比叡山延暦寺と琵琶湖一周 |
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さて、今回は「比叡山延暦寺と琵琶湖一周」のくるま旅。
きっかけは、これと言って無い。なんとなく琵琶湖を一周して見たくなったからか。あえて探せば20年くらい前に遡る。ゴールデンウィークに、自転車での琵琶湖一周単独行を計画・実行した。そして計画は失敗。
その日は生憎の強い西風だった。下り坂でもペダルを漕がないと前へ進めないくらい。琵琶湖方面から来るチャリダーは、上り坂でもスイスイだ。挨拶に片手を挙げて、颯爽と走りぬけて行く。結果、関ヶ原付近でパンクした。自分の足が。もう力が入らなかった。計画を断念。JR・関ヶ原駅で自転車を輪行袋(自転車を分解して収納する袋で、公共交通機関に自転車を持ち込む場合に使用する)に詰めた。鉄道で意気消沈して帰宅。夜のニュースでは、琵琶湖も大荒れで、ボートが転覆して2人が亡くなったと伝えていた。そんな苦い経験の琵琶湖一周計画だった。
こんなことも、きっかけの一つにはなっているのかな。琵琶湖へ行ったら是非にも比叡山延暦寺を観光したい。
このくるま旅の主な目的地は訪問順に、比叡山延暦寺(横川、西塔、東塔)、琵琶湖博物館、安土城天主・信長の館、多賀大社、琵琶湖周航の歌資料館、多度大社です。
琵琶湖一周は反時計回り。車線が湖に近いから。助手席からも見やすいしね。
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□2011.10.03(月)□ 【ついうっかり、琵琶湖大橋を渡っちゃった】 |
天候は晴れ。10時30分に出発。国道23号を行く。12時15分にAtoZ・鈴鹿店へ到着。我が家のアズサを購入したお店。コーヒーを頂きながら25分ほど雑談。
10分くらい先にあるメガプライスカット・河芸店に移動。ここで車中昼食。自宅から持参したおにぎりだ。おにぎりは夕食の分も用意してきた。昼寝を30分。 |
AtoZ・鈴鹿店 |
道の駅・関宿 |
道の駅・関宿をナビに設定して13時50分に出発。29分で到着した。ここ関宿は東海道五十三次の47番目の宿場町。国の重要伝統的建造物群保存地区で見所が多い。でも今回はパスして先へ進む。道の駅・あいの土山をナビに設定して14時25分に出発。そのまま国道1号を行く。12分で鈴鹿トンネル。三重県と滋賀県の県境だ。トンネルを抜けて6分で道の駅・あいの土山に到着。
店内にジャンボかぼちゃが2個展示してあった。重さ当てクイズだ。30kg以上はありそうだったが。測定日は10月24日と書いてあった。答えは何キロだったのだろう。 |
道の駅・あいの土山 |
重量クイズのかぼちゃ |
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道の駅・アグリの郷栗東をナビに設定して14時55分に出発。アグリの郷栗東まで2km足らずのところで、国道1号から右折して滋賀県道145号に入る。この県道の途中に国道8号との交差点がある。これが曲者だった。信号機の青の時間の比率が極端に小さくて、1信号で数台しか進むことができない。通過するのに4信号を要した。
その後も滋賀県内を走行して感じたことであるが、他県に比べて優先道路の青時間比率がとても大きく設定されているようだった。
15時51分に道の駅・アグリの郷栗東へやっと到着した。店内へ。夕食の惣菜を買いたかったが適当なものが無かった。 |
アグリの郷栗東 |
道路標識 |
道の駅・草津 |
道の駅・草津をナビに設定して16時09分に出発。群馬県の草津温泉ではありませんよ。今日は休館日だけれど、進行方向で明日の車中泊予定場所なので寄ることにした。16分で到着。滋賀県道559号・湖岸道路から少し入ったところ。琵琶湖博物館のすぐ近くだ。トイレの位置などを確認。普通に車中泊出来そうだった。 |
今日の車中泊予定の道の駅・びわ湖大橋米プラザをナビに設定して16時37分に出発。琵琶湖大橋有料道路を渡る。通行料金は200円。17分で道の駅・びわ湖大橋米プラザに到着した。トイレの位置などを確認。車中泊出来そうだ。
さて風呂に行こう。しまった。ここで気がついた。予定していた日帰り温泉は、対岸の琵琶湖大橋料金所の近くにあったのだ。先ほどの道の駅・草津で天然温泉みずほの湯を検索しなければいけなかった。ついうっかりと忘れてしまっていた。通行料金を支払って戻るのも億劫だ。入浴を断念した。
夕食の惣菜を買わなくては。ナビの周辺検索で食品スーパーを探してアル・プラザ堅田に向かう。6分で到着。大型のショッピングセンターだ。立体駐車場になっていた。立体駐車場は高さ制限で、まず停めることができない。でも入口から奥に行ってみると平面駐車場もあったので停めることができた。
惣菜を購入して17時46分に道の駅・びわ湖大橋米プラザに戻る。夕食にはまだ早いので、周辺を散策。琵琶湖大橋に照明が入り、湖面に縦縞模様を描き出していた。
19時に車中夕食。今日は残念ながら月曜日の休肝日。アルコールは抜きだ。
22時に就寝。
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琵琶湖大橋有料道路 |
道の駅
びわ湖大橋米プラザ |
琵琶湖大橋の夕景 |
□2011.10.04(火)□ 【4年毎の天台宗随一の古儀の法会】 |
奥比叡ドライブウェイ
比叡山延暦寺の標柱 |
