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伊豆半島周遊・川根温泉 (拡大地図を表示)

 さて、今回は「伊豆半島周遊と川根温泉」へのくるま旅。
きっかけは「九十九折り、浄蓮の滝、舞い上がり揺れおちる、肩のむこうにあなた・・・山が燃える」。そうです。石川さゆりさんの天城越え。1986年に発表されて以来、現在でも全く古さを感じさせない名曲です。この曲が流れるたびに、「私も越えたい、天城越え♪」と思っていました。天城峠は川端康成の「伊豆の踊子」でも有名ですが、私は艶やかな歌の方に魅かれてしまいます。

 このくるま旅の主な目的地は、伊豆半島(河津七滝、旧天城トンネル、浄蓮の滝)、川根温泉、中田島砂丘です。

 中田島砂丘はその昔にNコロ(ホンダの軽自動車・N360T)を転がして行ったことが有りました。単に日本3大砂丘の一つだったから見てみたいと言う理由からです。その日の中田島砂丘では偶然にも,、RCグライダーのサーマル競技大会が開催されていました。その時は、後になって自分がRCを始めるとは、思ってもいませんでした。懐かしいので寄ることにしました。
 

□2010.12.12(日)□   【この道路は何なんだ】
 出発は13時50分。良い天気だ。近くの持ち帰り寿司店に寄る。夕食用に助六寿司とサーモン寿司を買った。東海ICから伊勢湾岸自動車道に入る。豊田JCTから東名高速道路へ。ナビには差し当たりの目的地として富士川SAが設定してある。今日の宿泊予定は道の駅・伊豆のへそだ。富士川SAまで順調に走行できて時間に余裕が有れば、日帰り温泉・めおと湯の館に寄ってから道の駅に向う。もし道路渋滞などで遅くなったら入浴を諦めてそのまま道の駅に向かう予定だ。

 15時に三方原PAで最初の休憩。10分で出発。16時15分に富士川SAに着いた。温泉に行こう。めおと湯の館をナビに設定して16時30分に出発。15分で沼津ICを出た。ETC休日特別割引で1000円。県道83号から国道1号を経て国道136号(下田街道)を行く予定。ICを出たが自動車専用道路が続いている。何か違う。記憶ではICを出ればすぐに街に入ったはずだ。ナビも案内を中止してしまった。停車する場所もない。

 「この道路は何なんだ」。少し混乱した状態で最初のICを下りた。何はともあれ、交差する道路を右折してナビが案内していた道路に向かう。途中からナビも案内を開始した。5分くらいで予定のコースに戻った。

 帰宅後に「この道路は何なんだ」について調べてみた。それは伊豆縦貫道の東駿河湾環状道路だった。かねてから建設していて2009年7月27日に沼津ICに接続した。これにより伊豆縦貫道への専用料金所レーンが設けられた。専用料金所レーンには当然に案内標識も掲げられている。なのにどうして思いもよらない伊豆縦貫道に入ってしまったか。まず、ナビに関連データが入っていなかった。そして私もこの道路を全く知らなかった。沼津ICは以前に利用したことが有ったので予断があった。そのため案内標識を完全に見落としてしまった。これらが重なってしまったのが原因だ。

 伊豆縦貫道をそのまま行くと国道1号に突き当る。右折して国道1号を少し行けば下田街道に出ることが分かった。本当はこのコースの方が良かったのかもしれない。予定のコースに戻って県道83号から国道1号に入った。帰宅ラッシュの時間帯で渋滞に遭遇してしまった。伊豆縦貫道のコースなら国道1号を反対方向から来るので渋滞ではなかったかも。実際は分からないが。

 17時40分にめおと湯の館にようやく着いた。街の中にある。ここに至る道路が「こんな道を行くのかな」と思わせるほどにかなり狭い。駐車場は街の中にしては広かった。入浴料が15分くらい後に入ると安くなった。18時から入浴料が200円安くなるのだ。入浴後にこの割引を知った。実はアズサの中で入浴の支度をしている時に変だなと思うことが有った。周りに駐車したクルマの何台かに人が乗っていたのだ。その時は気付かなかったが、時間待ちをしていたのだ。後になってこの経験が役立った。

 道の駅・伊豆のへそをナビで検索。通行料金200円を表示した。一般道優先で検索しても同じ。ナビが選択したコースを確認する。道の駅・伊豆のへそは下田街道と国道414号が合流するところの西側にあった。すぐ近くに修善寺道路(有料道路)の大仁中央ICがある。ナビのコースはその合流地点を通過してそのまま下田街道を南下する。下田街道が修善寺道路と交差するところに大仁南ICがある。そこから修善寺道路に入り大仁中央ICへ戻って道の駅・伊豆のへそに至る。本当に馬鹿ナビだ。
 ナビの設定をそのままにして18時40分に出発した。下田街道を南下する。ナビの地図表示を確認しながら適当なところで右折した。19時に道の駅・伊豆のへそに到着した。

 入口を入って正面が駅舎。右手に伊豆洋らんパークがある。パーク内に洋蘭飯店がある。大きなレストラン。明かりが煌々と点いていて繁盛しているようだ。そのために、この時間でも駐車場には多くのクルマ。しかたなく駅舎(トイレ)から離れたところに駐車した。

 出発時に調達した寿司と持参したコロッケと野菜サラダで車中夕食。22時30分に就寝。おっとその前に、アズサをトイレに近い駐車スペースへ移動した。
 
道の駅・伊豆のへそ・駅舎
道の駅・伊豆のへそ
伊豆洋らんパーク
伊豆洋らんパーク
□2010.12.13(月)□   【アズサのお仲間】
伊豆洋らんパークの正面
伊豆洋らんパーク正面
 6時30分に起床。今にも降り出しそうなくもり空。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。8時30分、周辺を散策。駐車場の中をぐるっと一周してから伊豆洋らんパークへ。店は開いていないが通路は自由に出入りできる。スタッフが通勤してくる時間帯だ。しばらくウインドショッピングをして駐車場に戻った。

 何とアズサを止めた駐車エリヤの周りに赤の三角コーンが置かれている。思うに、観光バス用に駐車エリヤを確保するためのようだ。三角コーンは駐車スペース毎の中央に置かれていた。アズサの前の三角コーンだけは横にずらしてあった。早く出て下さいねの意思表示だろう。早速にアズサを移動させた。

 散策で駐車場を一周した時にキャンピングカーを見かけた。駅舎の左奥だ。同じ色のバンコンだった。我が家のアズサには無い換気扇とリヤラダーが装備されていた。「どこから来ているのかな」。確認しに行くと、名古屋ナンバー。クルマは我が家と同じアズサ。お仲間だ。妻に話すと「声を掛けてらっしゃい」と背中を押された。「それじゃー」と妻を伴って話をしに行った。我が家と同じ夫婦二人旅だった。と思ったが違っていた。プラス座敷ワンコが一匹。

