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園原の里からしらびそ高原そして下栗の里へ (拡大地図を表示)

このくるま旅の記録を、オートキャンパー誌の日本列島くるり旅日記に投稿し、2015年12月号の別冊付録「車中泊を楽しむ 読者のクルマ旅」に掲載されました。投稿原稿はこの記録を大幅に割愛したものです。

 二人とも暑さは苦手なので、夏場はくるま旅をしないことにしています。このくるま旅はシーズン最後のくるま旅です。涼しくなるのが待ちどうしいな〜。

 さて、今回は「園原の里からしらびそ高原そして下栗の里へ」のくるま旅。
きっかけは今年最初のくるま旅と同じで温泉博士。その6月号に遠山温泉郷・かぐらの湯の温泉手形が載っていた。

かぐらの湯は道の駅・遠山郷に併設している。遠山郷と言えば我が家では、龍淵寺(りゅうえんじ)の参道に湧き出ている観音霊水。(注記:観音霊水はPH8の弱アルカリ性で硬度225.5の硬水にもかかわらず、とても美味しく、半年くらい常温で保存しても飲用可能)健康増進のために常飲している。そのお水をもらいに行くことにした。

それと信州物味湯産手形の1年間の有効期限が6月8日に迫っていた。まだ7湯しか利用していない。もったいないので、もう一湯くらいどこかで入浴してこようかな。

 遠山郷は何度も訪問している。我が家にアズサがやって来たのは2009年6月5日。遠山郷を初めて訪れたのが2012年5月29日。つまり遠山郷のことを知るのに3年間を要したことになるのかな。数えてみたらそれ以来8回も訪問していた。

 遠山郷への行き帰りにも各所を観光している。20リットルのポリタンクを数個積んでのくるま旅。場所を大きく取るのでかなり窮屈なくるま旅を強いられる。長期のくるま旅は心身の負担が大きくなるので、寄り道程度のくるま旅にしている。そのため、いつも同じようなところになってしまっていた。

 今回は寄り道程度でもこれまでに行ったことがないところを探して訪問してみた。つまりテーマは「初もの観光」。

 このくるま旅の主な目的地は訪問順に、足助(香嵐渓と重伝建地区)、園原の里、
九十九谷森林公園(くりん草園)、しらびそ高原、下栗の里、
遠山郷(まつり伝承館・天伯、龍淵寺)です。

 

□2015.5.20(水)□   【終わってみれば大逆転】

 妻が昼食のおにぎりと夕食の惣菜を用意して、自宅を10時35分に出発。近くのスーパーに寄り名古屋銘菓・なごやんの5個入りを2袋購入。お土産とおやつ用。なごやんはカステラ饅頭の仲間。振ると生地と中の餡が分離しているのでコロコロ感が手に伝わる。これが特徴の一つ。

 いつもの国道155号を行く。知立市内で国道1号と高架橋で交差する。高架橋を上り始めると、左下に知立神社が見える。かきつばたで有名。見頃はもう少し先か。知立市観光協会のHPによると、全国から15万人程度の観光客が訪れると書かれている。

 国道1号を越えるとそのまま豊田南バイパスに入って行く。豊田南バイパスは延伸工事中で現在は国道153号との交差点が終点。終点を右折して国道153号を道なりに行くと市役所などがある豊田市の中心部。国道153号はその先で左折するが、そのまま直進して国道301号に入る。すぐに矢作川。橋を渡ると名古屋グランパスのホームスタジアムの一つである豊田スタジアムが見えてくる。サッカー専用スタジアムとしては日本で2番目の大きさ。ちなみにトップは埼玉スタジアム。

 国道301号は東海環状自動車道・豊田松平ICの先の松平橋東T字路交差点を右折するが、そこを左折して愛知県道39号(通称・足助街道)に入る。巴川に沿って北上。足助追分で再び国道153号と合流する。

 足助大橋西交差点を右折。うっかり直進すると足助バイパスの足助トンネルに入ってしまう。戻りにくいので要注意だ。一つ目の信号・足助八幡宮交差点を右折すると香嵐渓。周辺の駐車場は有料。ネット情報によると、足助八幡宮交差点をそのまま直進したところに平日無料の駐車場があるらしい。行ってみたけれど分からなかった。あきらめて香嵐渓へ戻る。

 12時36分に到着した。宮町駐車場は500円。さらに60mほど奥へ入ると民間の駐車場。300円だった。ここに停める。すぐ下に香嵐渓ビジターセンターや足助観光センターがある。まずは車中昼食。そして昼寝を20分。それから散策開始。

 ここには観光ガイドボランティアの仕組みがある。予約を基本にしているけれどガイドに余裕が有れば当日でも受け付けてくれる。受付は香嵐渓ビジターセンター。行ってみると「本日、ガイドは行いません。」の札が掛かっていた。がっかり。予約しておけばよかったな。

 香嵐渓は紅葉シーズンに2度車中泊している。なので今回は「初もの観光」のテーマに沿って、国の重伝建地区に指定されている足助の宿場を散策。重伝建地区とは重要伝統的建造物群保存地区のこと。名称が長いね。

 せっかく香嵐渓に来たので、朱色の待月橋までは行ってみた。紅葉もいいけれど、生命力にあふれる新緑の香嵐渓も中々いいね。重伝建地区へ。古い町並みが見所。でも・・・。その見所が分からない。やっぱりガイドに付いてもらわないと観光にならないな。

 早々に引き揚げ足助八幡宮へ。本殿は国指定の重要文化財。語呂合わせからか? 足を助ける神様らしい。石の草履や足形の絵馬が奉納されている。一部にはランナー神社とも呼ばれているようだ。HPによると旅の安全を祈る人達も多く訪れていると書かれている。参拝を済ませてアズサへ戻る。
足助八幡宮交差点
足助八幡宮交差点
香嵐渓ビジターセンター
香嵐渓
ビジターセンター
香嵐渓・待月橋
香嵐渓・待月橋
香嵐渓・待月橋にて
香嵐渓・待月橋にて
足助の宿場・足助川
足助の宿場・足助川
足助八幡宮・拝殿
足助八幡宮・拝殿
足助八幡宮
足助八幡宮
足助八幡宮
足助八幡宮
 14時48分に出発。休暇村・茶臼山高原へ向かう。ここで入浴の予定。温泉博士の温泉手形が利用できる。足助バイパスに戻り国道153号を行く。15時20分に道の駅・どんぐりの里を通過。その先のトンネルを抜けてすぐの信号交差点を右折。国道257号に入る。15時28分に道の駅・アグリステーションなぐらの前の信号交差点を左折。