6時に起床。晴れ。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。今日は比叡山延暦寺を巡拝する。「比叡山は大きく三塔(東塔、西塔、横川)の地域に分けられ、これらを総称して比叡山延暦寺といいます」と諸堂めぐりのパンフレットに書いてあった。
奥比叡ドライブウェイの仰木ゲートをナビに設定して8時13分に出発。7分で奥比叡ドライブウェイに入る。仰木ゲートで比叡山のパンフレットをもらった。ドライブウェイは、片側1車線の曲がりくねった自動車専用道路だ。仰木ゲートから横川、西塔、東塔までが奥比叡ドライブウェイ(11.8km)。東塔から先が比叡山ドライブウェイ(8.1km)で田の谷峠ゲートが終点だ。その間に西谷検札所とホテル前検札所がある。
今回は仰木ゲートから田の谷峠ゲートの全線を利用する。通行料金は2320円。キロ単価で100円以上する。これはかなり高い。検札所を通過して途中で引き返すと料金がさらに高くなってしまう。インターネットで割引券を印刷して持って行くと、2320円が1980円に割引される。 |
奥比叡ドライブウェイ
から見た琵琶湖 |
横川駐車場の手前1.5kmくらいに、横川常光院(日蓮上人御霊跡)参道の碑があった。ドライブウェイの路側帯が、ここだけ広くなっている。そこに観光バスが停まっていて、観光客が歩いていた。ご高齢の方も見うけられた。
8時52分に横川駐車場に到着。駐車場は三塔とも無料。巡拝料は550円。三塔すべてを参拝できる。ここで勘違いをした。塔ごとに巡拝料が必要と思ってしまったのだ。横川と西塔をパスして、メインの東塔だけを参拝することにした。だったら横川常光院だけでも参拝しておこう。
横川常光院参道の碑まで戻り、観光バスの後ろにアズサを停めた。常光院まで500mくらいか。なだらかな地道の上り坂。残り80mくらいから舗装路の急坂に変わる。登りきると常光院の門。中に入り参拝を済ます。ここには先に行った観光客がいるものと思っていたが、誰もいなかった。門の前をさらに進むと急な階段状の道が続いている。横川中堂に行けるらしい。
観光客はここを登っていったのだろうか。あのご高齢の方も。きつそうだな。眺めていると上から男性が降りてきた。話を聞くと、横川駐車場にクルマを停めて歩いてきたとのこと。埼玉から琵琶湖へ釣りに来たけれど、天気が良すぎて釣果が期待できないので、延暦寺観光に変更したとのこと。明日はたぶん雨になるので期待できるらしい。
戻るのは大変だろうと、ついでなので横川駐車場までアズサで送ってあげた。その時の話の中で勘違いに気がついた。巡拝料550円で三塔すべてを参拝できることを。
9時45分に横川駐車場に到着。だったら横川も参拝しよう。入口で巡拝料を払うと、諸堂巡拝券と諸堂めぐりのパンフレットを渡してくれる。横川中堂に参拝。御朱印帳を購入して御朱印をいただく。 |
横川常光院(日蓮上人
御霊跡)参道の碑 |
横川常光院
参道入口の路側帯 |
横川常光院への参道 |
横川常光院の門 |
峰道レストランの
駐車場・伝教大師尊像 |
諸堂巡拝券と諸堂
めぐりのパンフレット |
比叡山延暦寺
横川中堂にて |
横川常光院 |
修行中の注意看板
法華堂 |
西塔に向けて10時28分に出発。途中に伝教大師尊像があった。台座を含めて高さ11m。峰道レストランの駐車場に南を向いて立たれている。
10時39分に西塔駐車場に到着。入口を入ろうとしたら私の諸堂巡拝券がない。どこかに落としたようだ。事情を話したら、諸堂めぐりのパンフレットに比叡山延暦寺の日付印を押してくれた。諸堂巡拝券の代わりになるようだ。すぐに対応してくれたところを見ると、紛失する人が結構いるのだろうな。
御朱印所のある釈迦堂に向かう。常行堂・法華堂がある。看板があり「ただいま法華堂において修行中ですのでお静かにお願いいたします」と書かれていた。その先に石段があり、降りると釈迦堂だ。下りは良いが・・・。参拝して御朱印をいただく。戻りはやっぱりきつかった。 |
西塔・釈迦堂 |
11時18分に出発。東塔駐車場の手前に西谷検札所がある。通行券を自動機に入れて検札を受ける。出発して3分で東塔駐車場に到着した。駐車場は後数台で満車状態。観光バスも沢山停まっている。さすがにメインの東塔だ。
入口で日付印を押した諸堂めぐりのパンフレットを見せる。どうぞと手で合図をしてくれたので中に入った。参道を少し行ったところにある比叡山周遊案内図を見ていたら、帰路の男性が声を掛けてくれた。「いま行くと、沢山の坊さんが大講堂の周りを回っているよ」と教えてくれた。
急いで大講堂へ向かった。まったく知らなかった。後でもらったチラシを見て知ることができた。チラシは「法華大会広学竪義(ほっけ だいえ こうがく
りゅうぎ)について」。4年毎の天台宗随一の古儀の法会が10月1日〜6日にかけて行われていたのだ。
そして今日は中日の行事。天皇使を迎えての行事が繰り広げられていた。着いた時には大行道(だいぎょうどう・百名の高僧が揃いの正装をして、大講堂の周囲を行道する)が行われていた。
短歌 by EMI
比叡山 東塔の地に 集まりし 大行道の きらびやかなり
すべての高僧が大講堂の中に入られた。大講堂は法会のために参拝はできなかった。御朱印は一隅を照らす会館(総合案内所)でいただけると張り紙がしてあった。会館へ向かう。臨時の御朱印所で、御朱印と一緒に「比叡山延暦寺御朱印所案内図」をいただいた。それによると東塔では7か所に御朱印がある。