 住まいを聞いて驚いた。何と同じ市内。それもクルマで20分位のところだった。こんなに遠く離れたこの場所で同じ日に車中泊するとは。ご縁があったのだ。我が家のアズサをお仲間のアズサの隣の駐車スペースへ移動させた。暫し情報交換。お名前を当HPではKさんとしましょう。Kさんも伊豆半島を周遊するとのこと。「これからも連絡を取り合いましょう」となった。このくるま旅の最中も情報を色々と頂いた。 
伊豆洋らんパーク内にて
伊豆洋らんパークにて
伊豆洋らんパーク駐車場・三角コーンに囲まれたアズサ
三角コーンに囲まれた
道の駅・伊豆のへそ・Kさんと共に
アズサが2台
Kさんと共に
 道の駅・伊東マリンタウンをナビに設定して10時35分に出発した。予定している伊豆半島周遊コースは、伊東に出て東伊豆から南伊豆へと半島先端部へ向かう。そこから西伊豆側の恋人岬辺りまで北上。その後は松崎まで戻り中伊豆へ。目的の河津七滝(かわづななだる)から旧天城トンネルを抜け、浄蓮の滝を見て千本松原方面に向かうことにしている。

 伊東マリンタウンの手前でガソリンを給油。11時25分に道の駅・伊東マリンタウンに到着した。スタンプを押しに店内へ。この道の駅には日帰り温泉があるが入浴料金が高め。この時は何かの工事中で使えない施設があるようで、割引料金になっていた。駐車場からトイレも遠いので車中泊には向かないなと感じた。

 道の駅・開国下田みなとをナビに設定してすぐに出発した。国道135号を南下する。暫くしたらやっぱり雨が降り出した。伊豆高原・旅の駅なるものがあった。12時30分だ。ここで車中昼食にした。足湯や犬を遊ばせる施設がある。トイレもとても清潔だった。観光案内所も充実していた。パンフレットが置いてあるだけではない。目的別にきちんと整理されているのには驚いた。雨は止む様子もない。その雨の中でも傘を差して足湯に浸かる二人連れがいた。冬場の雨の日にとても入る気になれない私たちには意外な光景だった。

 ところで以外と言えば「旅の駅」。はじめて目にした。帰宅後に調べてみたがはっきりしたことが分からない。「道の駅」が国土交通省の所管に対して「旅の駅」は経済産業省の所管のようだ。異なる省が同じような施設をそれぞれに所管している。何故か?理由はそれぞれに有るだろうけど。自然と天下りとか利権の文字が頭に浮かんだ。

 昼寝を30分。14時07分に出発。国道135号は太平洋を左に見る海岸沿いの道になる。熱川温泉、稲取温泉などの有名な温泉地を抜ける。
 15時33分に道の駅・開国下田みなとに着いた。道の駅の手前に、まどか浜海遊公園があった。道の駅の入口と思って入ったがここからは行けなかった。ここには海を見つめる竜馬像が置かれていた。雨が降っていたので車窓から後姿だけを写真に収めた。

 道の駅・開国下田みなとの駐車場は建物の下にある。高さ制限2.5m。アズサは2.4mだ。入るのを躊躇していたら地元のハイエースのスパーロングが入って行った。スパーロングはアズサより少し背が低いが、建物との間には十分な余裕があった。「よし」と言うことで駐車場に入った。考えてみれば、高さ制限が2.5mなのであって、駐車場の高さが2.5mと言うことではないのだ。

 「野麦峠と絶景富士山」のくるま旅でJR身延線の高架下トンネルを抜けようとして高さ制限が2.5メートルで諦めたことがあった。きっとあのトンネルも抜けられたと今になって思う。

 駐車場が建物の下なので雨降りには都合が良い。駅舎とトイレは2階に上がった建物の中だ。夜は建物に鍵が掛るようなのでトイレは使えない。ここも車中泊には向かないと感じた。階段は雨が降り込むところにあるので傘が必要だ。スタンプを押してからお店を少し見てアズサに戻った。 
下田・まどか浜海遊公園・竜馬像
まどか浜海遊公園
竜馬像
道の駅・開国下田みなとの入口
開国下田みなとの入口
まどか浜海遊公園・周辺案内図
まどか浜海遊公園
周辺案内図
 今日の車中泊予定の道の駅・下賀茂温泉湯の花をナビに設定して16時に出発。10分くらい行くと左奥に東急ストア・伊豆高原店があった。夕食用にマカロニサラダ、玉子スープ、サラダ菜とちらし寿司を購入。昨夜もお寿司だったので止めようと思った。でもちらし寿司が美味しそうだったので買ってしまった。

 店を出て国道135号に戻る。前方の数台前にキャンピングカーが見える。換気扇とリヤラダーで遠くからでも通常のハイエースとはすぐに見分けが付いた。たぶんKさんだ。我が家のアズサとの間に入っていたクルマも徐々に抜けて行った。やっぱりKさんだった。
道の駅・下賀茂温泉湯の花の入口
道の駅・下賀茂温泉
湯の花の入口
 道の駅・下賀茂温泉湯の花に着くときは、2台が縦に並んでいた。16時50分に到着した。駅名に温泉が入っていたので風呂を期待していたが足湯しか無かった。それも17時で終了だった。観光案内所で日帰り温泉を聞いた。銀の湯会館。周辺詳細図に印を付けて渡してくれた。クルマで2分くらいとのこと。

 でも雨が降っている。アズサは特に雨日の乗り降りが面倒。理由は「西国三十三ヵ所(1)」のくるま旅の詳細を参照下さい。雨の中を歩いて行くのも難儀だ。入浴料も高めなので止めた。

 明日の宿泊予定は道の駅・花の三聖苑伊豆松崎。ここには日帰り温泉・かじかの湯がある。明日は入浴できるので良しとしよう。Kさんは温泉に入って来たと言っていた。温泉の名前を聞いていたが健忘症なのでで・・。18時30分に早めの車中夕食。
22時30分に就寝。
 
道の駅・下賀茂温泉湯の花・駐車場・2台のアズサ
駐車場に2台のアズサ
□2010.12.14(火)□   【大当たり・年に一回の休館日】
 6時30分に起床。雨はシトシトと降り続いている。炊飯を諦めて昨夜の残り物と予備のロールパンで車中朝食。9時40頃には雨が上がった。早速に周辺の散策。Kさんは10時少し前に出発した。私たちが道の駅の入口に戻った時だったのでKさんのアズサをパチリ。