 愛知県道507号(通称・茶臼山高原道路)に入る。茶臼山高原は天空の花回廊・芝桜の丘で5月16日〜6月7日まで芝桜まつりが開催されている。平日でも午前中ならこの先で大渋滞が発生しているはず。でもこの時間なら解消しているだろう。

 順調に走行。休暇村・茶臼山高原まで300mくらい。ここで交通整理の係員の指示により停車。その先に芝桜の丘の駐車場の出口がある。そこまでの区間が一方通行規制。

 休暇村へ行くにはその区間を逆走しなければならない。クルマが途切れるのを待っているが、次から次とクルマは出てくる。駐車場の出口で規制してもらわないといつまでたっても行けそうにない。しばらくしたらやっと別の係員がやって来て、出口を規制してくれた。

 15時57分に休暇村・茶臼山高原へ到着した。ロビーで温泉博士を提示して受付。この時間でも多くの宿泊客が寛いでいる。芝桜まつり開催期間中だからかな。

 ここのお風呂は温泉ではないが湯に特徴が有る。段戸鉱石をネットにいれて湯船に沈めている。遠赤外線効果で体の芯まで温まる湯。入浴を終え17時19分に出発         
休暇村・茶臼山高原
休暇村・茶臼山高原
休暇村・茶臼山高原・浴室
茶臼山高原・浴室
休暇村・茶臼山高原・浴室
茶臼山高原・浴室
 今日の車中泊予定の道の駅・信州平谷へ向かう。売木峠に出て長野県道46号から国道418号に入る。

 売木峠はもう一つある。国道418号を今回とは反対方向に向かう。4kmくらいで道の駅・信州新野千石平。その手前にあるのがもう一つの売木峠。国道418号はそこを売木トンネルで抜ける。近場の峠が同名ではまぎらわしいよね。

 平谷峠を越えて17時55分に道の駅・信州平谷へ到着。夕食までに時間が有るので売店や周辺を散策。19時30分から用意してきた惣菜で車中夕食。

 ラジオをつけたら我が地元の放送が状態良く受信できた。野球中継がお目当て。中日×広島の8回戦。豊橋市民球場からの中継だ。5回を終了して5対0のビハインド。中日が大量得点で負けている。気持ちが沈む。ところが6回から・・・。終わってみれば7対11の大逆転。つまり食事中から寝る少し前まで、中日の毎回得点の猛攻が続いた。大盛り上がり。興奮し過ぎて寝られないかも。
でも22時40分にはすんなり就寝。
 
道の駅・信州平谷・ひまわり市場
道の駅・信州平谷
ひまわり市場
道の駅・信州平谷・朝の景色・南側
朝の景色・南側
道の駅・信州平谷・朝の景色・北側
朝の景色・北側
□2015.5.21(木)□   【不滅の法灯で線香を立てる】
平谷諏訪神社
平谷諏訪神社
 炊飯をして朝食。昼食のおにぎりも用意する。道の駅の裏山に諏訪神社がある。平谷村の公式HPにリンクしたネット情報よると「建築様式彫刻は一見の価値あり」、「本殿の彫刻細工が建築費の倍額であった」と書かれている。彫刻を見てみたい。

 「初もの観光」のテーマに沿って諏訪神社へ。昨日も周辺散策の時に鳥居までは来ていた。近くに駐車場が有るのを確認している。今日は出発の準備もしてアズサで移動。

 60段くらいの急な石段を上ると本殿がある。でもとても享保6年(徳川吉宗の時代)に建てられたものには見えない。古い本殿がどこかに有るのかな。それらしきものは見当たらない。格子から本殿の中をのぞくと、そこに当時に建てられたらしき本殿があった。中は薄暗いのではっきりはしない。はっきりしないので見たかった彫刻もはっきりは見えない。たぶん古い本殿を保護するために、全体を覆うように新しく覆屋を立てたのだろう。

 参拝を終えて戻ろうとすると男性が石段を上って来た。挨拶して一つ二つ言葉を交わすと名古屋の人だった。しばし情報交換。これから喬木村へイチゴ狩りに行くらしい。年に何度も喬木村を訪問していて、昨年からリンゴの木のオーナーになったとのこと。喬木村へは私達も明日行くことにしている。くりん草祭りを開催しているので「初もの観光」のテーマに沿って観光の予定だ。

 男性に電話が入った。帰りが遅いので、奥さんが心配したようだ。別れて駐車場に戻る。その西側にステージのある広場。その先に公民館風の建物。行ってみることに。建物のエントランスに山村体験宿泊施設・けいしょう館と書かれていた。さらにその先にコテージが何棟も並んでいる。ウッドデッキで片付けをしている男性。宿泊施設のスタッフだった。聞いてみるとシーズンは夏場。混むので早めの予約が必要と言っていた。
平谷諏訪神社
本殿・覆屋
山村体験宿泊施設・けいしょう館
山村体験宿泊施設
けいしょう館
山村体験宿泊施設・せせらぎコテージ
山村体験宿泊施設
せせらぎコテージ
   9時47分に出発。「初もの観光」のテーマに沿って園原の里へ向かう。ナビには白蛇が祀られている食事処・門前屋を設定した。国道153号を北上。国道256号に入り、昼神温泉方面へ。10時12分に昼神温泉を通過。長野県道89号(園原インター線)に入る。

 園原ICは中央自動車道の恵那山トンネル・東京側坑口のすぐ手前。でもハーフICで東京方面とはアクセスできない。名古屋方面にしか行けなくて、名古屋方面からしか出られない。