横川と西塔についても書かれていたが、この時はしっかりと見ていなかった。今日の車中泊場所の道の駅・草津に着いてから、見ていて気が付いた。横川では、横川中堂の他に四季講堂でも御朱印をいただけたのだ。しまった知らなかった。いまさら仕方がない。次の機会にしよう。
もう一度、延暦寺に来なさいと言うことか。
坂を下って国宝の根本中堂に向かった。門が閉まっていて、中に入っての参拝は出来なかった。午後は入れるらしい。参拝は午後にして御朱印だけいただいた。午前中に文殊堂、大黒堂が参拝できた。
昼食のためにアズサにもどろうと大講堂まで来ると、多くの観光客が人垣になって参道に集まっていた。天皇使が殿上輿(てんじょうごし)に乗って、大講堂から帰られるところだった。御簾(みす・すだれおこと)でお顔は見ることができなかった。
アズサに戻り、おにぎりと吸い物で車中昼食。そしていつものように昼寝を30分。午後は根本中堂の中に入って参拝できる。早速に向かった。
大講堂まで来ると、今度は己講(いこう)が殿上輿に乗って、己講坂を下って大講堂から帰られるところだった。
己講は、天台宗の最高職位・探題(たんだい)の次の職位。先ほどの天皇使の列に比べ、稚児や山伏風の人たちも従えていて、従者の数が多かったのは興味深い。
根本中堂の門は開かれていた。「ご自由にお入りください」の立て看板。門の中は撮影禁止だ。靴を脱いで門をくぐった。本尊の前で団体客が法話を聞いていた。私たちも横に座って、聞かせてもらった。本尊のある内陣は、参拝者よりもかなり低い位置に床がある変わった造りになっている。その理由なども解説されていた。「仏凡一如(ぶつぼんいちにょ)」がキーワード。興味があればご自身でお調べくださいね。
根本中堂を出て万拝堂に向かう。坂の参道を戻る。坂を登りきったところに一隅を照らす会館があり、その隣が万拝堂。正直に言うと会館と一体化しているようで、土産物店かと思っていました。
御本尊は金色の千手観世音菩薩。本尊を中心にして周りに数珠が配せられ、壁には諸神仏の書画が掲げられていました。参拝して御朱印をいただいた。外観と内部の印象がこれほど異なるお堂もめずらしい。
少し離れた阿弥陀堂、法華総持院東塔へ向かう。大講堂の前を抜けてまっすぐに行く。ふう。また石段。さすがに山を開いて建てたお寺だ。坂や石段が多い。登りきると正面に阿弥陀堂。並んで左に法華総持院東塔がある。参拝して御朱印をいただいた。
阿弥陀堂の前庭の一角に、枯山水の箱庭がある。水琴窟が造られていた。耳を澄ますとその美しい響きがかすかに聞こえる。飛び石を伝って水琴窟まで寄ることも出来る。 |
東塔・駐車場 |
東塔・登叡成仏の碑 |
法華大会・大行動
(動画表示・YouTube) |
東塔・根本中堂の
閉じられた門 |
東塔・根本中堂を
説明した立札 |
東塔・文殊堂 |
東塔・大黒堂 |
法華大会・天皇使の
乗られる殿上輿 |
己講坂を下る殿上輿
(動画表示・YouTube) |
東塔・根本中堂の
開かれた門 |
東塔・阿弥陀堂 |
法華総持院東塔 |
アズサに戻る。満車状態の駐車場は、半分程度までになっていた。昨日は自分のミスで風呂に入り損ねた。やまとの湯・大津店をナビに設定して15時05分に出発。ここから比叡山ドライブウェイだ。駐車場を出るとすぐにトンネルを抜ける。少し行くと比叡山山頂へ向かう分岐路があった。予定外でも迷わず右折。比叡山山頂駐車場まで、東塔から4分で到着した。 |
比叡山ドライブウェイ
比叡山山頂駐車場から |
ここにはガーデンミュージアム比叡と、比叡ロープウェイ乗り場がある。ロープウェイ乗り場は駐車場から500mくらい先にある。登り坂だ。入口に開閉式のフェンスが有る。閉じられているので、徒歩でしか行くことができないようだ。駐車場の脇で景色を眺めていたら、警察車両がフェンスを開いて中へ入って行った。何かあったのかな。 |
私たちは10分くらいで出発。分岐路の戻りは右折禁止だ。田の谷峠ゲートへは行くことができない。トンネルの手前まで戻ると、クルマの転回場所が有る。ちょっとしたロータリーのようになっているので簡単にUターンできる。
さきほどの分岐路を直進して少し行くと、ホテル前検札所がある。田の谷峠ゲート方面へ向かうクルマは通過だ。15時30分に田の谷峠ゲートを出る。 |
やまとの湯・大津店 |
滋賀県道31号から国道161号に入ってすぐ。15時44分にやまとの湯・大津店へ到着。露天風呂は勿論、その他にも多くの種類の風呂があった。
アズサに戻り、ナビの周辺検索で食品スーパーを探す。イオン・西大津店をナビに設定して16時59分に出発。 |
ほんの数分で到着。立体駐車場だ。周辺を2周ほどうろうろ。平面駐車場はまったくないようだ。止むを得ず、近くのハードオフ・西大津店の駐車場に止めた。弁当とカット野菜を購入。
今日の車中泊予定の道の駅・草津をナビに設定して17時41分に出発。国道161号から滋賀県道18号を行く。近江大橋有料道路がある。滋賀県道路公社によると、この橋を渡れば国道1号を利用するより15分早く対岸に到着できるとアピールしている。でも、琵琶湖一周のこだわりが有った。この橋を渡らずに湖岸道路・滋賀県道102号を行く。国道1号の瀬田川大橋で瀬田川を渡り対岸に移る。最初の信号交差点を左折して湖岸道路・滋賀県道559号に入る。入って最初のGSで最初の給油。 |
18時36分に道の駅・草津へ到着。昨日トイレの位置などを確認している。迷うことなく駐車位置を決めた。19時30分に車中夕食。今日はアルコール解禁日。美味しくいただいた。この後に四季講堂の御朱印忘れ事件が発覚した。