 ここには駅の裏手(南側)を流れる青野川の改修工事の折に発見された日詰遺跡の展示館がある。遺跡から発掘した土器類や発掘の様子を撮った写真パネルが展示されていた。展示館はアートギャラリーを兼ねている。地元在住の芸術作家の作品を展示販売している。作家さん自ら日替わりで店番をしているとのこと。陶器製のうさぎさんを購入した。日詰遺跡の展示館の隣が観光案内所。その隣が農林水産物直売所だ。野菜を購入。

 足湯は10時から入ることが出来る。足湯の様子を見に行く。その手前に仲良し地蔵が置かれている。2体のにこやかなお地蔵さまです。右のお地蔵さまは合掌、左のお地蔵さまは左手に花、右手を隣のお地蔵さまの背中にまわしておられます。そのまわした手にお湯を掛けてお祈りすると家内安全、無病息災のご利益があるとのこと。たっぷりとお湯を掛けてきました。

 足湯は入れる状態でした。タオルを取りにアズサに戻る。出発の準備をしてアズサを足湯に近い方の駐車場に移動させた。足湯には地元の男性が入っていた。自転車で毎日この時間に通っているとのこと。近くに足湯があって羨ましいな。ここには手湯もあった。つまり手を温めると言うことかな。
道の駅・下賀茂温泉湯の花・出発するKさん
出発するKさん
道の駅・下賀茂温泉湯の花・駅舎等・1番手前が日詰遺跡の展示館
駅舎等・1番手前が
日詰遺跡の展示館
道の駅・下賀茂温泉湯の花・仲良し地蔵
仲良し地蔵
道の駅・下賀茂温泉湯の花・足湯
足湯
伊豆松崎温泉・地魚さくらとアズサ
地魚さくらとアズサ
 長八記念館をナビに設定して10時47分に出発。マーガレットライン(国道136号)を行く。この道路の一部には道幅が狭く、センターラインが引かれていないところがあった。大型車にとっては交通の難所だ。

 12時に長八記念館に到着。手前の大きな駐車場(無料)に止めた。松崎に来たら是非に寄りたい食堂がこの駐車場の横にあります。店の名はさくら(通称・地魚さくら)。伊豆をネットで調べていて見つけたお店。「お食事をされた方はところ天を無料サービス致します」が嬉しいです。ちょうど昼時。早速に店内へ。カウンター席と畳席がある。先客は畳席に一家族だけ。私達も畳席へ。

 磯めんと黒米うどんを注文した。黒米うどんはメニューには載っていない。カウンターの上の梁に張り出したお勧めメニュー?に書かれていた。かき揚げとあしたばの天ぷら付。小さめの皿に盛り上げて運ばれて来たときには驚いた。麺類でもところ天の無料サービスを受けられる。セルフサービスだ。でもどのようにすれば良いのか分からない。たまたま、スーツ姿の男性客が3人入って来てカウンター席に着いた。その内の1人が常連風で、連れの2人にところ天のセルフサービスを説明していた。ちゃっかりとそれを聞いていてところ天にありつけた。

 ところ天が5種類くらいとタレも数種類ある。組み合せによりバリエーションが増える。でも全く駄目な組み合わせも有るので注意が必要。麺もところ天も美味しかった。漬物も美味しかった。妻が漬物は買えますかと店の女将に聞いていた。女将が「今日帰るの」。「まだ旅行中」と妻。大根の浅漬けは早く食べないと味が落ちてしまう。止めた方が良いとアドバイスされた。この売らんかなではないところも、このお店の魅力かもしれない。
伊豆松崎温泉・地魚さくら・黒米うどんと寒天
黒米うどんと寒天
伊豆松崎温泉・地魚さくら・かき揚げとあしたばの天ぷら
かき揚げと
あしたばの天ぷら
伊豆松崎温泉・地魚さくら・メニューの表紙
地魚さくら・メニュー
 13時に隣の長八記念館へ。入場料が必要。浄感寺(浄土真宗西本願寺の末寺)の天井画、壁画などを観ることが出来る。お寺の方? がそれらの作品を説明しながら案内してくれます。作家は入江長八。入江長八は江戸−明治の漆喰の名工。今で言うと工芸作家か。代表作の天井画の八方睨みの龍があります。本堂内陣のどこから見ても龍が自分を睨んでいるように見えます。迫力がありました。 松崎町・長八記念館・入口
松崎町・長八記念館
松崎町・伊那下神社
松崎町・伊那下神社
 この長八記念館の向かいに朱色も鮮やかな鳥居が在りました。横に伊那下神社の石碑。その隣には「ここは精霊 森だよ」と書かれた木彫りの看板を持ったチェンソーアートで彫られたような狸がいます。その他にもなにやら沢山の木彫りの看板や木像が置かれていました。

 一見なんだか如何わしそう。でも鳥居の奥は由緒正しいお社に見えるが。鳥居をくぐって境内へ。そこにも沢山の大きな木像が。鯛とか狐・・・じゃなくて犬(下にわざわざ「いぬ」と書いてあった)などが置いてあった。水琴窟もある。そこには木彫りの蛙がいた。木彫りがここの神主さんの趣味なのかな。

 案内看板によると神徳(お願いできる事柄)は産業守護、航海守護。ここには源頼朝が寄進したと伝わる国宝の松藤双鶴鏡が有ります。樹齢約千年で県の天然記念物に指定されているいちょうの木。その木と他の2本を合わせて親子いちょうと呼ばれて有名らしい。父、母、子のいちょうと言うことです。

 拝殿に参拝。拝殿の奥に綺麗に磨かれた鏡が安置されていた。どこかの光がこの鏡で反射してあたかもこの鏡から光が放たれているようだ。つまり拝殿の前に立つと、この鏡が神々しく光り輝いて見えるような位置関係になっている。国宝を所有しているような神社なので、由緒の正しさは折り紙つきだ。でも他とは少し異なっている印象の神社ではあった。
松崎町・伊那下神社・水琴屈
伊那下神社・水琴屈
松崎町・伊那下神社・県の天然記念物のいちょうの木
伊那下神社
県の天然記念物の
いちょうの木
 アズサに戻るとKさんから電話が入った。道の駅・花の三聖苑伊豆松崎に寄ったら、かじかの湯が臨時休業だったとのこと。今日の宿泊予定を知っていて連絡をくれた。かじかの湯は年中無休のつもりで当てにしていた。連絡をもらって本当にありがたかった。近くの日帰り温泉・なぎさの湯をナビに設定して14時10分に出発。7分で到着。
脱いだ衣服をロッカーに入れて百円を投入して鍵を回した。ガチャと鍵が掛る音と、チャリーンの音。しまった。ここのコインロッカーは百円が戻ってこないタイプだ。近頃の日帰り温泉のコインロッカーでコインが戻らない所があるとは思っても見なかった。妻も引っかかった。せめて張り紙が欲しかったな。