 その園原ICの手前にお食事と土産品のお店・東山道。少し行き過ぎてUターン。観光案内所の看板が出ていたから。園原の里の観光情報と道を確認した。男性スタッフが親切に説明してくれた。

 中央自動車道の下を抜けると園原ICの出入口。通過してすぐの殿島橋の手前を右折する。そこを直進すれば月川温泉郷・花桃の里。見頃はとうに過ぎている。右折して少し行くとT字路。左折すると富士見台高原ロープウエイのヘブンスそのはら。門前屋はT字路を右折。
 10時29分に到着した。白蛇を見に店内へ。どこに祀ってあるのかな。女性スタッフに聞くと奥に据えられたガラスケースの中とのこと。敷きつめられた土の上に数枚の布が被せられている。布のすき間から白蛇の一部を見ることができた。ん・・・。生きているの? 知らなかった。まさか生きている白蛇が祀られているとは思ってもみなかった。

 門前屋の向かいに、はゝき木館(園原ビジターセンター)がある。はゝき木とは帚木と書き、ほうきの形をした木のこと。そして、遠くからは見えるが近づくと見えなくなってしまう不思議な木として知られていたらしい。源氏物語で光源氏と空蝉が交わした恋歌に詠まれていることが、はゝき木館のリーフレットに書かれている。

 そのリーフレットには園原MAPが載っていた。終点は富士見台高原・1739m。「そこまで行けば富士山がみえるのかな」と独り言。男性スタッフが「富士山は見えません」とすかさず教えてくれた。富士山への憧れから付いたのではないかとのこと。「富士が見たい」から「富士見台」になったのかな。

 MAPによると神坂(みさか)神社まではクルマで行ける。駐車場のマークも付いている。行ってみることに。ちなみに神坂神社から富士見台高原までは徒歩3時間。やわな私たちではとても行けない。
園原の里・食事処・門前屋
園原の里・門前屋
園原の里・食事処・門前屋からの景色
門前屋からの景色
園原の里・はゝき木館のリーフレット
はゝき木館
リーフレット
園原の里・道を間違えて隘路へ
道を間違えて隘路へ
 10時50分に出発。途中に分かれ道があり、迷った末に右を選択。少し上り坂だったから。これがいけなかった。対向車があっても絶対にすれちがいができない隘路に変わった。道を間違えたのではと不安がよぎる。

 幸いに民家があり、庭の男性がこちらを見ていた。道を聞くと、やっぱり道を間違えていた。でも、そのまま行けば元の道に合流すると教えてくれた。

 神坂神社に10時59分に到着した。神社に一番近いところに停める。道路から十数段の石段。上ると石段が二手に分かれる。左に行くと古代東山道。細い山道が奥へ奥へと続いている。右は神坂神社の鳥居、さらに30段ほどの石段。石段の右には樹齢千年を越す見事な日本杉(やまとすぎ)。左には数百年の栃の木。その先に社殿が見える。

 上がってみると、社殿と見えたのは平谷の諏訪神社と同じで覆屋だった。覆屋は二間に分かれていて手前は何も置かれていない板の間。奥に社殿が置かれている。格子で仕切られているので入ることはできない。 主神として俗に住吉様といわれる三海神が祀られている。この様な山の中。何故だろう。説明プレートに一説が載っていた。内容は写真を参照してくださいね。参拝を済ませてアズサに戻る。
園原の里・神坂神社神坂神社
園原の里・神坂神社社殿・覆屋
園原の里・神坂神社
覆屋内部
奥が社殿
園原の里・神坂神社・説明プレート
神坂神社
説明プレート
園原の里・神坂神社・古代東山道
神社脇の古代東山道
園原の里・神坂神社前にて
神坂神社前にて
 神坂神社に来る途中で帚木の案内看板を見たと妻。アズサを停められそうにないので、ここから徒歩で行くことにした。少しでも楽をしようと駐車スペースの端へアズサを移動。

 11時25分に出発。道路脇に大きな煙突のような造営物が見える。コンクリート製で山間には不似合な物だ。

 帚木の案内看板まで4分。ここから車道を外れ山道へ入る。登ること6分。帚木へ到着。石碑と石柱が置かれている。

 帚木は地表から3mくらいを残すだけの檜の老木。幹周りは6m程。その太さから、往時の姿を想像するしかない状態。いつ朽ち果ててもおかしくないほどに傷んでいる。平安人が想いを馳せた帚木の実物を、この先いつまで見ることができるのだろう。
園原の里・神坂神社・駐車場
神坂神社・駐車場
園原の里・コンクリート製の煙突
コンクリート製の煙突
園原の里・帚木の案内看板(入口)
案内看板・帚木の入口
園原の里・帚木へ向かう山道
帚木へ向かう山道
園原の里・帚木
帚木・朽ちていた
園原の里・帚木にて
帚木にて
園原の里・滝見台付近・コンクリート製の建屋
コンクリート製の建屋
 アズサに戻り滝見台に向かう。MAPによると、トイレと駐車場がある。アズサで移動して、脇道に入ると道の先はフェンス。扉が閉まっている。中に駐車場がありそうだけれど入れない。脇道に入ってすぐのところが少し広くなっていた。そこまでバック。ここがMAPに載っている駐車場なのかな。駐車場には見えないけれど。神坂神社から4分で到着した。

 道路から少し上がったところにトイレハウス。その奥はフェンス。フェンスの向こう側に、先程と同じ形状の別な煙突。煙突の手前にコンクリート製の建屋がある。建屋の左半分は鉄格子が入り動物園の檻のような形状。建屋の右はトンネルらしきものにつながっている。何だろう。

 トイレハウスの右側に石碑。「恵那山トンネル(二期線)開通記念」と書かれている。煙突と建屋は恵那山トンネルの関連施設なのかもしれない。帰宅後にネット検索したが分からなかった。

 脇道の左側は大きく開けている。遠くに赤石岳、聖岳など三千メートル級の山々が見通せる。そこに滝見台がある。

 四本柱に切妻屋根だけの建物が山の斜面に張り出している。手前2本の柱にはしめ縄が張られている。正面右に暮白の滝が見える。かなり遠い。樹木の枝が伸びたら見えなくなってしまいそう。