結末は上述の通りだ。22時に就寝。
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道の駅・草津 |
□2011.10.05(水)□ 【熱帯スイレンの美しさ】 |
道の駅・草津の
隣の公園の木道 |
6時30分に起床。曇り。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。周辺を散策。隣に芝生広場があり、木道が設けられている。一部が踊り場になっていて、夏のシーズンには蓮の群生を見ることができるらしい。 |
9時18分に出発。5分で琵琶湖博物館に到着。駐車場は有料。ただし、博物館利用者は無料になる。駐車場の一番奥、つまり烏丸(からすま)半島の先端に近い方に停めた。博物館の玄関に近いから。曲がりくねった園路を行く。
途中に大屋根のある広場。お母さんが子供を遊ばせていた。5組くらいのグループか。天気予報では午後から雨。ここなら雨でも思う存分に走りまわれそうだ。
博物館の入場料は、水生植物公園みずの森にも入場できる共通券で600円(現在は値上がりしています)。見学順路は2階から。展示は5つのジャンルに分かれている。琵琶湖のおいたち、人と琵琶湖の歴史、湖の環境と人びとのくらし、淡水の生き物たち、五感を使って楽しく体験学習。
どのゾーンも楽しく見て、また体験したりして飽きることがない。巨大ゾウ(黄河象)の骨格標本に圧倒されたり、百石積みの丸子船や当時の食材から昔の生活に思いを馳せたり、自分で引き出しを開いて昆虫を探したりと、書き出したら限がないくらいだ。
短歌 by EMI
はるかなる 琵琶湖のほとり 思い見る
恐竜の群れ 太古のロマン
昼前から雨が降り出す。思ったより随分と早い。念のために傘を持って来ていて大正解だった。
13時にアズサに戻って車中昼食。昼寝を30分。 |
琵琶湖博物館・駐車場 |
黄河象の骨格標本 |
丸子船が活躍していた
当時の食材 |
動物の骨格標本 |
水生植物公園
みずの森・入口 |
14時26分に水生植物公園みずの森へ移動。4分で到着。素敵な庭園が広がって、散策路が縦横にめぐっている。雨はさらに強くなったようだ。庭園散策はあきらめて建屋内と温室だけを見学することにした。雨が降ることは分かっていたのだから、午前中にこちらを見学すれば良かった。これほど綺麗な庭園とは思っていなかったのだ。
ちょうど映像ホールで映画が始まる時間。テーマはロータスの奥深い世界。蓮と水連の様々な姿が映し出されていく。
温室では熱帯スイレンが美しい、ほんとうに美しい姿を見せていた。もうこれを見ただけで来た甲斐があった。常設展示室はロータスの構造や人との関わりを解説していて勉強になった。 |
熱帯スイレン |
温室内 |
温室にて |
温室内 |
散策庭園 |
アズサに戻り天然温泉みずほの湯をナビで検索。最初の日に行きそびれた日帰り温泉だ。電話番号検索など色々な方法で検索したが見つからなかった。住所を設定して向かうことにした。16時に出発。住所近辺に到着したが、それらしい施設は見当たらない。近くにあったセブンイレブン・守山立田町店で教えてもらった。16時30分にみずほの湯へ到着。倍の時間が掛ってしまった。
この日帰り温泉は造りが変わっている。平面ではなく、階上に伸びているのだ。1階が内湯と洗い場、2階が小さめの露天風呂で薬草風呂になっている。この日はラベンダーの薬湯だった。3階はサウナらしい。サウナはあまり好きではないので行っていない。高齢者への配慮か、脱衣所から裸のまま乗れるエレベータが設置されていた。
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ナビの周辺検索で食品スーパーを探す。今夜も昨日と同じ道の駅・草津で車中泊する予定。その道の駅の方向にあるマックスバリュ・駒井沢店に向かう。17時40分に出発。18分で到着。弁当と惣菜、カット野菜などを購入した。
18時15分に出発して14分で道の駅・草津に到着。19時30分に車中夕食。22時30分に就寝。いつもなら寝る前に、炊飯の支度をする。でも雨はまだ降り続いていた。カセットガス自動炊飯器を車外に置いて炊飯している。雨が降っていたら炊飯しづらい。明朝は炊飯をしないことにした。
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□2011.10.06(木)□ 【安土城復元天主は凄かった】 |
6時30分に起床。晴れだ。雨は夜半に上がったようだった。炊飯できたね。朝食は、残り物のおにぎりと味噌汁にカット野菜、それとパックご飯を電子レンジでチンした。周辺を散策。道の駅に戻ったら店が開いていたので小鮎佃煮を購入した。 |
道の駅・草津
東側の田園風景 |
竜王かがみの里 |
道の駅・竜王かがみの里をナビに設定して8時28分に出発。どの道を通ったかは定かではないが国道8号に出た。30分で到着。
牛若丸(源義経)の元服の地。その牛若丸と近江牛をくっ付けた、「近江うし丸」と言うゆるキャラがいるはず。でもこの日はいなかった。そのゆるキャラが印刷されたオリジナル商品の、ももどらを購入した。この地で収穫した桃を白あんに練り込んで、どら焼き風のふわっとした生地で包んだ和菓子。美味しかった。
安土城跡をナビに設定して9時13分に出発。25分くらいで到着。駐車場の連絡路を入ったら管理人がいた。入山は無料だが、駐車場は有料だった。 |
近江うし丸・顔出し |
