐車所へ移動。入浴料金は600円。雨は昨日より強い。露天風呂に屋根は有ったけれど止めにした。

 19時にレストランで夕食。食事をしていると、ライダーが入ってきた。ぬれネズミだ。急な雨だったから。ウエートレスにいろいろと話をしてから席に着いた。床や椅子が濡れてしまうので、気を使ったのだろう。

 アズサをまたアンバマイ館の前の駐車場に移動した。雨は一旦小降りになったが、また強くなった。今夜は耳栓が必要だ。
23時に就寝。
 
遠山郷・宿泊施設・かぐら山荘
宿泊施設・かぐら山荘
遠山温泉郷・かぐらの湯と霜月まつりの像
かぐらの湯と
霜月まつりの像
遠山温泉郷・かぐらの湯・味ゆ〜楽
味ゆ〜楽
□2012.5.30(水)□   【感動的なCM撮影の地】
 6時30分に起床。雨は上がっていた。炊飯をして車中朝食。そして、昼食のおにぎりも用意する。周辺を散策。食品スーパー・ヨシマルヤストアーがあった。今回は知らなかったので利用できなかったけれど、道の駅の近くにあると何かと便利だね。

 9時08分に龍渕寺に向けて出発。入口に4分で到着した。和田城・遠山郷土館の奥に入ったところにある。細い急な坂道を上る。和田城の脇を回り込むと、観音霊水の水汲み場があった。そこを左に折れた先が龍渕寺。クルマが入っていけるのか歩いて確認した。寺の横に6台くらい停められる駐車場があった。空いていたのでそこに駐車した。
 盛平山(せいへいざん)・龍渕寺は曹洞宗のお寺。和尚さんが話好きで、いろいろと説明してもらえた。境内の奥に観音大杉があり、パワースポットらしい。地表に出た根が横一列につながった4本の杉の木。右端の杉は上方でさらに2本に分かれている。これが夫婦杉。他の3本が子供杉。子供杉には名前が付いている。左から光ちゃん、愛ちゃん、空ちゃん。地元の子供たちが付けてくれたと言っていた。夫婦杉の幹に触れると温かい。その幹に抱きついてパワーを感じ取ってきました。

  短歌 by EMI
  空をつく 観音大杉 仰ぎ見る 光愛空 夫婦のパワー

 和尚さんいわく、「あなたたちは運がいいですよ」と。何かなと思ったら、縁起の良いことで知られるアオバズクを見ることができるとのこと。山門前の大杉の小枝にアオバズクがこちらを向いて止まっていた。普段は森の中にまぎれて見ることができないらしい。

 私はすぐに見つけられたが、妻は見つけられないようだ。和尚さんがわざわざ庫裏に戻って、双眼鏡を持って来てくれた。やっと見つけられ心の中で願いを伝えた。アオバズクはフクロウの仲間。当て字で不苦労・苦労しない、福来朗・福が来る、福籠・福がこもるなどから縁起が良いと言われている。

 観音霊水についても教えていただいた。カルシウム、マグネシウムがとても多いので、心臓病、便秘、認知症予防に良い水とのこと。無菌で硝酸性窒素が含まれていないので長期保存が可能らしい。

 観音霊水の水汲み場に戻る。水は無料で汲める。心ある人はお賽銭をあげてくださいね。2Lのペットボトル6本に詰めた。たまたま空きのペットボトルを積んでいたのが幸いした。寺でも空きのペットボトルを販売している。そこに張られたラベル。鬼が笑顔で酒盛りしている絵が楽しかったので1本購入した。

 水汲み場に水の成分表を載せたチラシが置いてあった。硬度が225.5mg/Lで日本屈指の硬水と書かれていた。飲んだ印象は硬水とは思えない口当たりの良さだった。帰宅後に「観音霊水」をネット検索したら、成分表を含む多くの情報が載っていた。
盛平山・龍渕寺・本堂
盛平山・龍渕寺・本堂
盛平山・龍渕寺・観音大杉
龍渕寺・観音大杉
盛平山・龍渕寺・アオバズク
龍渕寺・アオバズク
盛平山・龍渕寺・観音霊水のペットボトルのラベル
観音霊水の
ペットボトル
盛平山・龍渕寺・観音霊水の水汲み場
観音霊水の水汲み場
旧木澤小学校
旧木澤小学校
 下栗の里が一望できる天空の里ビューポイント近くの高原ロッジ下栗をナビに設定して10時22分に出発。国道152号を北上する。しばらく行くと旧木澤小学校の案内看板。通り過ぎたが、やっぱり寄って行こうとUターン。脇道に入り少し行く。10時37分に到着。