 ここで皿投げ祈願ができる。小皿に願いを書いて暮白の滝に向けて投げ込む。皿の飛び方で運勢を占う。

 昼神温泉観光局の公式HPには「滝見台にて小皿を購入して・・・」と書かれていた。体験して見ようと期待していたが小皿は置いていなかった。後で気付いたのだけれど、はゝき木館のリーフレットに「門前屋・はゝき木館で販売しています」と小さく書かれていた。残念。
12時23分に門前屋の駐車場に戻る。
園原の里・滝見台付近・恵那山トンネル開通記念の石碑
恵那山トンネル
開通記念の石碑
園原の里・滝見台からの眺望
滝見台からの眺望
園原の里・滝見台
滝見台
園原の里・滝見台・暮白の滝
滝見台・暮白の滝
 門前屋の東側に、信濃比叡・廣拯院(こうじょういん)への参道がある。昼食にしようか、廣拯院へ行こうか。迷ったけれど廣拯院を参拝してから昼食にすることにした。

 廣拯院は、伝教大師最澄が東山道の難所・神坂峠を越える旅人の苦難を見かねて、布施屋を建てたのが由緒。坂道を上り切ると30段程の石段。石段の上に伝教大師尊像のお顔が見える。石段を上るごとに御姿が現れてくる。

 同じご尊像を比叡山で見たことがある。くるま旅の記録の「琵琶湖一周」の中で紹介させてもらっている。廣拯院のHPによると比叡山のご尊像と同じらしい。であれば高さは台座を含めて11mかな。

 あっ。この文章を書きながら地図を見ていて違いを発見した。比叡山のご尊像は南を向かれているが、こちらは東を向かれている。これは違いとは言わないか。

 台座の前には十六羅漢像。表情や仕草が色々あって楽しい。ご尊像を回り込んで背後へ出ると何とそこは駐車場。クルマでも来られるのだ。その先にまた石段。そしてやっと根本中堂に到着。

 中では「不滅の法灯」が灯し続けられている。これは比叡山・延暦寺の根本中堂で最澄の時代から灯る「不滅の法灯」から分灯された炎。 初めに僧侶から由緒や法話があり、その後に不滅の法灯で線香をたてて参拝です。御札(おふだ)を頂きました。ご朱印も頂ける。でもご朱印帳はアズサの中。

 正直に言うと、昼食にしようかと迷っていた段階では、これほど立派な寺院とは思っていなかった。わずかな時間で参拝できると思って、昼食を後にしたのだ。だからご朱印も無いと思ってご朱印帳を持ってこなかった。失礼な話だね。

 13時にアズサに戻る。車中昼食。そして昼寝を20分。13時58分に出発。ご朱印を頂くために、今度はアズサで廣拯院へ向かう。2分で駐車場に到着。

 ご朱印帳を持って根本中堂へ。先程はお坊さん。今は尼さん(庵主さん?)に代わっていた。初めの法話をしてくれようとしたので、事情を話してご朱印だけをお願いした。穏やかで話しやすそうな尼さん。妻が何やら話し込んでいた。
園原の里・ヘブンスそのはら・富士見台高原ロープウエイのゴンドラ
ヘブンスそのはら
富士見台高原
ロープウエイのゴンドラ
園原の里・信濃比叡・廣拯院・伝教大師尊像のお顔が見える
伝教大師尊像の
お顔が見える
園原の里・信濃比叡・廣拯院・伝教大師尊像と十六羅漢像
伝教大師尊像と
十六羅漢像
園原の里・信濃比叡・廣拯院・十六羅漢像
十六羅漢像
園原の里・信濃比叡・廣拯院
信濃比叡・廣拯院
園原の里・信濃比叡・廣拯院・根本中堂
廣拯院・根本中堂
園原の里・信濃比叡・廣拯院・鐘楼
廣拯院・鐘楼
園原の里・信濃比叡・廣拯院・如来堂・回向柱にて
如来堂・回向柱にて
園原の里・信濃比叡・廣拯院・千体地蔵
廣拯院・千体地蔵
昼神温泉・日長庵・桂月・青嵐の内風呂
日長庵・桂月
青嵐の内風呂
 14時25分に出発。昼神温泉へ向かう。12分で昼神グランドホテル天心の駐車場に着いた。信州物味湯産手形で7階の展望大浴場に入浴できる。アズサを駐車場に停めるとスタッフがすぐに迎えに来る。物味湯産手形で入浴したい旨を話すと、15時までとのこと。15時までに入れば良いのかと思っていた。とても15時までに入浴を終えることはできない。ここでの入浴を断念。

 アズサを朝市広場に移動。トイレハウスがあるので、ここで車中泊する予定にしていた。でも入口に夜間閉鎖の看板。車中泊はできそうにない。困ったな。仕方ない。一番近い道の駅・信濃路下條へ移動することにした。

 その前に入浴しなくては。昼神温泉には信州物味湯産手形で入浴できる施設がまだ多く載っている。湯船が総高野槇づくりの日長庵・桂月に行くことにした。ここは16時まで。アズサを桂月の駐車場に移動。まだ14時57分。まだ十分に間に合う。

 でも桂月の玄関に信州物味湯産手形での入浴は終了したとの張り紙。少し躊躇したがそのままフロントへ。女性スタッフは後ろの壁に掛けられた時計を確認して受付をしてくれた。

 大浴場は青嵐と香梅。時間により男女が入れ替わる。私は青嵐へ。よく手入れの行きとどいた浴室。内湯と露天風呂を仕切る大きなガラス戸は開け放たれている。浴室が一体化して開放感いっぱい。爽やかな心持になる。ここに入浴できて良かった。初めのうちは貸し切り風呂状態。出る頃になってやっと2人入って来た。入浴を終えアズサへ戻る。

 桂月の駐車場から国道256号に出たところにサークルK・信州昼神店がある。昼神温泉ではたぶん唯一のコンビニ。ここで夕食の惣菜と冷蔵庫用に1.7kgのブロックアイスを購入。

 16時18分に出発。国道256号を戻りまた国道153号に入る。飯田方面へ。飯田山本ICから三遠南信自動車道に入る。現在は開通区間が一部のため無料。終点の天竜峡ICから国道151号に入る。

