お立ち寄りくださり、ありがとうございます。
トップページ  更新情報  雑記  プロフィール  我が家のアズサ  くるま旅の記録  西国三十三  EMIのページ
西国三十三所(1)  西国三十三所(2)  西国三十三所(3)  西国三十三所(4)  御朱印  梵字本尊札
 
西国三十三所(4) (拡大地図を表示) 
 このくるま旅の詳細は、西国三十三所の第28番札所から第33番札所までのものです。つまり満願の寺までのもので、西国三十三所を巡るくるま旅の記録の最後の章です。2泊3日の旅です。

□2009.11.23(月・祝日)□ 【股のぞきをしてみました】
 天候は晴れ。10時20分に自宅を出発。今回は28番札所・成相寺からの参拝になる。西国三十三所の旅で、初めて日本海側に向かう。東海ICから伊勢湾岸道に入る。東名阪道、新名神高速、名神高速と乗り継ぐ。12時30分に桂川PAに着く。ここは10月21日に車中泊している。ナビの案内不調で苦労した。その模様は西国三十三所(2)で紹介しました。

 用意して来たおにぎりで車中昼食。ここでデジカメを忘れたのに気付いたがもう遅い。この旅は妻の携帯電話のカメラで記録することにした。

 13時10分出発。中国自動車道、舞鶴若狭自動車道と進む。自動車道の周りの山々がすべて紅葉して、素晴らしく綺麗なところがあった。本当に絶景でした。ただ舞鶴若狭自動車道の、どの辺りだったかは覚えていないのが残念。

 14時10分に西紀SAに到着。名産の丹波の黒豆を外のワゴンで販売していた。試食したら美味しかったので、正月用に3袋も買ってしまった。10分くらい休憩して出発。綾部JCTから京都縦貫自動車道に入れば、かなり時間が節約できる。でもETC休日特別割引対象外なので舞鶴西ICまで行き国道で向かうことにした。14時55分に舞鶴西ICを降りた。
 国道27号で舞鶴港に出る。左折して国道175号に入る。由良川を渡って右折。国道178号を30キロくらい行く。途中に日本三景のひとつ天橋立がある。成相寺からも天橋立が一望できるので、そのまま通過した。国分で看板に従い左折して成相山登山道に入る。3キロくらい、ひたすら上る。

 16時05分に第28番札所・成相山成相寺に到着。入山料が必要。駐車場は無料。駐車場から納経場のある本堂はすぐ。参拝を済ませる。

 ここには立派な山門とか五重塔がある。見るためには駐車場と別の方へ行かなければならない。日は暮れかけている。駐車場からさらに上がった、パノラマ展望所からの天橋立を見たかったので、断念して駐車場に戻る。

 アズサで向かう。急勾配の悪路だが、2〜3分で到着する。絶景。もちろん「股のぞき」でも眺めてみた。一風変わって、これも絶景でした。  
成相寺・本堂と石段
成相寺
本堂と石段
成相寺・本堂
成相寺・本堂
成相寺・パノラマ展望台にて
成相寺
パノラマ
展望台にて
成相寺・パノラマ展望台にて股のぞき
パノラマ展望台
股のぞき
 車中泊予定の道の駅・舟屋の里伊根をナビで検索して16時40分に出発。成相山登山道を下り、国道178号を左折。丹後半島の先端方向へ向かう。少し走った所で、妻が「明日行く松尾寺から遠くなっちゃうね」と言うのを聞いて、急きょ予定を変更。道の駅・舞鶴港とれとれセンターに行くことにした。

 とれとれセンターは国道175号沿いにある。成相寺に来る途中に前を通過したので、駅の雰囲気は予想が付く。それに反して、道の駅・舟屋の里伊根は全く分からない。車中泊には不向きかもしれないとの思いも有って変更した。
道の駅・舞鶴港とれとれセンター
道の駅
舞鶴港
とれとれセンター
 国道178号をUターン。18時20分に道の駅・舞鶴港とれとれセンターに到着した。駅の海鮮市場は終了していた。併設の海鮮レストランは営業中。駅の隣にはコンビニやスーパーがある。

 周辺を散策。するとバスコン(バスを改造したキャンピングカー)が入って来た。初めてバスコンを見た。凄いけど、何かと大変そう。

 アズサに戻り持参したおにぎり、サラダ、かにコロッケ、いか揚げと少々のアルコールで車中夕食。就寝22時。駐車場が国道に近いので騒音振動を心配したが思ったより静かで快適だった。
 