安土城跡は石段と石垣のみが残っているだけだ。もともと、安土城のあった場所の雰囲気を味わいたかっただけで、山に登るつもりはない。ふもとを少し見るだけだ。それで駐車料金はちょっとつらい。Uターンして安土城天主・信長の館へ向かうことにした。 |
安土城跡に来る途中に信長の館への案内標識があった。信長の館は文芸の郷の敷地内にある。文芸の郷はすぐに分かった。でも敷地が広く建物も多くて、どこの駐車場に入れたらよいのかが分かりにくかった。
9時59分に到着。駐車場は無料。入館料は500円。安土城復元天主はきらびやかで凄かった。入館時にもらうパンフレットによると、「1992年「スペイン・セビリア万国博覧会」の日本館のメイン展示として安土城天主の最上部5階6階部分が、東京大学・東京芸術大学、京都市立芸術大学の指導あって内部の障壁画と共に原寸大にて忠実に復元された。」とありました。
万博終了後に安土町が譲り受け新たに5階6階部分に屋根、6階部分に金箔の外壁、内部の天井画、障壁画などを再現して展示されている。これはもう本物ですね。
その他にも当時の築城の様子を表したジオラマなど多くの展示があった。中でも信長が家康をもてなした安土御献立とその復元レプリカは興味を引いた。明智光秀が饗応(接待)役を務め、後に本能寺の変の原因になったと言われる料理だ。
鮒寿司を出したことにより、その匂いから腐ったものを出したと、信長から不備を叱責されたのが原因と思っていたが、どうも違っていたようだ。逆に支度が行き過ぎていたことが、叱責の原因だったと解説されていた。文芸の郷の園内を散策しながらアズサに戻った。
短歌 by EMI
黄金の安土の城の 天守閣 キラキラ光る 信長見たり |
安土城天主・信長の館 |
安土城天主・信長の館 |
信長の館にて |
天守の内部 |
外陣南側障壁画
双竜争珠図 |
築城の様子を表した
ジオラマ |
家康をもてなした御膳
(十五日おちつき膳) |
信長の「家康饗応」の
説明パネル |
多賀大社・大鳥居 |
多賀大社をナビに設定して11時に出発。国道8号を行く。11時50分に多賀大社へ到着。多賀町役場前の国道307号を挟んだ反対側が無料駐車場。
駐車場の端に観光案内所・多賀創志処がある。ここで大社への道順と多賀大社散策マップをもらった。多賀創志処の横の路地を行くと、矢印が出ているので迷うことはない。6分くらいで到着した。
大鳥居で一礼して参道に入る。正面に太閤橋(石造りの太鼓橋)。人が渡るには無理が有るようで、登りやすいように丸太が敷かれていた。事故防止のためかもしれない。渡らなくても参拝はできるが、やはり渡ってみた。
門をくぐって広々とした境内に入る。正面奥に堂々とした本殿。手前に奥から弊殿、神楽殿、拝殿が並んでいる。ご神徳は、延命長寿、縁結び、厄除け。拝殿にて参拝を済ませ、授与所にて御朱印をいただいた。
私の暮らす近郊では、多賀大社を「お多賀さん」と親しみを持って呼んでいる。授与所の神職の方も、愛知県から参拝に多く来られていると話されていた。
それと、古謡に「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢はお多賀の子でござる」と詠われていて、子であるお伊勢さんを参ったなら、親であるお多賀さんへも参らなければいけない(異説有り)とも云われていると教えてくれた。
帰宅後に調べてみた。多賀大社のご祭神は伊邪那岐命(イザナギのみこと・男神)と、伊邪那美命(イザナミのみこと・女神)。伊勢神宮のご祭神の天照大神(あまてらすおおみかみ・女神と云われている)は、男神である伊邪那岐命の左目を洗ったときに生まれたとされている。つまり、「お伊勢はお多賀の子」になる訳だ。
門前町周辺を散策。先にもらった多賀大社散策マップには多くの商店が載っていた。でも土産物店などは少なく、多くは普通の商店だった。西参道入口から境内へ戻った。境内にあるそば処・寿命そばで昼食。きのこそばを食べた。昼時でも平日なので、お客は私たちを含め4組10人くらいか。それにしては出てくるのが遅い。食べずに帰ろうかと思うくらい。味は・・。好みもあるからね。 |
多賀大社・太閤橋にて |
多賀大社・御神門 |
本殿・最前は拝殿 |
境内のそば処
寿命そば |
アズサに戻る。道の駅・近江母の郷をナビに設定して13時36分に出発。国道306号から滋賀県道2号へ。湖岸の道路を行く。14時05分に道の駅・近江母の郷へ到着。スタンプを押しに、くらしの工芸館へ向かう。入るとそこには、何故か大日如来座像が置かれていた。台座を含めて高さ2.5mくらいか。どのような意味で置かれているのか分からなかった。道の駅のスタンプはここには無く、物産交流館さざなみに置いてあった。 |
道の駅・近江母の郷
くらしの工芸館内の
大日如来座像 |
右手に良疇寺の
びわこ大仏
(阿弥陀如来立像) |
今日の車中泊は道の駅・塩津海道あぢかまの里を予定している。JRVA発行の「道の駅 旅案内全国地図」を見ると、向かう途中に都合良く日帰り温泉が有った。
国民宿舎・豊公荘をナビに設定して14時23分に出発。目的地の少し手前の道路右手に、大きな阿弥陀如来が東を向いて立たれていた。後で調べてみたら、平安山・良疇寺(りょうちゅうじ)の境内に建てられていて、高さ28m青銅製の阿弥陀如来立像。びわこ大仏と言われているらしい。
出発してから10分で、豊公園に到着した。豊公荘は豊公園の中にある。豊臣秀吉の居城だった長浜城本丸跡を整備して造られた総合公園。園内には復元した天守があり、長浜城歴史博物館になっている。