 16時40分に道の駅・信濃路下條へ到着。早速売店へ。売店は「そばの城」。お城をイメージした大きな建物。そうめんこんにゃくと値引きのクロワッサンを購入。17時で閉店。周辺を散策してからアズサに戻る。
19時30分に車中夕食。22時に就寝。
 
昼神温泉・日長庵・桂月・青嵐の露天風呂
日長庵・桂月
青嵐の内風呂
道の駅・信濃路下條・そばの城
道の駅・信濃路下條
そばの城
道の駅・信濃路下條・みるく工房遊牧館
みるく工房遊牧館
道の駅・信濃路下條・周辺案内パネル
周辺案内パネル
□2015.5.22(金)□   【大回りコースを案内】
 いつものように炊飯。そして妻が朝食の準備。そして事件が発覚した。妻が冷蔵庫の蓋を開けたら中が水浸し。犯人は昨日買ったブロックアイス。ビニール袋に傷は付いていないのに水漏れしていた。シール部分の溶着が完全ではなかったようだ。

 思い出した。以前にも経験していたことを。同じ商標、S・・・・ONE。これからは注意しよう。ブロックアイスは何度も利用している。その中で小久保製氷のザ・板氷とニチレイのパーティプレートは水漏れを経験したことがない。お勧めだ。

 水漏れの後片付けは本当に大変だった。やっと朝食。そして昼食のおにぎりを用意して8時18分に出発。たかぎ農村交流研修センターへ向かう。公式HPによると、電話番号で検索する場合は隣のAコープ・喬木店の電話番号を入力するように書かれている。研修センターの電話番号で検索すると山中のキャンプ場へ案内してしまうナビがあるらしい。

 試しに研修センターの電話番号で検索してみた。アズサのナビは「たかぎ農村交流研修センター」と「矢筈公園キャンプ場」の2件を表示した。なるほどね。

 国道151号を昨日来た方向に戻る。天竜峡IC入口を通過。その先で国道151号は左折する。ナビも左折を案内。でも多くのクルマは直進して行く。道路も広い。変だなと思いながらも左折して行きかけたが道が狭くなった。直進すれば広い道で行けるかも。Uターンして元の道に戻った。でも結果は4kmくらい先で道は狭くなり、先ほどの国道151号に合流した。
 8時51分にたかぎ農村交流研修センターへ到着。ロビー正面にいちご狩りの受付カウンター。いちご狩りも今月末で終了らしい。

 カウンターの女性スタッフにくりん草まつりの会場を教えてもらう。地図が用意してあった。青ペンで書き込みを入れながら、親切に説明してくれ、その地図を手渡してくれた。ロビーでは喬木村の加工品などを販売している。栗くずもちを2箱購入。
たかぎ農村交流研修センター
たかぎ農村
交流研修センター
九十九谷くりん草園・案内図
くりん草園案内図
 9時5分に出発。この先はGSがありそうにない。少し戻ってガソリンを給油した。妻が地図を見ながら道案内。わかりにくいところには矢印看板が置かれているので迷うことはない。

 9時18分にくりん草園へ到着。公園入口にスタッフがいる。そのスタッフの指示で奥の駐車場へ。駐車場にもスタッフがいて、駐車を誘導してくれる。駐車場の前のくりん草は今が満開。この周辺が一番の見どころだ。まだ早い時間と思っていたがすでに多くの観光客が訪れていた。やはり高齢者が多い。

 この場所は看板に「九十九谷」と書かれていた。駐車場スタッフに「つくもたに」と読むのですか聞くと、「くじゅうくたに」と読むとのこと。でもこの上の方にある公園は「つくもたにこうえん」と呼ばれているとのこと。

 小川沿いに木道が敷かれ散策路が設けられている。散策路で駐車場と公園入口の間を行き来できる。入口付近にはテントの売店があった。くりん草と周辺の景色を眺めながら入口へ。売店ではくりん草の苗や五平もちなどを販売していた。五平もちを食べながらベンチで休憩。

 帰りも散策路をつたってアズサに戻る。
10時10分に出発。しらびそ高原へ向かう。
九十九谷くりん草園
九十九谷くりん草園
九十九谷くりん草園
九輪草
九十九谷くりん草園・アヤメ
アヤメ
九十九谷くりん草園・海芋(カイウ)・別名カラー
海芋(カイウ)
別名カラー
九十九谷くりん草園・九輪草
九輪草
九十九谷くりん草園にて
九十九谷くりん草園
にて
九十九谷くりん草園・散策路の木道
散策路の木道
 しらびそ高原は「初もの観光」ではない。2度目。前回はくるま旅の記録の「茶臼山と遠山郷」の中で紹介させてもらっている。コースは下栗の里からしらびそ高原。今回はコースが反対。しらびそ高原から下栗の里。向かう方向が変われば景色も変わるかな。と言うことで、これも「初もの観光」のつもり。

 入口のスタッフに矢筈トンネルへの道を教えてもらった。以前に飯田から遠山郷へ向かう時に長野県道251号の隘路部分を通過して苦労したことがある。そのことがあったので道を確認した。教えられた道を行くと、その隘路部分を抜けたところに出た。ここから11分で矢筈トンネル。

 矢筈トンネルは三遠南信自動車道の一部。入口はループ橋で現在供用されている部分の起点・喬木ICになっている。三遠南信自動車道は自動車専用道路。125CC以下の車両は通行出来ない。そのため長野県道251号で明石峠を越えることになる。ここも隘路。しかも長いので大変だろうな。現在は通行止めかもしれないし・・・。

 全長4.2kmの矢筈トンネルを抜ける。道なりに直進すると国道152号となり遠山郷方面。すぐに右折してしらびそ高原へ向かう林道御池線に入る。

 10時44分。ここからひたすら上り。1000mくらいを一気に上る。11時10分に標高1833mのしらびそ峠に到着。ここは予定には無かった。通過してしまい、景色が良さそうなのでUターンした。10分程景色を眺めながら、一息つく。