 自分の小学校時代を思い出させる、レトロな木造校舎に木造の机と椅子たち。大きな黒板には「松下先生ありがとう」の文字が残っていました。そう、ここはサカイ引越センターの2011年のCM、「日本のどこまでも」編の撮影をした小学校。

 転任で別れ行く先生に、別れを惜しんで「せんせー」と叫んで、生徒が後を追う感動的なCMでした。(”感動がエンジン”で検索できます)

 下栗の里もこのCMの中に出てきます。校舎の中ではこのCMビデオが、さりげなく放映されていました。当時の教材や生徒の作品が残されていて懐かしさを感じます。
旧木澤小学校・教室
旧木澤小学校・教室
旧木澤小学校・サカイ引越センターのCM
サカイ引越センター
CMを放映中
 10時57分に出発。国道152号に戻る。5分も行くと上村小学校の信号交差点。過ぎてすぐのところに下栗の里の案内看板。遠山郷観光協会で教えてくれた通りだ。小学校を回り込むように右折する。道はかなり狭い。すれ違いには注意が必要だ。

 11時22分に高原ロッジ下栗の手前の駐車場に到着した。広い駐車場でトイレハウスもある。この駐車場からの眺めは、信州のサンセットポイント百選に選ばれている。看板には「夕日に照らされる聖岳と兎岳の美しさが眺められます」とあった。

 駐車場の奥は上平(うえんたいら)公園。池や散策路が設けられているようだ。駐車場から1段上がったところに、そば処・はんば亭。休みだった。土日祝のみの営業と、もらった地図に書かれている。
高原ロッジ下栗の手前の駐車場・信州のサンセットポイント百選
サンセットポイント
百選
高原ロッジ下栗の手前の駐車場
ロッジ手前の駐車場
下栗の里・天空の里ビューポイント・おおぎびら展望台入口にて
おおぎびら展望台
入口にて

 上平公園入口の手前に小さなお店。ここはテーブルを外に出して営業していた。峠の茶屋の趣きだ。

 アズサをここに駐車して、天空の里ビューポイント・おおぎびら展望台に向かう。徒歩でしか行くことができない。遊歩道入口までは、アズサで登って来た舗装道路をさらに少し登る。案内看板に従って遊歩道に入ると地道に変わる。狭いので歩きながらのすれ違いは困難だ。多少のアップダウンはあるが、ほぼ平たん路。25分掛かって到着した。ちょうど12時で、谷間にチャイムが鳴り響きました。

 観光ガイドやCMで見た、あの素晴らしい景色が広がっていた。少しかすみがかっていて、写真の写りが良くないのが残念だ。帰りの所用時間は22分。12時40分に駐車場に戻った。

 ちょうどその時にちょっと変わったクルマが舗装道路を降りてきた。一般的な2トンクラスの前方に、ブルドーザーのブレードを装着している。雨で舗装道路にあふれた土砂を、結構な速度でトラックを前後させて隅に押しのけている。珍しかったのでしばらく見ていた。この様な努力があって、私たちは山中でも通行できているのだ。

 さてアズサに戻り昼食。でも今日は日差しもやさしく気持ちが良い。上平公園入口のベンチにおにぎりを持って行って昼食にした。

 しらびそ高原のハイランドしらびそをナビに設定して13時06分に出発。下栗の里からしらびそ高原までの林道を、南アルプスエコーラインと呼ぶらしい。

下栗の里・天空の里ビューポイント・おおぎびら展望台・遊歩道
展望台へ向かう遊歩道
下栗の里・天空の里ビューポイント・おおぎびら展望台より
天空の里
下栗の里・道を整備するブルドーザー
ブルドーザー
 すれ違いに注意が必要な状況は、下栗の里までの道とそれほど変わらない。途中で1度、冷や汗をかいた。もう少しですれ違い困難区間を抜けて、広い場所に出られると思ったときに対向車が来た。広い所で止まってくれるかなと思ったら、ズルズルズルと進入してきた。