公園への連絡路を行くと大きな駐車場。さらに奥へ進む道。一般のクルマは入ってはいけないような雰囲気があるが行ってみた。駐車場があったので、そこに停めた。
お風呂セットを持ってさらに奥へ。豊公荘がどこなのか分からない。散歩中の男性に教えてもらった。左に曲がってすぐだった。何と、豊公荘の前にも駐車場があった。ここまでクルマで来られるのだ。入浴を済ませてアズサに戻る。 |
長浜城歴史博物館
復元した長浜城天守閣 |
国民宿舎・豊公荘 |
道の駅・湖北みずどりステーションをナビに設定して15時43分に出発。湖周道路・滋賀県道331号を行く。少し行くと右手にテントを張りだした、わりと大きな店があった。産直びわみずべの里。名前が示す通りで、野菜、果物、湖魚や加工食品などを販売していた。赤こんにゃくを2袋購入した。 |
16時10分に道の駅・湖北みずどりステーションへ到着。駐車場には札幌ナンバーのキャブコンが停まっていた。声を掛けようと思ったがオーナーの方をみつけることが出来なかった。
売店では弁当などが、ちょうど値下げになったところだった。ラッキー。ちらし寿司、炊込みご飯、かき揚げ、煮玉子、ミニトマトを買って904円。安かった。 |
道の駅・湖北
みずどりステーション |
藤ヶ崎湖岸からの夕日 |
道の駅・塩津海道あぢかまの里をナビに設定して、16時28分に出発。滋賀県道44号を行き、国道8号に入る。藤ヶ崎トンネルの手前を左折して滋賀県道336号・旧国道8号に入る。つまり藤ヶ崎の湖岸を行くことにした。ちょうど対岸の山影に夕日が沈みかけて、そこには美しい景色が広がっていた。国道8号の藤ヶ崎トンネルを抜けたところに合流する。
16時56分に道の駅・塩津海道あぢかまの里へ到着。店は開いていたが、トイレから戻ったら網が降ろされていて閉店していた。
周辺を散策。駐車場に、ここで車中泊らしきバンコンがもう1台。福岡ナンバー。声を掛けてみた。気さくなご夫婦のUさんとお知り合いになる。これがご縁で色々と連絡を取りあうようになった。
19時20分に車中夕食。
21時30分に就寝。夜中に雨が降り出した。
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道の駅
塩津海道あぢかまの里 |
□2011.10.07(金)□ 【全く社会勉強になっていない】 |
6時に起床。晴れ。雨が上がっていて良かった。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。周辺を散策。ここにも全長17mの木造船が展示してあった。湖上交通に活躍した丸子船。琵琶湖博物館にも展示してあったが、こちらの船は実際に使われていたものだ。
この船の積込量は約十三トンで米俵約二百二十俵と書かれていた。帆の高さは10m以上は有ったと思うが、どこにも書かれていなかった。船の説明としては、片手落ちだね。
今日は出来るだけ湖岸の道路を通って、道の駅・びわ湖大橋米プラザに戻る予定。到着時間によってはその先へ進もうと思っている。お知り合いになったUさんは既に出発した。私たちも8時50分に出発。 |
丸子船の展示 |
丸子船説明看板 |
奥琵琶湖パークウェイ
進入禁止の看板 |
国道8号の最初の信号交差点を左折して国道303号に入る。岩熊第2トンネルの手前を左折。滋賀県道512号から奥琵琶湖パークウェイへ向かう。
集落を抜けたところで通行止めの表示とフェンス。奥琵琶湖パークウェイの一部が一方通行の規制中なのだ。「菅浦側より進入願います」と書かれていた。菅浦ってどこなの。地元の人ならすぐに分かるが、よそ者にはさっぱり分からない。簡易地図はあるが、距離が入っていないので要領を得ない。
国道303号に戻り、岩熊第2トンネルを抜ける。最初の信号交差点を左折して奥琵琶湖パークウェイへ再度向かうことにした。思ったより森深い。野鳥が慌てて飛び立ったり、道路わきに牡鹿を見たりした。
前方に狭いトンネル。抜けると奥琵琶湖パークウェイ。でもそこも一方通行区間内だった。奥琵琶湖パークウェイには、月出展望台とつづら尾崎展望台があるが、行くのを断念した。 |
一方通行規制区間に
あるトンネル |
奥琵琶湖パークウェイ
からの景色
上記写真の場所から |
国道303号に戻る。大浦口交差点から滋賀県道557号へ。湖岸の道路へ向かう。桜で有名な海津大崎を回り、湖周道路・滋賀県道54号へ。
9時56分に平和堂・今津店に寄る。琵琶湖周辺は飲料水の補給がままならない。水2L入りのペットボトルを2本買った。 |
海津大崎の湖岸道路 |
琵琶湖周航の歌
資料館・歌誕生の説明 |
10時22分に出発。8分で琵琶湖周航の歌資料館に到着。今津港の観光船乗り場の駐車場へ停めた。ここには2009年11月24日に来たことが有る。西国三十三ヵ所を巡るくるま旅の4回目・満願の旅の途中だった。第30番札所・竹生島宝厳寺へ船で渡るために訪れた。その時は残念ながら琵琶湖周航の歌資料館は休館日だった。
「琵琶湖周航の歌」は加藤登紀子さんが歌って有名になった。この資料館では多くの歌手の「琵琶湖周航の歌」が聞ける。全部を聞いたわけではないが、私も妻もフランク永井が一番良かったかな。
本当は数小節だけでも26曲すべてを聞くつもりだった。でも、聞いている途中で、遠足?の児童が多く入ってきた。聞きたそうにしていたので、ヘッドホンを替ってあげた。でも「ありがとう」の言葉は無かったな。