□2009.11.24(火)□ 【かわらけ投げは難しい】
 霧の朝。いつもの様にアズサの横で炊飯していたら話しかけられた。聞くと長崎から軽自動車でくるま旅をしているとのこと。炊飯器の楽ちんご飯に興味津々だった。色々と情報を交換。ご飯、味噌汁、ポテトサラダの朝食。昼食のおにぎりも用意する。

 8時20分に出発。霧の国道27号を行く。JR小浜線の松尾寺駅から、さらに1キロくらい先。松尾寺の案内看板に従って左斜めに入る。霧はますます濃くなる。ここから2.5キロくらい。左手に参道の石段がある。後で知ったことですが、この石段は山門まで110段あるそうです。さらに上へ行けるようだ。道は細く左に曲がっている。駐車場があった。そこから山門の下の石段まではすぐだ。
松尾寺・本堂
松尾寺・本堂
松尾寺・霧が立ちこめた境内
松尾寺
霧が立ちこめた
境内
 9時に、第29番札所・青葉山松尾寺に到着した。駐車場は有料。入山料は不要。駐車料金は納経所で支払うようにと書いてある。

 石段を上り山門をくぐる。本堂まではさらに33段の石段を上る。霧の中での参拝。納経所は山門まで戻り、右手の池の傍らにある。
 次は30番宝厳寺。琵琶湖の竹生島にあるので船で行かなければならない。竹生島行きの船は彦根港、長浜港、今津港から出ている。船賃の一番安い今津港に向かうことにした。

 9時30分に出発。国道27号から国道303号に入る。国道303号に入って5キロで、道の駅・若狭熊川宿が有る。10時20分に到着。トイレ休憩。
 11時10分に今津港観光船駐車場に到着した。駐車場は観光船乗り場から少し離れた高島警察署の前に有る。駐車場は無料。

 観光船乗り場で、琵琶湖汽船・竹生島クルーズ往復乗船券を購入。出発時刻を確認。出港まで時間が有るのでアズサに戻り、おにぎりで昼食にした。12時出港の観光船に乗る。船内では竹生島と琵琶湖の説明放送が流れる。
今津港観光船乗り場
今津港
観光船乗り場
 12時25分に第30番札所・竹生島宝厳寺に到着した。入島料が必要(入山料は不要)。船着き場には数軒の土産物店がある。その店の前を通って参道に至る。参道は165段の石段から始まる。上り切ると本堂が有る。参拝を済ませる。三重塔、重文の五重石塔、国宝の唐門などを拝観しながらコースを辿る。

 龍神拝所ではかわらけ投げができる。素焼きの小皿の1枚に名前を、もう1枚に願い事を書きます。島の突端にある鳥居に小皿を投げて、その鳥居をくぐれば願いが叶うと言われています。やってみました。駄目でした。一枚は鳥居に届かず。もう一枚は届いたが、左に外れました。

 船着き場に戻り土産物店を覘く。出港時刻まで休憩所で一服。13時40分出港。
宝厳寺・参道入口の石段(祈りの階段)
宝厳寺
参道入口の石段
(祈りの階段)
宝厳寺・本堂
宝厳寺・本堂
竹生島・龍神拝所のかわらけ
竹生島・龍神拝所
かわらけ
竹生島・龍神拝所の鳥居
竹生島・龍神拝所
鳥居
宝厳寺・三重塔
宝厳寺・三重塔
宝厳寺・五重石塔
宝厳寺
五重石塔
唐門に至る石段と竹生島港
唐門に至る石段と
竹生島港
 14時10分に今津港に到着。駐車場に戻る途中の右側に「琵琶湖周航の歌資料館」がある。この資料館では、加藤登紀子さんや他の歌手の歌う琵琶湖周航の歌が視聴できるそうです。でも休館でした。残念。

 今日の車中泊予定の道の駅・竜王かがみの里をナビで検索。国道161号から琵琶湖大橋を渡るコース。ところで昨日は風呂に入る時間的余裕が無かった。やっぱり温泉に行きたいな。マップルの「日帰り温泉・関西版」でコース上に有る温泉を探す。比良とぴあが琵琶湖大橋との中間点にある。ここをナビで検索して14時20分に出発。14時40分に道の駅・藤樹の里あどがわでトイレ休憩。15時に比良とぴあに到着。さっぱりして16時15分に出発。

 17時35分に道の駅・竜王かがみの里に到着した。駅は閉店していた。後で知ったのですが火曜定休でした。ここに来る途中のスーパーで購入したお寿司と、少々のアルコールと何故か桜餅で車中夕食。