 しらびそ高原まであと少し。3分で到着した。標高1918mの地に宿泊施設ハイランドしらびそがある。赤い屋根が美しいアルプス調の建物。駐車場の奥に小高い丘があり展望所になっている。登ると展望所の木立の脇に御地蔵さまが祀られている。

 その向こうに荒川前岳、小赤石岳、大沢岳など3000m級の山々が見える。前回は雲が周囲を覆って何も見えそうになかった。はなから登るのを止めたことを思い出す。

 平日なのに小学校高学年の一団が来ていた。校外学習なのだろうか。先生方と一部の生徒は展望所の端でかたまって休憩している。でもデイバックなどの荷物は固められておらず、てんでばらばらに置かれていた。展望所の景色を見るのに最適な場所にも。困ったものだ。他の人の邪魔にならない場所に固めて置くと言うような常識的なことは教育しないのかな。

 12時10分に出発。南アルプスエコーラインで下栗の里へ向かう。1本道なので間違えようがない。でも少し不安。
林道御池線
林道御池線
林道御池線・ナビ画面
林道御池線・ナビ画面
しらびそ峠にて
しらびそ峠にて
しらびそ峠からの眺望
しらびそ峠からの眺望
しらびそ高原・宿泊施設・ハイランドしらびそ
ハイランドしらびそ
しらびそ高原にて
しらびそ高原にて
しらびそ高原・展望所の地蔵尊と南アルプス
展望所の地蔵尊と
南アルプス
 高原ロッジ下栗をナビに設定した。ナビは林道御池線を戻り国道152号を経由する大回りコースを案内している。設定はそのままにして、案内を無視して出発。

 その時、先程の小学校高学年の一団を乗せた小型バスと付き添いの軽自動車が横を抜けて行った。勝手に飯田市街へ帰るので林道御池線を戻り矢筈トンネルへ向かうものと思ったら、南アルプスエコーラインへ向かった。

 しまった。思った通り、超ノロノロと進んでいく。ナビを操作していなかったらと、後悔しきり。いつしかアズサの後ろにも3台ほど。道路に広いスペースがあっても寄ってくれる様子もない。無頓着に進んで行く。ナビは知らないうちに再探索して南アルプスエコーラインを案内していた。再探査すれば音声案内が流れる。あまりの遅さにイライラとぶーたれていて聞き逃してしまったようだ。4kmほど行くと御池山遊歩道の入口。駐車できる平地がある。そこに小型バスと付き添いの軽自動車は入って行った。

 御池山遊歩道は御池山隕石クレーターの縁を歩きながら御池山山頂までのハイキングコース。(注記:御池山隕石クレーターとは日本初の自然科学遺産で「直径約900m、2万年〜3万年前に直径約45mの小惑星が衝突してできたものと推測されています。」と総合案内板に書かれている)
下栗の里・屋敷ビューポイント付近
屋敷ビューポイント
付近
 シケインが取り除かれたので気分スッキリ。快調。12時40分に高原ロッジ下栗の手前の駐車場に到着。まずは車中昼食。そして昼寝を25分。前回はここから天空の里ビューポイント・おおぎびら展望台に向かった。徒歩で25分。写真で見る下栗の里が広がっていた。

 今回は「初もの観光」のテーマに沿って、天空の里と言われる下栗の里を実際に走行することにした。頼りはナビではなくて、遠山郷観光ガイドと観光ロードマップ。ロードマップによるとコース上にビューポイントが「屋敷」と「前が岩」の2ケ所あるようだ。別の角度から下栗の里を見るのも「初もの観光」。

 13時54分に出発。しらびそ高原方向に2km程戻る。右折して林道赤石線への連絡道に入る。傷みの多い舗装路。いたるところにひびが入っている。恐る恐る下って8分。林道赤石線へ出た。

 ロードマップでは林道赤石線に出る前に屋敷ビューポイントがあるはずだった。見落としたか。右折して林道赤石線を行くと「屋敷・標高1000m」の看板があった。ロードマップの表記は少しずれているようだ。

 ビューポイントのはずなのに、下栗の里は見えない。帰宅後にネット検索したら、ここは屋敷集落と南アルプスを展望できるビューポイントだった。しかも掲載されていた写真は、看板から100m程先に進んで振り返る方向で撮られていた。だから私達はこの景色を見ていない。残念。

 ここから2分で前が岩ビューポイントに到着。ここからは下栗の里が見える。ウィキペディア・遠山郷のページの写真はここから撮られたもの。おおぎびら展望台からの眺めと比べると、見える角度の違いと位置的に遠いことから少し見劣りしてしまう。でもクルマで来ることができるのは大きなメリットだ。特に足に自信がない人にはね。

 この先に分岐路がある。道路の幅は同じくらい。案内標識もない。迷うな。ロードマップに分岐路は載っていない。ロードマップをよく見ると林道赤石線から下栗の里のぐにゃぐにゃ道に分岐した先に民宿・ひなたが記載されている。遠山郷観光ガイドのインフォメーション欄にひなたの電話番号が載っていた。試しにナビで電話番号検索をする。見事にヒットした。目の前の分岐路は左側を案内している。

 そこから2分で下栗の里のぐにゃぐにゃ道に入った。観光ロードマップだけではやっぱり無理があったね。最終的にはナビ頼みだった。

 14時21分に下栗の里のぐにゃぐにゃ道を上り始める。ヘヤピンが連続した狭い舗装路。クルマはアズサが1台だけ。下栗の里を走行していることに堪能しながらゆっくりゆっくりと上っていく。おおぎびら展望台から誰か見ているのかな。8分でぐにゃぐにゃ道を抜ける。                     
下栗の里・屋敷・標高1000mの看板
標高1000mの看板
下栗の里・前が岩ビューポイントより・ウィキペディアと同じアングル
前が岩ビューポイント
ウィキペディアと
同じアングル
下栗の里・前が岩ビューポイントより
前が岩ビューポイント
下栗の里・参考写真:天空の里ビューポイント・おおぎびら展望台より
おおぎびら展望台より
比較のため掲載
下栗の里・ぐにゃぐにゃ道入口付近
ぐにゃぐにゃ道の
入口付近
下栗の里・ぐにゃぐにゃ道の途中より
ぐにゃぐにゃ道の途中
下栗の里・案内図
下栗の里・案内図
   