静かだった館内もざわついてきたので、記念スタンプを押して出ようと思った。でも記念スタンプに子供たちが群がっていて、なかなか押せなかった。並んで待っていても、次から次から私たちの前に入り込んで来て、スタンプを押しやっこしている。つまりスタンプで遊んでいるのだ。
「押させてね」と言葉を掛けても無視。先生も「順番だぞ」と一声掛けただけ。これでは無秩序に遊ばせているだけで、全く社会勉強になっていない。
子供たちがいなくなって、やっとスタンプが押せて外に出た。しばらくしたら子供たちも外へ出てきた。何のことは無い、集合時間になってスタンプ遊びを止めたので私もスタンプが押せたのだ。困ったものだ。 |
歌手の一覧パネル |
社会勉強で来た子供達 |
資料館から帰る子供達 |
道の駅・しんあさひ風車村をナビに設定して10時57分に出発。湖周道路・滋賀県道333号を行く。10分で到着した。園内を少し散策。大きな風車が2基。芝生広場と大きな池。池にはスワンの足こぎボートが浮かんでいた。
アズサに戻りおやつタイム。くるま旅に出て1日目の夜に、地元のキャンピングカー仲間のKさんにメールした。琵琶湖に来ていると。返事には針江生水(はりえしょうず)の郷が良かったと書いてあった。道の駅・藤樹の里あどがわで地図を入手したとあった。行ってみよう。
道の駅・藤樹の里あどがわをナビに設定して11時41分に出発。湖周道路から離れ高島バイパス・国道161号に入る。 |
しんあさひ風車村 |
しんあさひ風車村 |
11分で到着。大きな道の駅。専用カウンターがある観光案内所。ここで地図をもらった。高島バイパスを戻り、五つ目の信号交差点でバイパスを出ると理解したのだが・・。二つ目まではあったが三つめの信号交差点が、行けども行けども全く無い。途中で諦めて引き返した。どうもバイパスの高架部分の下にある信号交差点も含んで五つ目だったようだ。インターを下りなければ、信号交差点が有るのか無いのか分からないよね。誤解を招きやすいな。もう少し書き方があるだろうにね。
帰宅後に調べてみた。すると針江生水の郷は、道の駅・しんあさひ風車村から道の駅・藤樹の里あどがわへ向かう途中の、少し奥に入ったところにあった。 |
藤樹の里あどがわ |
しんあさひ風車村にクルマを置いて歩いて行く人もあるらしい。徒歩20分くらいとのこと。
12時31分に道の駅・藤樹の里あどがわに戻った。国道を挟んで反対側には平和堂・あどがわ店がある。大きなスーパーだ。でも夕食を確保するには早すぎる。車中昼食。そして昼寝を30分。 |
道の駅・びわ湖大橋米プラザをナビに設定して14時01分に出発。国道161号を行く。途中のGSで2度目の給油。14時47分に道の駅・びわ湖大橋米プラザへ到着。時間が早いので先へ進むことにした。その前にお土産の買い物を。最初に車中泊した時に買おうと決めていたものがあった。「とうふこんにゃく」だ。それと佃煮セットや、しじみ佃煮などを購入。 |
鮎屋の郷をナビに設定して15時08分に出発。琵琶湖大橋有料道路を渡る。どこかの道の駅で見た琵琶湖の観光資料に、琵琶湖大橋は音響道路になっていて、琵琶湖周航の歌を奏でると書かれていた。
最初の日に渡った西行きでは、何もメロディーを奏でなかった。きっとこれから渡る東行きに設置されているのだ。カメラを動画モードにして妻が前方に向けて構えた。期待して渡り始める。そして渡り終えた。アズサのタイヤは何も奏でなかった。観光資料を見誤ったか。
帰宅後に調べたら、設置されているのは、琵琶湖大橋・東行きの追い越し車線だった。おとなしくキープレフトを守ったのがいけなかった。撮った動画を良く見たら路面に 「この先♪ロード」 としっかり書いてあった。残念。
滋賀県道559号に入る。12分で到着した。鮎屋の郷に来るのは初めて。食事も出来る大型土産物店。どれも結構に高い。買おうと思うが味が分からない。試食が全くないのだ。これでは買う気が失せる。 |
追い越し車線にあった
音響道路の表示 |
琵琶湖大橋有料道路
料金所 |
鮎屋の郷 |
あいとうマーガレット
ステーション |
今日の車中泊予定の道の駅・あいとうマーガレットステーションをナビに設定して15時33分に出発。たぶん、国道477号、8号、421号、307号と走行したのだと思う。ナビの案内通りなので定かではない。
その途中、16時05分に国道421号沿いの食品スーパーに寄る。フレンドマート・D武佐店だ。夕食の弁当と惣菜を購入。
16時45分に道の駅・あいとうマーガレットステーションへ到着した。とても美しい道の駅。建物は英国風で、落ち着いた色合いに統一されている。あいとう直売館でミニトマト、田園生活館で大粒レーズンなどを購入した。
周辺を散策。一番奥の道を隔てた向こう側にエコプラザ菜の花館があった。資源循環の地域内完結を目指す地域モデルらしい。自由に中に入って見学できる。使わなくなった食油からディーゼル燃料を、米籾から土壌改良剤として使用する籾殻燻炭などを作っていた。
アズサに戻り車中夕食。無駄とは思いながら、ラジオを名古屋の放送局にチューニングする。めずらしくCBCが入ってきた。中日対巨人の野球中継だ。4対0でリード。アルコールも美味しい。最終回まで吉見の完封ペース。で結果は延長10回、4対4の引き分けだった。何てこと。食事中は気分良かったので、良しとしよう。
明日は多度大社に参拝してから帰宅。国道421号を利用する予定。ナビにコースを設定しようとするも、上手くできない。国道421号を避けて、大回りルートになってしまう。それでも地図上にポイントを何ヶ所も設定して、やっとルートが出来た。
22時30分に就寝。