 夜も更けてから雨が降り出す。明朝は炊飯する予定でお米を研いでしまった。雨が降っていると車外での炊飯は困難。換気扇が無いので車内では炊きたくない。どこか屋根が有って人の邪魔にならないところを探すしかないな。明日の朝に考えよう。就寝21時。

□2009.11.25(木)□ 【いよいよ満願だ】
 ラッキー。雨は上がっていた。昨日と同じ霧の朝だ。アズサの横で炊飯。ご飯、味噌汁、野菜サラダの朝食。昼食のおにぎりも用意する。31番札所・長命寺をナビで検索して8時30分に出発。13キロ足らずで到着する。湖岸道路に出て右折。長命寺町の信号を左折すると500メートルで駐車場がある。
長命寺・本堂
長命寺・本堂
長命寺・境内の紅葉
長命寺・境内紅葉
 ナビはここで目的地到着を告げた。ここにアズサを止めようとしたがガイドブックには上に専用駐車場があると記載されている。ふと見ると車が上れる道がある。道程にして1.3キロを、ひたすら上ると駐車場があった。

 8時55分に、第31番札所・姨綺耶山長命寺に到着した。入山料は不要。駐車場も無料。 駐車場から100段くらいの石段を上がると本堂に出る。下の駐車場からだと、808段の石段を上って来ることになるらしい。

 ここも霧の中での参拝になった。重文の三重塔も霧の中に有る。本堂から見た紅葉も、とても美しかった。
長命寺・霧の中の三重塔
長命寺
霧の中の三重塔
長命寺・本堂より見た紅葉
長命寺
本堂より見た紅葉
 駐車場に戻り32番札所・観音正寺をナビで検索。ガイドブックによると観音正寺は繖山頂上近くにあり、ルートが3つ有るらしい。表参道、裏参道は石段を40分くらい上る。もうひとつは山上駐車場から、裏参道へ途中から入ることができる。

 軟な私たちは、当然に山上駐車場から行くことにしている。でも山上駐車場が検索できない。仕方がないので、ガイドブックとナビの地図表示を見比べながら山上駐車場らしき所を画面タッチして目的地にした。

 9時40分に出発。湖岸道路に戻り、長命寺川沿いに行く。渡合橋を渡って、滋賀県道26号から滋賀県道2号を行く。滋賀県道2号が、東海道本線にぐぐっと近づく北腰越で、踏切を渡り反対側の道路に出る。500メートルくらい行くと道路が急に狭くなる。本当にこの道で行けるのだろうか。不安。1キロくらい行くと、きぬがさ山トンネルの入り口手前の立体交差に出た。

 ここの脇に、トンネルを掘削した時に出た湧水を常時放流しているところが有った。立看板が有り「水質良く飲用にも利用してもらっていたがこれからは自己責任で利用して下さい」旨の注意があった。地元の方がペットボトルを何本も持て来て給水していた。私たちももらいたかったが、山上駐車場へ行き着けるのかと言う不安が有ったので、とりあえずパスして先を急いだ。

 立体交差を矢印に従って入ったら、トンネルとは反対方向へ行く車線に出た。トンネルに入るためには立体交差の下を抜けて向こう側から入らなければいけなかった。車はまったく走っていない。えい、ままよとトンネル方向にハンドルを切った。トンネルを抜けて最初の信号を右折。林道観音寺線に入る。道路の名前は後で知った。山の中を2.8キロ。良かった。山上駐車場があった。
 10時20分に、第32番札所・繖山観音正寺に到着した。駐車場は有料。入山料は不要。駐車場の先の参道入口の手前に、観音正寺全景図の立て看板がある。その看板の前に自転車が止めてあった。アズサで来たあの道を登って来たのだろうか。凄い。

 駐車場から仁王像が左右に立つ境内入口までの参道は、緩やかな上り坂。ここから10分くらい歩く。私たちには結構きつい。本堂は正面奥にある。参拝を済ませ境内を散策しながら戻る。本堂右手の山の斜面に石が高く積み上げられ観音菩薩像が祀られている。本堂左手からは東近江の田園風景が望める。 
観音正寺・全景図と自転車
観音正寺・全景図と
自転車
観音正寺・境内入口
観音正寺・境内入口
観音正寺・本堂
観音正寺・本堂
観音正寺・石積みに祀られた観音菩薩像
観音正寺・石積みに
祀られた観音菩薩像
観音正寺より見た東近江
観音正寺より見た
東近江
観音正寺・釈迦如来坐像
観音正寺
釈迦如来坐像
 アズサに戻り何はともあれ、きぬがさ山トンネルの湧水をもらいに行くことにした。11時20分に出発。給水場には誰も居なかった。2リットルのペットボトル4本に給水した。