 運転者はかなりのご高齢。1〜2mバックしてくれれば余裕ですれ違いができる。でも運転がおぼつかない。それでもほんの少しバックすることができた。左が谷で、ガードレールが無い。助手席の妻が、開いた窓からタイヤの位置を確認しながらギリギリで通過した。
 ハイランドしらびその4kmくらい手前に御池山隕石クレーターの看板。少し行くと今度は隕石クレーターを詳しく説明した総合案内板があった。

 それによると日本初の自然科学遺産で「直径約900m、2万年〜3万年前に直径約45mの小惑星が衝突してできたものと推測されています。」と書かれていた。南アルプスエコーラインは、そのクレーターの外周内側に沿ってほぼ半周する。でも走行しながら見るだけでは、クレーターの実感は全くない。

 13時43分にハイランドしらびそに到着。標高は1918m。天気が良ければ南アルプスの山々が見えるはず。でも曇っていた。景色は雲の中だ。ハイランドしらびその駐車場の奥に小高い丘がある。階段が付けられていて展望所になっているようだ。何も見えそうにないので、行くのを止めた。残念。

 ハイランドしらびその女性スタッフに、展望所からの景色を聞いてみた。初め、絵葉書の売り場に行こうとして、思い出したように北側の入口に案内してくれた。そこには「ハイランドしらびそから見える景色」と題した写真が掲示してあった。荒川前岳、小赤石岳、大沢岳などの名前が書かれていた。見たかった。残念。

 客が少ないこともあって、女性スタッフとしばらく話をすることができた。話の中で驚いたのは、ここは標高が高いので雷が横に走ると言っていたこと。つい先日も雷が落ちた。雷には詳しい中部電力の社員も、たまたま来ていて驚いていたらしい。

 私たちが着いたときにロードレーサーの一群に会った。このことも聞いてみた。自転車や陸上の人たちが、高地トレーニングでよく来るとのこと。1900mまでクルマで簡単に上れて、しっかりとした宿泊施設があるところは少ないらしい。
御池山隕石クレーターの看板
御池山隕石クレーター
看板
しらびそ高原・ハイランドしらびそ
ハイランドしらびそ
しらびそ高原・ハイランドしらびそ・展望所
ハイランドしらびそ
展望所
しらびそ高原・ロードレーサーの一群
しらびそ高原
ロードレーサーの一群
 今日の入浴は湯〜らんどパルとよねを予定している。茶臼山高原の駐車場整理券があるので、1人が無料になるからね。矢筈(やはず)トンネルを抜けて国道151号に出たい。差し当たり道の駅・信濃路下條をナビで検索した。遠山郷観光協会でもらったロードマップに示されたコースがナビに設定できない。ナビをあきらめ、ロードマップを頼りに14時18分に出発。
国道474号・矢筈トンネル
国道474号
矢筈トンネル
 ほぼ道なりに走行。矢筈トンネルには29分で到着した。今までの道よりは、随分と走りやすかった。トンネルから先の道は、数か所で右左折する。道を間違えないかと心配だ。少し行くと遅い車がいるようで、4〜5台のクルマが団子状態。その後についた。ほとんどの車がロードマップのコースを行くようだ。おかげで間違えずに走行できた。15時18分に国道151号に入った。入ってすぐのGSでガソリンを補給。
道の駅・信濃路下條
道の駅・信濃路下條
 15時43分に道の駅・信濃路下條に到着した。お城を模した大きな建屋。そばの城と言うらしい。少し休憩。

 湯〜らんどパルとよねをナビに設定して15時57分に出発。20分くらい行くとJA富草店。そろそろ、夕食を確保しておかなければ。場所柄か惣菜の種類は少ない。巻き寿司とマカロニサラダを買った。さらに10分くらい行ったところに、ショッピングランド・ナピカ。ここにも寄り、焼きそばを購入した。
 16時34分に早稲田交差点。遠山郷へ向かう時に、分からなかった交差点だ。17時05分に一昨日に車中泊をした道の駅・豊根グリーンポート宮崎を通過した。
 17時17分に湯〜らんどパルとよねに到着した。茶臼山高原の駐車場整理券を使用して1人が無料。その渡した駐車場整理券を「もらえますか」とスタッフに聞いてみた。スタッフは「・・・」と理解できない表情。「記念に欲しいので」と言うと、にっこりと笑って、駐車場整理券に湯〜らんどパルとよねのスタンプを押して戻してくれた。ゆっくりと入浴。 茶臼山高原の駐車場整理券
茶臼山高原の
駐車場整理券
 今日の車中泊予定の道の駅・アグリステーションなぐらをナビに設定して18時28分に出発。到着がかなり遅くなりそう。遅くに着いて車中泊に不適だと困ってしまうけれど、ここは最初の日に休憩している。駅の様子が分かっているので安心だ。