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あいとうマーガレット
ステーション・店内 |
エコプラザ菜の花館 |
□2011.10.08(土)□ 【石榑峠は通過出来るか】 |
6時30分に起床。今日も晴れ。炊飯して車中朝食。昼食のおにぎりも用意する。周辺を散策。駐車場の一部でフリーマーケットの開店準備をしていた。出店費用は1区画1500円。出店する参加者が教えてくれた。
あいとう直売館で野菜を大量買いした。新鮮野菜がとてもお値打ちだった。それに、午後には自宅の冷蔵庫に入れることができる。 |
あいとうマーガレット
ステーション
フリーマーケット |
あいとうマーガレット
ステーション案内図 |
あいとうマーガレット
ステーションの遠景 |
エコプラザ菜の花館 |
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9時23分に出発。国道307号から国道421号に入った。この道は八風(はっぷう)街道と言うらしい。走行中に道路左側に立つ道路標識が目に留まった。あまり見かけない標識。最大幅(2m)の規制標識だったような気がした。昨夜のナビのルート検索の状況が、頭に浮かんだ。ナビはこのルートを避けていた。ひょっとして、通行出来ないのでは。
アズサを左に寄せて停止。地図を確認した。マップルの「全日本道路地図」では、石榑峠(いしぐれとうげ)・連続雨量80mmで通行止と書いてあるだけだった。今日は晴れだ。予定のルートを行くことにした。左手の愛知川の向こうに永源寺が見える。立派な寺院だ。少し行くと永源寺ダム。ダムで出来た永源寺湖の湖岸に沿って行く。短いトンネルを二つ抜けた。八風街道はその先も愛知川に沿って行く。
またトンネル。真新しいトンネルだ。このトンネルは長かった。ナビの表示はコースを外れて、山の中を走行している。県境を越えた。滋賀県から三重県に入ったのだ。ナビ画面には「大安町石榑南」と表示していた。そしてトンネルを抜けた。
帰宅後に調べてみた。全長4157mの石榑トンネルで、2011年3月26日に供用開始とあった。このトンネルで国道421号の難所・石榑峠を回避でき、30分の短縮になる。
もう一つ、石榑峠は2t以上、あるいは車幅2mを超えるクルマは通行できなかった。アズサの車幅は1.94mでぎりぎりセーフ。でも車重が2tを越えるのでアウトだ。石榑峠にそのような規制が有ったとは全く知らなかった。半年前にトンネルが開通していて、本当に良かったよ。
私が見た最大幅(2m)の規制標識はトンネル開通前の名残、つまり回収忘れだったのかもしれない。 |
八風街道
国道421号 |
永源寺ダムとダム湖 |
永源寺湖の石碑 |
八風街道
国道421号
石榑トンネル |
多度大社
上げ馬神事を行う急坂 |
10時30分に多度大社へ到着した。駐車場は有料で200円。上げ馬神事で有名だ。馬に騎乗した若武者が、上り坂の先にある2mの段差を駆け上がる。その結果から農作などの吉凶を占う。近年は馬への虐待などの問題が提起されている。伝統的な神事とスポーツ馬術とを混同した支離滅裂な意見を述べている団体もある。諸問題を改善しつつ、伝統的な神事を守って行って欲しいと思う。
境内に入ると左に上げ馬神事を行う上げ坂がある。本宮・多度神社までは緩やかな登り坂。所々が石段になっている。神橋を渡ると本宮と別宮のお社がある。ご神徳は安全と産業発展。パンフレットに「幸せと安全を祈りつづけて千五百年」と書かれていた。
参拝を済ませての戻りは落葉川に沿った下り坂。ふと見ると川の対岸にイノシシが居た。参道よりかなり低いところなので危険は感じない。
ここにも古謡があった。「お伊勢参らば、お多度もかけよお多度かけねば 片参り」と詠われている。ご祭神の天津彦根命(あまつひこねのみこと・男神)は天照大神の御子神の関係かららしい。御朱印をいただいてアズサに戻る。 |
多度大社・神橋にて |
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多度大社にて |
本宮への石段 |
多度大社と多度峡を
往復する観光馬車 |
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道の駅・立田ふれあいの里をナビに設定して11時10分に出発。木曽三川公園の前を通過する。
三重県側から油島大橋で揖斐川を渡ると木曽三川公園だ。ここは岐阜県。次に長良川大橋で長良川を渡ると愛知県になる。4分足らずで三重から岐阜、愛知へと3県を移動したことになる。続いて立田大橋で木曽川を渡る。この橋が一番長い。反対車線は大渋滞だった。木曽三川公園に向かうクルマだろうか。
渡り終えると、すぐに道の駅・立田ふれあいの里だ。出発して15分で到着した。建屋に近いほうの駐車場は満車状態だった。離れた方はガラガラだ。
ここでも野菜を購入。珍しいキノコを発見。山伏茸。これも購入。帰宅後に味噌汁に入れて食べた。口の中へ入れた時のふさふさとした感触が楽しい。味がよくしみ込むので美味しかった。
車中昼食。今日は昼寝なし。 |
油島大橋
木曽三川公園・水と
緑の館の展望タワー |
立田ふれあいの里 |
ふさふさの山伏茸 |
自宅をナビに設定して12時20分に出発した。自宅には13時30分に到着。
荷物を降ろし、今回のくるま旅を無事終了した。
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