 露天風呂があった。目隠し用の塀が高くて景色が全く見えない。それでも湯に浸かりながら聞く波の音は気持ちが良かった。
日帰り温泉・西伊豆町営・なぎさの湯
日帰り温泉・西伊豆
町営・なぎさの湯
西伊豆・堂ヶ島・加山雄三ミュージアムの看板
堂ヶ島・加山雄三
ミュージアムの看板
 休憩室入口の壁に加山雄三ミュージアムのポスターが掛かっていた。恋人岬で海に沈む夕日を見ようと思っている。夕日までにまだ少し時間がある。その前に寄って見ようと言うことでナビに設定して15時32分に出発。8分で到着した。

 らんの里・堂ヶ島に併設されている。入場料が必要。思っていたより高かった。時間もあまりないのでショップのみを覗いた。ショップからミュージアムの一部を見ることが出来た。加山雄三が獲得したゴールデンディスクなどが展示してあった。

 らんの里のショップで見つけたグラスフラワーを妻へのプレゼントとして購入した。ラン、バラ、カスミソウなどの生花を特殊製法で処理。ブランデーグラス風のガラスケースに真空封入している。

 恋人岬の駐車場をナビに設定して15時55分に出発。国道136号を行く。
西伊豆・堂ヶ島・らんの里
堂ヶ島・らんの里
 日が落ちる前に着けるだろうか。ぎりぎりだ。運悪く宇久須のトンネルの手前で工事による片側交互通行が行われていた。やっと16時15分に恋人岬の駐車場に到着。
 一番奥の恋人岬ステラハウス横の第1駐車場に入れた。日はまだ落ちていない。急いで遊歩道を下る。かなりの坂道だ。金の鐘まで後200メートルくらいか。日が沈んでいく。

 ちょうど樹林が開けて海に沈む夕日が見えた。ああ、誰かが鳴らす鐘の音が聞こえる。ロマンチック・・・。ここで断念。金の鐘、愛の鐘は次の機会にしよう。
伊豆・恋人岬・遊歩道からの夕日
伊豆・恋人岬
遊歩道からの夕日
 アズサに戻る。道の駅・花の三聖苑伊豆松崎をナビに設定して16時42分に出発。国道136号を戻る。道路工事は終了していた。来るときに見かけたコンビニに寄った。商品が品薄の状態だった。この先にもう一軒有ったはず。セブンイレブン・西伊豆賀茂店に寄り夕食を確保。天丼、玉子焼き、サンドイッチ、カット野菜などを購入した。県道15号に入る。17時30分に道の駅・花の三聖苑伊豆松崎に到着した。
道の駅・花の三聖苑伊豆松崎・かじかの湯とアズサ
花の三聖苑伊豆松崎
かじかの湯とアズサ
 Kさんの連絡の通りかじかの湯は臨時休業の看板が出ていた。売店とレストランは開いていた。営業は17時までのはずなのに。店の女性に聞いたら、たまたま宴会が入っているので、閉じていないとのことだった。おかげでスタンプを押すことが出来た。

 温泉については年に一回の休館日。「大当たりだったね」と言われてしまった。
 18時50分に車中夕食。22時30分に就寝。その前に車外に出て空を眺めた。そう、今日はしし座流星群が良く見える日だ。10分くらいの間に流れ星を4つほど見ることが出来た。
 
□2010.12.15(水)□   【私も越えた、天城越え】
 6時30分に起床。晴れているけれど風が強い。天気予報でも強風と言っていた。炊飯して車中朝食。炊飯器はカセットガスで炊く「楽珍ご飯」。風防が付いているので場所と置く向きを考慮してやれば、ある程度の風なら平気だ。昼食のおにぎりも用意する。
 8時30分、周辺を散策。駅名の由来となった三聖人を顕彰した三聖会堂がある。その中の1人である依田佐二平が私財を投じて作った公立小学校を移築復元した旧大沢学舎が隣に有る。どちらも自由に中に入り見学することが出来た。

 ところで聖人についてである。見学していて疑問が出てしまった。郷土の偉人を何故に聖人にまで高めてしまったのか。いかに顕著な功績が有ったにせよ、聖人とは少し異なるのではないかと思った。いずれにしても昔は財を成せば、郷土(公共)のためになることをした人が多くいた。現代はどうなのだろうか。

 県道15号側の正面に回ると、大きな花時計がある。直径11メートル。花のシーズンではないので花一杯ではなかったが、各時刻のところにはキンセンカ?が植えられて咲いていた。きちんと手入れがされている。

 道の駅の裏手には那賀川が流れている。川の両岸には桜木が植えられていた。そこに朱色の欄干の宮橋が掛っている。春には絵になる景色が広がっていると簡単に想像できる。その畔に社(やしろ)が。山神社。格子窓に由緒等の説明を印刷した紙が、ラミネートされて掲げられていた。参拝をしてアズサに戻った。
道の駅・花の三聖苑伊豆松崎・三聖会堂
三聖会堂
道の駅・花の三聖苑伊豆松崎・大きな花時計
大きな花時計
道の駅・花の三聖苑伊豆松崎・那賀川の宮橋
那賀川の宮橋
河津七滝・ループ橋の橋脚の下を抜ける
ループ橋の下を抜ける
 河津七滝をナビに設定して10時03分に出発した。県道15号から国道414号(下田街道)に入る。あの有名な河津七滝ループ橋の手前を右折する。河津七滝入口の大きな看板が有るので間違えようがない。ループ橋の橋脚の下を抜ける。町営駐車場(無料)が有ったがそのまま奥へ進む。初景滝に向かう遊歩道(河津七滝ハイキングコース?)の入口手前の初景橋付近が工事中で車両の進入規制をしていた。

 初景橋を渡った先には河津七滝オートキャンプ場がある。オートキャンプ場は利用したことが無い。旅の目的とスタイルが合わないから。気に入った場所でじっくりと腰を据える旅も良いなとは思う。その内にその様な旅もして見たい。

 右奥に七滝観光センターの駐車場(無料)があった。河津七滝バス停もここにある。11時に河津七滝に到着。早速に遊歩道で初景滝に向かう。山間のためか風の影響は何も感じない。遊歩道は本谷川沿いに付けられている。7滝の内の5滝は本谷川にあるが出合滝と大滝は河津川にある。本谷川に掛かる初景橋の下流で萩入川と合流して名前が河津川に変わる。この合流地点にある滝が出合滝だ。ここで水量を増して大滝に至る。