 次は「初もの観光」のテーマに沿って、まつり伝承館・天伯へ向かう。少し行くとT字路。ここを右折すれば高原ロッジ下栗へ戻るが、T字路を直進。山道を下り上村小学校の裏側を抜けて国道152号に出る。ここから2分。上村川を渡り14時48分に到着した。でも駐車場がない。少し行くと上村保健センター。前に駐車場。ここに停めた。

 まつり伝承館・天伯は上町正八幡宮のすぐ下、鳥居の横にある。HPによると「秋葉街道にひらいた上村の歴史・民俗・自然の姿と、国の重要無形民俗文化財である霜月祭りを紹介し、その伝統を保存伝承する施設です。」と書かれている。入場料は200円。信州物味湯産手形を利用して1割引になった。

 女性スタッフが案内してくれる。まずは2階へ。霜月祭りとは旧暦霜月(12月)に行われる湯立て神事のこと。部屋の中央にその湯立ての様子を再現した実物大ジオラマがある。周りの壁には霜月祭りの大きな写真パネル。その下にショーケース。中には霜月祭りで付けるお面のレプリカが上町、中郷、下栗、程野の4地区に分けて展示されている。この中で下栗地区は祭り様式が異なるらしい。

 1階へ。実際の霜月祭りを撮影したビデオ映像を60インチの大画面で見ることができる。気分はもう霜月祭り。うーん。やっぱり祭りを生で見てみたくなった。でもスタッフの話では祭りの伝承が難しくなっているとのこと。若い人が減少していつまで続けられるか分からない状況らしい。確かに働ける場所が少なそう。淋しいことです。その他に上村の地形模型や、上村の歴史を写真や古道具などで紹介している。

 上町正八幡宮の鳥居の前に山村ふるさと保存館・ねぎやがある。上町正八幡宮の神職(宮本禰宜)を代々務めた旧家。内部を改築して当時の姿を再現すべく復元したものらしい。昔の暮らしの一端を見ることができる。

 鳥居をくぐり石段を上り上町正八幡宮へ。上町の霜月祭りは、ここで行なわれる。中に入ることができる。ジオラマと同じだ。ではなく、ジオラマがここと同じだ。

 HPによると今年は12月11日、本祭りは11時から翌朝7時まで8時間に亘って行われる予定。霜月祭りは遠山郷の各地区で行われている。上村で4カ所、和田で3か所、木沢で5カ所。地区により祭りの様式が異なるとのこと。アズサに戻る。
まつり伝承館・天伯と上町正八幡宮の鳥居
まつり伝承館・天伯と
上町正八幡宮の鳥居
まつり伝承館・天伯・霜月祭り・霜月祭りの実物大ジオラマ
霜月祭りの
実物大ジオラマ
まつり伝承館・天伯・霜月祭りの写真パネルとお面
霜月祭りの
写真パネルとお面
まつり伝承館・天伯・山村ふるさと保存館・ねぎや
山村ふるさと保存館
ねぎや
まつり伝承館・天伯・上町正八幡宮
上町正八幡宮
  観音霊水を汲みに龍淵寺に向かう。道は知っているつもり。だけれど記憶違いもある。安心のためにやっぱり龍淵寺をナビに設定。

 ナビはまたまた大回りコースを案内している。国道152号で逆方向の矢筈トンネルに戻り、国道151号を南下。くるま旅の記録の「茶臼山と遠山郷」の中で紹介している早稲田交差点を経由するコース。所用2時間。こりゃ駄目だ。

 案内を無視して16時4分に出発。国道152号を行く。以前に通行した時は建設中だった押出トンネルが、片側交互通行で通行できるようになっていた。
龍淵寺・本堂
龍淵寺・本堂
 16時22分に龍淵寺。たったの18分で到着した。参道も境内にも誰もいなかった。観音霊水の水汲み場は参道にある。用意して来た容器はポリタンク20L×4、ペットボトル4L×4、ペットボトル2L×16。合計128L。給水用のホースは2本あるので効率よく詰めることができた。

 駐車場から水汲み場までは、たった10mくらい。それでも観音霊水の詰まった容器を持ち運ぶのは大変な作業。この時間、クルマは入って来ないだろうとアズサを移動。参道は狭いので手早く積み込んで駐車場にアズサを戻した。

 境内へ。本堂に参拝してからパワースポットの観音大杉へ向かう。いつものように大杉に抱きついてパワーをもらいました。17時を過ぎてしまっていたので、和尚さんに声をお掛けすることなくそのままアズサへ。   
龍淵寺・観音大杉
龍淵寺・観音大杉
 17時17分に出発。道の駅・遠山郷へ向かう。3分で到着。早速に観光案内所・アンバマイ館へ。また訪問させてもらった挨拶になごやんを1袋。

 ここではいつも話をさせてもらって、色々な情報を入手している。しらびそ高原から下栗の里を周って来たことを話すと、今月で良かったとの返事。先月まで国道152号は土砂崩れで通行止め。木沢、上村方面へは行けなかったらしい。

 現在も復旧工事中で通行止め。そのため、建設中の押出トンネルを迂回路として片側交互で通行させている状態とのこと。この押出トンネルの使用許可が出るまでは、ナビに龍淵寺を設定した時に案内した大回りコースを迂回路として公式HPでも紹介していたらしい。アズサのナビも気まぐれで大回りコースを案内した訳では無かったのだ。
(注記:6月18日の午後から国道152号の通行止めは解除されている。)
 17時40分に小分けしたなごやんを持って、道の駅に併設した日帰り温泉・かぐらの湯へ。温泉博士を利用しての無料入浴。そしてなごやんはいつもの親切な仲居さんへのご挨拶。

 ここの温泉はナトリューム・カルシューム−塩化物泉。飲泉設備もある。大浴場に大露天風呂。サウナ、ジェットバス、打たせ湯、寝湯・・・。スーパー銭湯なみの充実した設備。それでいてギスギスした感じはどこにも無くのんびりと入浴できる。土地柄かもしれない。