 33番札所・華厳寺をナビで検索して出発。きぬがさ山トンネルをもう一度抜ける。今度は間違わない様に立体交差の下を抜けて向こう側から入った。国道8号に入り北上。そろそろ昼時。彦根市内は道沿いで、車が止められてトイレが有りそうな適当な場所が無い。新幹線の高架下を抜けて暫く行くと、左手に鉄道の駅らしきものが有る。その前に大きな空地。車は一台も止まっていない。ここなら止められそう。でもそこへの入口が無い。その前を通り過ぎてしまい駄目かと思った時に左に入る道があった。

 駅らしきものはまさに駅。フジテック前と書いてある。フジテックってエレベータを作っている会社だよな・・・。たしかに線路の反対奥に大きな工場が見える。企業名を冠した鉄道の駅は珍しい。後で調べたら、ここは近江鉄道本線の駅だった。他にもこの路線には、京セラ前駅と言うのもあるらしい。

 フジテック前駅の前には、空地以外に何もない。12時40分にそこにアズサを止めた。おにぎり、野菜サラダ、ワカメスープ、いか揚げで車中昼食。トイレは駅舎の横にあり、それを使わさせてもらった。13時10分に出発。昼食中に列車は一度も通らなかった。フジテック前駅の道を、軽トラが一台通っただけだった。

 国道21号から岐阜県道53号の梅谷片山トンネルを抜ける。国道417号を北上し、岐阜県道251号に入り華厳寺へ。華厳寺に近い門前町の中に有料駐車場(現在は平日無料かもしれない)がある。昨年アズサを購入する前に華厳寺へ来たことがある。(ここに掲載した写真の一部にその時の写真も使用しています)少し離れた小川の脇の広場に駐車が出来そうだったことを思い出した。門前町までは3分くらいか。そこに駐車できた。
華厳寺・門前町
華厳寺・門前町
 14時40分に第33番札所・谷汲山華厳寺に到着した。入山料は不要。駐車場もここに止めたので無料。やっと満願の寺に着いた。両脇に土産物店や飲食店が並ぶ門前町を10分くらい行くと、立派な山門に着く。本堂前の石段も満願と思うと足取りも軽やかだ。参拝を済ませ御朱印を授かる。

 御朱印は3つあり、現在、過去、未来を意味するらしい。本堂の左手に、おいずる堂がある。巡礼で使用した菅笠、おいずる(白色の袖のない羽織の様なもの)や納経帳などをここに奉納し、満願堂で満願達成を報告する。最後に本堂の柱に掛けられている「精進落としの鯉」をなでて巡礼の精進の日々から、俗界へ戻る慣わしらしい。

 私たちは平服で巡っていた。御朱印帳も大切な思い出。なので、おいずる堂に何も納めませんでした。自分で決めたマイルールに従って満願できた嬉しさを報告しました。精進落としの鯉をなでて、門前町のお店を覘きながらアズサに戻った。  
華厳寺・山門
華厳寺・山門
華厳寺・本堂前の石段
華厳寺・本堂前の石段
華厳寺・本堂
華厳寺・本堂
華厳寺・おいずる堂
華厳寺・おいずる堂
華厳寺・精進落としの鯉
華厳寺
精進落としの鯉
 
 今日はこの近くの道の駅・夢さんさん谷汲で車中泊し明日ゆっくりと帰宅する予定だった。でもここからなら2時間半で帰れる。帰ろうか。と言うことでナビで「自宅に帰る」を選択。16時20分に出発した。国道157号から国道22号で帰宅の途に着いた。

 時間的に当然のことで、帰宅ラッシュに遭遇した。普通ならイライラしそうなところ満願を果した満足感からか、ゆったりとした気持ちで運転できた。

 19時20分に自宅に到着した。
荷物を降ろし、西国三十三所を巡るくるま旅の全てを、無事終了した。
 西国三十三所を巡るくるま旅の記録も、この西国三十三所(4)の章をもって終了します。ここまで読み進めてくれた皆様に感謝を申し上げます。つたない文章に、ここまでお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
 
 
 
 
 ページのトップへ
トップページ  更新情報  雑記  プロフィール  我が家のアズサ  くるま旅の記録  西国三十三  EMIのページ