 遊歩道の途中に遊歩道から外れる方向に、かに橋がある。その下流にかに滝が有ったらしいが気付かずに通過してしまった。しばらく行くと「願い石」なるものが。小石を川中の岩に投げる。岩の上に見事に乗れば願いが叶うらしい。3個百円。挑戦してみた。見事に失敗。上には乗るが弾き飛ばされてしまう。中々に難しい。ここで思った。どうせ乗らないので反対を願えば良いのではないか。「宝くじ外れろ」と。これはやっぱり不謹慎か。

 初景滝は落差10m、幅7m。その前に岩に腰を下ろした踊り子と学生の像がある。この像のモデルは吉永小百合と学生時代の川端康成と案内看板に書いてあった。いつまでも吉永小百合は素敵だなーと、滝とはあらぬ方向に思いを馳せてしまった。

 多くの観光客はここで引き返してしまう。ここまでは舗装されていて歩きやすいが、この先は道幅狭く階段が多くなるからか。私たちはもう少し先まで行って見ることにした。
河津七滝・初景滝に向かう遊歩道
初景滝に向かう遊歩道
河津七滝・願い石
願い石
河津七滝・初景滝
河津七滝・初景滝
河津七滝・初景滝・踊り子と学生の像と共に
初景滝・踊り子と
学生の像と共に
 先程の案内看板の右側に階段が付けられている。足場は確かに良くないが手すりなどもあり安全は確保されているようだ。6分くらいで蛇滝に着いた。落差3m、幅2m。この先はさらにきつい階段が見える。お腹も空いた。ここで引き返すことに。12時15分にアズサに戻った。車中昼食。そして昼寝を30分。七滝観光センターで焼き海苔を購入。 
大滝温泉天城荘へ移動。大滝をすぐ近くに見ての露天風呂で有名だ。大滝はこの温泉施設の敷地内に入らないと見ることが出来ない。ついでに温泉に入ろう。水着が必要。水着は持っていない。館内風呂なら水着は不要。でも大滝は見られないし料金も安くならない。入浴を止めた。

 どうしようか。差し当たりアズサを大滝温泉天城荘の駐車場から移動しよう。少し上流側の土産物店の駐車場へ移動。ちょうど店はお休みだった。アズサを降りて周りを見ていたら、すぐ近くに大滝遊歩道の入口があった。何と言うラッキー。坂を下りて行くと大滝温泉天城荘の敷地内へ入れるようになっていた。

 遊歩道のいたるところに洞窟風呂等があり、温泉利用者以外は立ち入り禁止の看板が有った。露天風呂には誰も入っていなかった。この季節は観光客も少ないし、この気温では移動中に風邪を引いてしまいそう。

 水着があっても大滝が見られる露天風呂まで来られない。いずれにしても入浴を止めて良かったと納得。遊歩道は大滝の手前で通行止めだ。例の立ち入り禁止の看板があった。滝の近くへは行くことはできないが見るには充分だ。大滝は落差30m、幅7m。諦めかけていた大滝を見られて大満足。アズサに戻る。  
河津七滝・蛇滝、エビ滝、釜滝に至るハイキングコース
蛇滝、エビ滝、釜滝に
至るハイキングコース
河津七滝・大滝温泉天城荘の風呂案内図
大滝温泉天城荘の
風呂案内図
河津七滝・大滝入口
河津七滝・大滝入口
河津七滝・大滝温泉天城荘・洞窟風呂(子宝の湯)
大滝温泉天城荘
洞窟風呂(子宝の湯)
河津七滝・映画「伊豆の踊子」の主演者の紹介パネル
映画「伊豆の踊子」
主演者の紹介パネル
河津七滝・大滝遊歩道案内板
大滝遊歩道案内板
河津七滝・大滝にて
河津七滝・大滝にて
河津七滝・大滝
河津七滝・大滝
河津七滝・ループ橋
河津七滝・ループ橋
 今日の車中泊予定の道の駅・天城越えをナビに設定して14時14分に出発。国414号に戻る。すぐに河津七滝ループ橋だ。ループを2回転して高低差75mを上る。ループの直径は84m。2分足らずで通過する。

 さらに10分くらいで新天城トンネルに出た。「変だなー、見落としたか」。新天城トンネルまでの間に旧天城トンネルへ向かう道が有ったはずだ。そう思いながら新天城トンネルを抜けた。

 するとすぐに旧道を示した道路標識。天城大橋を渡り右折すると旧道だ。でも入口のところが工事中。行けるのだろうか。反対側に空地が有ったので一旦そちらに入った。空地には旧天城トンネルの大きな案内看板があった。そこから旧道を見てみると工事は入口だけ。道には影響ないようだ。

 旧道に入った。舗装は入口のところだけですぐに地道になった。谷側には簡易な柵が付けられている。途中に川端康成のレリーフと伊豆の踊子の文章を刻んだ碑が置かれていた。旧道に入って8分くらい。14時37分に旧天城トンネルに到着した。
旧天城トンネルへ向かう旧道の入口
旧天城トンネルへ
向かう旧道の入口
旧天城トンネル・旧道入口の案内看板
旧天城トンネル
旧道入口の案内看板
旧天城トンネルに向かう旧道
旧天城トンネルに
向かう旧道
旧天城トンネル・川端康成のレリーフと伊豆の踊子の碑
川端康成のレリーフと
伊豆の踊子の碑
旧天城トンネル・北口園地
旧天城トンネル
北口園地
旧天城トンネル・詳細説明図
旧天城トンネル
詳細説明図
  誰もいない。案内看板に「富士箱根伊豆国立公園・旧トンネル北口園地」と書かれている。「・・・風の群れ、天城隧道」。歌とは異なり、ここでも風は穏やかだ。強風は去ったのかな。

 旧天城トンネルの正式の名称は天城山隧道。石川さゆりさんの天城越えの中では天城隧道となっています。これが一般的かな。

 標高711mに掘られた石造りのトンネル。長さ445.5m、幅4.1m、高さ4.2m。現存する石造りの道路トンネルでは日本一の長さだそうです。

 ところでこのトンネルを抜けようか、Uターンして戻ろうか迷った。トンネルの向こう側の道がどのようになっているのか。本当はトンネルの向こう側から来る予定だった。でも旧道への入口を見つけられずに反対側から入った。ひょっとすると国道414号に出られないのかもしれないと思ったから。