 ホールの休憩室の一角に、和田地区の霜月祭りの実物大ジオラマがある。脇の壁に霜月祭りの説明パネルに混じって宮崎駿監督の長編アニメ映画「千と千尋の神隠し」のポスターが飾られている。

 椅子が用意されているので、いつもそこが入浴後の待ち合わせ場所。妻を待ちながら涼んでいると、ジオラマを見ていた青年2人がそのポスターを見つけて「何か関係あるのかな」と話し出した。「霜月祭りから神様が湯治に来る構想が出来たらしいよ」とさり気なく(実は自慢げに)説明してあげた。「そうなんですか」とスマホを取り出し楽しそうに写真に収めていた。

 温泉施設内の食堂・味ゆ〜楽へ。以前はここで馬刺しが食べられたけれどいつしかメニューから消えてしまった。山賊揚げ定食、ざるそば五平もちセット、単品を少し。もちろんビールも。

 ほろ酔い気分でアズサに戻る。道の駅・遠山郷は無線LANが利用できる。しばしiPadでカラオケタイム。そして22時15分に就寝。
 
道の駅・遠山郷・観光案内所・アンバマイ館
観光案内所
アンバマイ館
道の駅・遠山郷・日帰り温泉・かぐらの湯
日帰り温泉・かぐらの湯
道の駅・遠山郷・日帰り温泉・かぐらの湯・霜月祭りの実物大ジオラマ
霜月祭り
実物大ジオラマ
道の駅・遠山郷・日帰り温泉・かぐらの湯・食堂・味ゆ〜楽
食堂・味ゆ〜楽
□2015.5.23(土)□   【焼き栗が無くなった】
道の駅・遠山郷・アンバマイ館と遠山郷学生乗合タクシー
学生乗合タクシー
 炊飯をするために外へ出ると見慣れないクルマが停まっている。何度もここで車中泊しているが見るのは初めて。えんじ色のプリウス。屋根に行灯。タクシーだ。後部ドアにステッカー。「いいだ愛のりタクシー・遠山郷学生乗合タクシー」と書かれている。

 これは? 帰宅後に調べてみた。高校生専用の予約制の乗合タクシーで、遠山郷各地区と飯田市街等にある各高校を接続している。運行主体はタクシー業者で飯田市が費用を補助。
 平日は高校から地区へ夕方に1本だけ。土曜日は地区から高校へ朝に1本だけ。今日は土曜日なので地区から。始発は、ここ「かぐらの湯」。7時に出発する。この運行形態では中々見る機会はないね。

 朝食を済ませ昼食のおにぎりも用意する。今日は温泉博士が利用できる西尾市の小京都の湯によってから帰宅の予定。8時28分に出発。差し当たり道の駅・信州新野千石平へ向かう。
 国道152号を南下して道なりに行くと自然と国道418号に入る。しばらく遠山川に沿って進む。新十方峡(新じっぽうきょう)トンネルを抜けたところを右折。

 静岡県道1号に入る。今度は天竜川に沿って北上する。天竜川は平岡ダムで堰き止められ平岡ダム湖を形成している。その先に大蛇ミニパークがある。ここは絶景ポイント。

 湖の奥にJR飯田線の鉄橋がある。湖を前景にJR列車を撮ってみたいが、私のコンデジのズームでは遠すぎて絵にならないだろうな。
遠山郷・平岡ダム湖とJR飯田線・大蛇ミニパークより
平岡ダム湖と
JR飯田線
大蛇ミニパークより
道の駅・信州新野千石平
道の駅
信州新野千石平
 阿南高校の手前のT字路を左折。静岡県道244号へ。9時に早稲田の交差点。国道151号に入る。16分で道の駅・信州新野千石平に到着。入口のお店の配置が変わっていた。以前は向かって右側にあった焼き栗のお店が左側に移動。右側は御幣餅のお店になっていた。来店客に焼き栗を試食として振舞っていたけれど、やっていなかった。もう止めてしまったのかな。楽しみだったので淋しいね。
 いつものように最終日の食品調達。高野豆腐、キャベツ、レタス、サニーレタス、トマト、大根・・・。観音霊水を128Lも積んでいるので置くところが無い。無理やりに詰め込む。とは言え野菜が傷まないように考慮してだけど。

 9時42分に出発。小京都の湯へ向かう。国道418号を行く。これから二つの売木峠を通過する。出発してすぐに売木トンネルで一つ目の売木峠を抜ける。長野県道46号に入る。この道はくるま旅一日目に走行した。茶臼山高原から道の駅・信州平谷へ向かう時。今日は反対方向へ向かっている。茶臼山高原は渋滞が予想されるので回避した方が良いかな。二つ目の売木峠を越えてそのまま長野県道46号を行く。国道153号とのT字路の交差点を左折。快調に走行。国道153号の名古屋方面は概ね下り。スピードが出やすいので要注意だ。

 10時27分に道の駅・どんぐりの里を通過。以前に開店時間前に立ち寄り、その後ノロノロバスの後についてしまって大変な思いをしたことがあった。くるま旅の記録の「温泉巡りとついでに赤沢自然休養林」の最終日の中で紹介させてもらっている。

 この先は一日目に来た道と同じ道を松平橋東のT字路交差点まで戻る。途中、11時10分に愛知県道39号沿いにある大滝渓谷駐車場でトイレ休憩。ここから4分で、松平橋東のT字路交差点。直進して愛知県道39号と国道301号の重複区間に入る。この辺りは江戸時代を治めた徳川家のルーツである松平氏の発祥の地。史跡も多い。その先、南下して岡崎市街を抜け西尾市へ。

 12時25分に小京都の湯へ到着した。ちょうど昼時。車中で昼食。そして昼寝を25分。13時30分に温泉へ。温泉博士を利用しての無料入浴。小京都の湯については「白州で工場見学の美味しい旅」の最終日の中で紹介させてもらっているので省略。

 14時55分に出発。国道247号に出て衣浦大橋を渡り愛知県道46号へ。
自宅には15時47分に到着。荷物を降ろし、今回のくるま旅を無事終了した。

 
 
 
 
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