 国道151号から県道に入る。途中に道の駅・つぐ高原グリーンパークがある。コースから少し外れるが、スタンプを押して来ようか。営業時間外かもしれないけれど、駄目もとで行ってみることにした。18時55分に到着。やはり終了していた。入口には定休日の看板。明日の木曜日が定休日だから。でも、ラッキー。入口の右横に「スタンプBOX」と書いた矢印付の看板。矢印の先に電話BOXに似た、スタンプBOXなるものが設置してあった。ここは24時間スタンプが押せるのだ。
道の駅・つぐ高原グリーンパーク
道の駅・つぐ高原
グリーンパーク
道の駅・つぐ高原グリーンパーク
道の駅・アグリステーションなぐら
アグリステーション
なぐら
 道の駅・アグリステーションなぐらには19時23分に到着した。早速に車中夕食。

 ラジオからはセパ交流戦の中日対オリックスが流れている。延長10回に森野のサヨナラホームランが飛び出した。ガッツポーズ。
23時に就寝
□2012.5.31(木)□   【東海の昇仙峡】
 6時30分に起床。曇り空。炊飯をして車中朝食。午前中に自宅に着く予定なので、おにぎりは用意しない。

 朝早くから、茶臼山高原へ向かうクルマの出入りが続いている。ここから直接行けば、1時間弱の道のりだ。私たちが起きた時刻には出発していないとね。これから向かうクルマは、大渋滞にはまりそうだ。

 周辺を散策。駐車場の奥は名倉川。名倉川漁業協同組合の看板が川べりに立っていた。遊漁料や漁期が掲げられている。アユ漁の解禁日は6月10日になっていた。このあたりでも釣れるのだろうか。

 自宅をナビに設定して9時10分に出発。国道257号。来た道を戻る。10分で道の駅・どんぐりの里いなぶ。寄ってみることに。ここは日帰り温泉どんぐりの湯を併設している。店内をゆっくりと一巡り。
道の駅・アグリステーションなぐらにて
アグリステーション
なぐら
道の駅・どんぐりの里いなぶ
どんぐりの里いなぶ
 9時47分に出発。国道153号。香嵐渓入口の足助大橋前を通過してしばらく行ったら、愛知県道39号を案内した。来るときと違うコースだ。思いだした。最初の日に、香嵐渓まで来るのに「なぜか時間が多く掛かってしまった。」との疑問があった。「渋滞を回避して香嵐渓もみじ狩り」の時は、この県道を利用してきたのだ。県道利用のコースの方が早いと言うことか。
王滝渓谷・周辺案内図
王滝渓谷・周辺案内図
 愛知県道39号が国道301号と交わる手前で、県道から少し入ったところに、景勝地の王滝渓谷がある。私は何度も自転車で来たことがある。妻は来たことが無いと言うので、寄ってみることにした。

 県道沿いに大きな駐車場があった。前に来た時にはこの駐車場は無かった。確か渓谷に近いところにも駐車場があったはず。そちらに移動。道が狭い。前は自転車だったので気にもしていなかった。こんなに狭かったとは。途中にも駐車場らしき所があった。ここに停めようかとも思ったが、意を決して奥の駐車場に向かった。5台くらいのクルマが停まっていた。思ったより多いね。出てくるクルマが無くて良かったよ。駐車場には十分に余裕があった。

 散策路は橋から始まる。橋を渡って少し行くと、散策路の片隅に多くの人が集まっていた。さすがにど平日だ。高齢者が多い。三脚にセットしたカメラを同じ方に向けている。野鳥を狙っているようだ。

 散策路は仁王川に沿って上がっていく。巨岩が川筋に突き出ていたり大きな岩がごろごろしている。東海の昇仙峡と言われているらしい。30分くらい散策して11時10分にアズサに戻った。
王滝渓谷にて
王滝渓谷にて
王滝渓谷
王滝渓谷
 愛知県道39号から国道301号へ。その後、国道155号に入る。
12時25分に自宅へ到着。荷物を降ろし、今回のくるま旅を無事終了した。
 
 
 
 
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