 暫くしたら同じ道を神戸ナンバーの乗用車が入って来た。奥さんが運転していた。少し高齢のご夫婦。20年くらい前に国道からこちら側へ歩いて抜けたことが有ると、とても元気な奥さんが話された。そして抜けて行くつもりらしい。ではと言うことで14時50分に出発。「私も越えた、天城越え♪」。無事に天城隧道を抜けて国道414号に出た。先程はここを見落としたのだ。また新天城トンネルを抜ける。  
旧天城トンネル・北口にて
旧天城トンネル
北口にて
旧天城トンネル・重要文化財を説明した石碑
旧天城トンネル・重要
文化財を説明した石碑
旧天城トンネル・アズサから見たトンネル内
旧天城トンネル
アズサから
道の駅・天城越え・駅舎
道の駅・天城越え
 15時08分に道の駅・天城越えに到着した。ここは風が滅茶苦茶に強い。アズサが風に押されて揺れるのがはっきりと分かる。天気予報の通りだ。土産店が閉店の準備をしている。風が強いからと言っても幾ら何でも早過ぎる。店の人に聞いたら電気の幹線側が工事中で、この一帯が停電らしい。道の駅も午後から閉館したとのこと。その土産物店もすぐに閉店した。

 ここのトイレは、階段を下りなければならない。明かりが無いと不安だ。風も強い。ここでの車中泊は無理だな。最初に車中泊した道の駅・伊豆のへそへ行こう。早々に移動することにした。

 スタンプが押せなかったのが残念だった。幸いに時間がまだ早いので明日の予定だった浄蓮の滝を見ることが出来そうだ。
道の駅・天城越え・トイレルームは階段下
 15時24分に出発。4分で浄蓮の滝の駐車場に着いた。「歓迎・天城山浄蓮の滝」の大きな看板の下が滝へ下る道の入口だ。時間が気になっていたので入口を入ってすぐのお店の女性に、滝までの所用時間を聞いた。「行きは5分、帰りは15分。がんばって」と励まされた。それだけ坂がきついと言うことか。果たしてその通りだった。「行きはよいよい、帰りは・・・」だ。

 浄蓮の滝は落差25m、幅7mだ。でも七滝の初景滝(落差10m、幅7m)よりも小さく見える。水量のせいかな。浄蓮の滝は滑り台のように岩に沿って流れ落ちている。その岩がV字にえぐれている。水量が少ないと滝が細く見えてしまう。初景滝は有る程度の水量があれば幅一杯に広がって落ちるので大きく見える。との素人考えが浮かんだ。ただ浄蓮の滝の一筋となって流れ落ちる様は、浄蓮の名にふさわしい清らかさでした。

 滝の横には滝水を利用したわさび田が有りました。わさびの苗がぎっしりと植えられています。わさびの収穫時期はいつなのだろうか。旬はあるのだろうか。日本の香辛料で、良く口にしているのに知らないなんて。あまりにぎっしりと植えられていたのでふっと思ってしまった。帰宅後に調べてみたが良く分からなかった。

 わさび田の前が有料鱒釣場になっている。天城国際鱒釣場とあった。営業中だけれど釣り人はいなかった。駐車場に戻る。戻りは本当に大変だった。でもお店の女性が言っていた15分までは掛からなかった。息は上がったけれど。

 駐車場に観光バスが入っていた。このバスで来ていたのは観光バスのガイドさんの卵たち20人くらい。土産店の人から説明を受けたり、質問をしたりしていた。この中から日本中を案内できるガイドさんが生まれるのだろうか。少し緊張しているのが見て取れて初々しい。  
浄蓮の滝・看板下が入口(ピンボケ写真ですいません)
浄蓮の滝・
看板下が入口
浄蓮の滝・左に天城越えの譜面プレート
浄蓮の滝
左に天城越えの
譜面プレート
浄蓮の滝・わさび田
浄蓮の滝・わさび田
浄蓮の滝・有料鱒釣場の案内看板
浄蓮の滝・有料鱒釣場
案内看板
 道の駅・伊豆のへそをナビに設定して16時02分に出発。国道414号から国道136号に入る。しばらく行くと左にショッピングセンターが見えた。左折して向う。16時40分にアピタ・大仁店に到着。ここで夕食を購入。寿司、野菜、サラダ、納豆など。また寿司を買ってしまった。ネタの艶が良いので美味しそうに見えて仕方ない。伊豆だからだろうか。食べても美味しかった。

 17時15分に道の駅・伊豆のへそに到着した。少し休憩。時間も早いので風呂へ行くことにした。めおと湯の館。17時40分に到着。18時までアズサの中でおやつを食べながら時間を潰す。そう、ここの湯は18時から入浴料が200円安くなるのだ。最初の日の情報収集がここで役立った。ゆっくりと入浴をして18時50分に出発。途中でガソリンを給油。19時15分に道の駅・伊豆のへそに到着した。
車中夕食。22時に就寝。
 
□2010.12.16(木)□   【変わってしまった千本松原】
 6時30分に起床。今日も晴だ。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。昨夜ガイドブックを見ていた妻が、千本松原へ向かう途中に韮山反射炉があると言っていた。
韮山反射炉・煙突、溶解室、燃焼室
韮山反射炉
煙突、溶解室、燃焼室
 韮山反射炉は江戸末期に大砲を鋳造するために構築されたもの。国指定史跡になっている。韮山反射炉をナビに設定して8時50分に出発。直進すれば韮山反射炉や土産物店の駐車場。その敷地の手前をナビが左に行けと案内。坂を上って行くと韮山反射炉の裏側に出た。馬鹿ナビにまたやられてしまった。道が狭い。分岐路があった。ここを利用してUターン。

 9時01分に韮山反射炉に到着した。資料館?前の駐車場はかなり傾いている。ドアががばっと開いてしまうので注意が必要。反射炉へは資料館から入場しする。入場料が必要。韮山反射炉は柵の外からも充分に見える。でも入場して説明パネルなどと一緒に見ないとここに来た意味がないかもしれない。

 柵の外に韮山反射炉の構築を進めた江川坦庵(たんなん)公の銅像がある。坦庵公は韮山反射炉が完成し溶融試験に成功する2年半前に没した。さぞや残念だったろうと推察できる。

 隣の土産物店・蔵屋鳴沢みやげ館新館に寄る。ここで香りの良いお茶がいただけた。2階ではつるし飾り雛を展示していた。その数は半端では無かった。思わぬものが見えて妻は大喜びだった。
韮山反射炉・江川坦庵公と共に
韮山反射炉
江川坦庵公と共に
韮山反射炉・蔵屋鳴沢みやげ館新館・つるし飾り雛
蔵屋鳴沢みやげ館
新館・つるし飾り雛
 千本松原をナビに設定して10時05分に出発。県道134号を行く。狩野川放水路に掛かる橋を渡って国道414号に入る。途端に渋滞。最初のトンネルを抜けたところの三叉路の信号交差点の流れが上手くない。ここを抜けたら流れ出した。

 左は駿河湾。でも民家が立て込んでいて見ることが出来ない。沼津御用邸記念公園の3キロくらい手前で渋滞。ノロノロと進む。2キロくらい行くと反対車線で下水管工事をしていた。何の案内表示も無かったので緊急工事かもしれない。ここを通過するまで13分くらい掛かった。反対車線は工事個所を先頭に5キロ以上の渋滞だった。

 10時50分に千本松原に到着した。駐車場の後ろは松林。でも前は堤防だ。まだ御用邸が機能していた頃はこの辺りは別荘地だった。松林の前は砂浜が広がり、松林の向こうに富士山が見えていた。
 私が社会に出た頃にはこの辺りも開けてしまって別荘地では無くなっていたが、同じ景色が広がっていた。今は全く違う。堤防に上がって見た。風が強かった。海は白波が立っていた。富士山は見えなかった。

 松林に入って見た。松は大幅に減ったらしい。海風に押され、傾きながらもそれに耐えて立つ姿には見ごたえがあった。
沼津市・千本松原
沼津市・千本松原
道の駅・富士・入口
道の駅・富士・入口
 道の駅・富士をナビに設定して、11時08分に出発。国道1号に入る。道の駅・富士の手前でナビが「目的地周辺です。案内を終了します」になってしまった。左斜めに入る道が有った。入口かと思って入ったら一般道で道の駅の裏に出た。塀で囲まれていて道の駅へは入ることが出来ない。またUターン。国道1号に戻って入り直した。

 11時50分に道の駅・富士に到着。下り線側には軽食コーナーが有る。でもスタンプは置いてなかった。スタンプは上り線側に有るとのこと。歩行者トンネルで国道1号の下を抜けて上り線側に渡ることが出来る。上り線側にはレストラン、売店、情報コーナーがある。ここの道の駅は駅登録全国第1号に認定されているそうです。スタンプを押してアズサに戻った。 
道の駅・富士・上り線側の駅舎
道の駅・富士
上り線側の駅舎
 今日の車中泊予定は道の駅・川根温泉。ここには日帰り温泉がある。国道1号で島田まで行って、国道473号で北上するのが時間的にも距離的にも近い。でも時間も早いので静岡から国道362号で千頭を経由して南下することにした。道の駅・音戯の郷をナビに設定して12時08分に出発。国道1号を行く。 
 駿河湾沿いに出てしばらく行くと由比漁協直売所の看板があった。寄ってみることに。店は由比漁港の入口の横。桜えびとしらすのお店だ。店の前はロータリーになっていて、そこに桜えび?の大きなモニュメントがあった。お店はお客の出入りも多く人気が有るようだ。ちくわを購入。ロータリーの脇にトイレがあった。これは都合が良い。ここの駐車場で昼食にしよう。おにぎりと玉子スープで車中昼食。 由比漁協直売所前のエビのモニュメント
由比漁協直売所前の
エビのモニュメント
国道362号・狭路区間
国道362号
狭路区間
 12時56分に出発。国道1号の静清バイパスに入る。羽鳥ICを下りて国道362号へ。山の中に入る。しばらく行くとセンターラインが無くなった。さらに進むと道幅が次第に狭くなる。対向車とのすれ違いには神経を使わなければならなくなった。これ以上に狭くなると嫌だなと思った矢先。先行するダンプカーがあった。よかった。あれが行けるならアズサは余裕だ。

 道は広くなったり、狭くなったりを繰り返す。トンネルを抜けて少し行くとT字路に出た。やっと千頭まで来た。右に行くと寸又峡。左が川根温泉だ。寸又峡へも行ってみたいが今回はパス。左折した。

 少し行くとナビが右折を案内。国道362号を離れ大井川に掛かる千代橋を渡った。本当は橋を渡ったらすぐに右折しなければならない。道なりに行けば自然と右折になる。しかしナビは直進を案内した。疑うことなくそちらに向かう。道の駅・音戯の郷はもう近いはずなのに道は山に向かっている。道も細くなる。何か変だ。橋まで戻った。

 もう一方の道、つまり自然と右折する方の道を行く。左に大井川鉄道・千頭駅があった。でも道の駅は見当たらない。たまたま、駅前の小さなロータリーを横切って駅の奥へ向ったらそこに道の駅・奥大井音戯の郷があった。

 14時33分に到着した。建屋は駐車場から2メートルくらい?上がったところに有る。トイレも上に有るので車中泊には向かないと思う。ここには「音と自然の体験ミュージアム」がある。入館料が必要。あまり興味が湧かなかったのでスタンプだけ押してアズサに戻った。
国道362号案内標識
国道362号案内標識
大井川鉄道・千頭駅
大井川鉄道・千頭駅
道の駅・奥大井音戯の郷・駅舎
奥大井音戯の郷・駅舎
 道の駅・フォーレなかかわね茶茗館をナビに設定して、14時55分に出発。国道362号を南下。15時12分に道の駅・フォーレなかかわね茶茗館に到着した。周りは茶畑だ。駐車場は国道から坂を下って入る。建屋は国道面と同じ高さだ。つまり駐車場から5メートルくらい階段を上がって建屋に向かうことになる。トイレハウスは駐車場から一番遠い奥に有る。やっぱり車中泊には向かないと思う。

 ここはお茶をキーワードにして川根本町を紹介する展示館がある。展示館の中にポットと湯呑と茶菓子が置いて有った。誰もいなかったので勝手にいただいたが良かったのだろうか。スタンプを押してから特産品販売所・緑のたまてばこに寄る。川根茶を試飲。販売所の女性と妻が楽しそうに話をしていた。美味しいお茶の煎れ方でも聞いていたのだろうか。アズサに戻った。 
道の駅・フォーレなかかわね茶茗館
道の駅・フォーレ
なかかわね茶茗館
道の駅・フォーレなかかわね茶茗館・案内看板
案内看板
 国道362号に入ってすぐの辺りに食品スーパーがあったが、そこをパスした。それから食品スーパーらしい店が全く無かったので夕食を確保していない。確保できなくても簡単な料理なら車内で出来るので心配はないが、ちょっと面倒だ。

 この道の駅の駐車場の入口手前の反対側に食品店が有った様な気がした。駐車場の坂を上がるとやっぱりお店があった。そのお店に移動。魚勇と言う食品スーパー(大型鮮魚店と言うべきか?)だった。ご飯、玉子厚焼き、白和えを購入。玉子厚焼きは安くて美味しかった。
道の駅・川根温泉・駅舎・右に足湯
道の駅・川根温泉
右に足湯
 道の駅・川根温泉をナビに設定して15時40分に出発。国道362号を南下。途中から県道に入る。16時05分に道の駅・川根温泉に到着した。すぐ前に足湯が有って多くの人が浸かっていた。全て地元の人たちだと思う。和気あいあいと話しに花を咲かせている。

 私たちは早速に温泉へ。全浴槽が殺菌剤添加無しのかけ流し温泉。露天風呂もすごく広い。この料金に大満足だ。売店でラスク、茶そば、椎茸、玉こんにゃくを購入。

 こんにゃくは今日中なら生で食べられるそうだ。早速に夕食でいただいた。ご近所の土産にこんにゃくを買って帰りたい。女性スタッフに明日の開店時間を尋ねた。10時とのこと。
道の駅・川根温泉・日帰り温泉・入口に木彫りのSL
道の駅・川根温泉
日帰り温泉・入口
 10時前には出発したい。事情を話すと、入浴は9時からなので玄関は開いている。こんにゃくも普通なら入荷している。売店で声を掛けてくれれば販売できるとのことだった。柔軟に対応してもらえることに嬉しくなった。アズサに戻り、18時40分に車中夕食。
21時40分に就寝。
 
□2010.12.17(金)□   【バイパス名など知る由もないし】
 6時30分に起床。雲一つ無い晴天だ。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。周辺を散策。大井川の河原にも降りた。道に戻り、しばらくしたら列車が鉄橋を渡って行く。16000系(元近鉄の特急電車)の2両編成。金谷8時14分発の千頭行だ。

 動画に収めた。本当はSL列車を撮りたかった。SL列車はここを12時30分頃と15時37分頃通過する。それまでは居られないので諦めよう。

 足湯の隣の特産物販売所が開店していた。今日は帰宅予定だ。野菜を買っても傷む心配がない。妻が買う気満々で野菜を物色している。人参、ブロッコリー、キャベツ、栗、里芋などを購入した。やれやれ。

 傷みやすいものをアズサの冷蔵庫に納めてから売店へ向かった。玉こんにゃくは入荷していた。10時前だったけれど(昨夕に聞いていたので)売店のスタッフに声を掛けて対応してもらった。夕食で食べて美味しかったので4個購入した。ついでに漬物の雪見かぶらも購入した。帰宅後に食べたがこれも美味しかった。
道の駅・川根温泉・施設案内看板
道の駅・川根温泉
施設案内看板
大井川鉄道・第1橋梁を渡る16000系(動画を表示・YouTube)
大井川鉄道・第1橋梁
16000系
(動画・YouTube)
川根温泉・浴場棟・露天風呂の湯けむり
川根温泉・浴場棟
道の駅・掛川
道の駅・掛川
 アズサに戻り道の駅・掛川をナビに設定して9時43分に出発。国道473号を南下。途中でガソリンを補給。国道1号へ。その先、国道1号の日坂バイパスへ入る。10時23分に道の駅・掛川に到着。特産物販売所が充実している。野菜を求めるお客でごったがえしていた。ここでも妻はほうれん草、生椎茸、かぶなどを買っていた。ふう。

 この道の駅の駐車場は3つに分かれているようだ。日坂バイパスの上り線用、下り線用、一般道用だ。それぞれは道路でつながっているが進入禁止柵で分断されている。日坂バイパスが有料なら分からないではないが無料だ。利用者にとっては行き来が出来る方が便利なのに何故だろうか。行き来が出来るとインターチェンジと同じ働きになってしまう。それでは都合が悪いと考える人がいたのだろう。 
道の駅・掛川・施設案内図
道の駅・掛川・案内図
 中田島砂丘をナビに設定して10時45分に出発。日坂バイパスから掛川バイパス、袋井バイパス、磐田バイパス、浜松バイパスと乗り継ぐ。バイパスにいくつも名前が付けられているが、つまりは全て国道1号のバイパスだ。走行中にバイパス名など知る由もないし必要もない。帰宅後に調べて知ったことです。 
 中田島の信号交差点を左折。すぐに中田島砂丘入口に出る。近くに中田島海浜公園の駐車所が有った。整備されたトイレも有る立派な無料駐車場だ。11時45分に中田島砂丘に到着。中田島海浜公園には浜松まつり会館がある。ここには浜松まつりの期間中に中田島砂丘で行われる凧揚げ合戦の凧と御殿屋台が展示されている。今回はパスだ。

 早速に砂丘へ。中田島砂丘と書かれた大きな石碑。コンクリートの階段を数段上って砂丘に入る。正面に大きなゲージが一つ。中にアカウミガメのモニュメントが置かれていた。

 ゲージに説明パネルが設置されている。ウミガメの説明と保護の目的が書かれていた。でも、このゲージそのものの説明は全くなく、ゲージの目的が皆目分からなかった。たぶんアカウミガメが砂浜に生み付けた玉子をこのゲージ内に保護してふ化させるためのものだろうと思うが定かでない。

 海が見えるところまで砂丘を登ってみた。その昔に来た時と比べて随分と狭くなってしまった印象でとても残念だ。私たち以外に二組のグループが散策していた。アズサに戻り車中昼食。昼寝を30分。  
中田島海浜公園・浜松まつり会館・案内看板
浜松まつり会館
案内看板
中田島砂丘・名称石碑
中田島砂丘・名称石碑
中田島砂丘・アカウミガメのモニュメント
アカウミガメの
モニュメント
中田島砂丘
中田島砂丘
中田島砂丘にて
中田島砂丘にて
中田島砂丘と遠州灘
中田島砂丘と遠州灘
中田島砂丘・ウミガメの説明パネル
ウミガメの説明パネル
 道の駅・潮見坂をナビに設定して13時34分に出発。浜松バイパスから浜名バイパス、潮見バイパスへ。14時00分に道の駅・潮見坂に到着。
道の駅・潮見坂
道の駅・潮見坂
 たまたま交通安全のキャンペーンで安全協会?の人たちがウエットティッシュを配布していた。スタンプを押しに行く時にもらった。戻る時にももらった。クルマの中でナビを操作している時にももらった。「さっきもらったよ」と言っても、「いいから、いいから」とくれたので都合5個ももらってしまった。
 国道23号で帰ることにして、道の駅・筆柿の里をナビに設定して14時12分に出発。国道1号から国道23号に入る。蒲郡の手前から渋滞。国道1号をそのまま帰った方が早かったかもしれないと後悔。蒲郡を過ぎて渋滞をやっと抜けた。と思ったら今度はナビが国道23号の岡崎バイパスへ上手く案内してくれない。

 道の駅・筆柿の里は岡崎バイパスにある。バイパスは以前に走行したことが有ったので記憶を頼りに向かう。何とか岡崎バイパスに載ることが出来た。
 15時55分に道の駅・筆柿の里に到着した。スタンプとトイレを済ませる。ここにも農産物直売所がある。すでに野菜などは十分に買い込んでいたので、さすがに妻も買う物が無かったようだ。

 自宅をナビに設定して16時08分に出発した。自宅には17時35分に到着。荷物を降ろし、今回のくるま旅を無事終了した。
 
道の駅・筆柿の里
道の駅・筆柿の里
 
 
 
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